500キロ離れた場所からフェスを観ていた
頑張っている人が報われるのを見るのが好きです。頑張った人が報われない世界なんてクソだと思うから。そんな世界ではないって思わせてくれるので、頑張っている人が報われるのを見るのが好きです。
昨日はヤンサンフェスというお祭りがおこなわれていました。山田玲司のヤングサンデーというニコ生番組の企画から生まれた音楽フェスです。フェスに出るのは一般の人が知っているようなアーティストではありません。番組の企画で頭角を表してきた名もなき天才たちです。当然、演奏される曲も一般に流通しているものではなく、すべて彼らのオリジナル。
それでも昨日のヤンサンフェスは、僕が見てきたどんな音楽イベントよりも成功しているように見えました。ツイッターのタイムラインに流れるライブ中の画像(撮影OKだったそうです)から多幸感ばかりが伝わってきました。番組の出演者も、ライブをしている演者も、それを観ているお客さんも本当にみなさん楽しそうで、ノリノリなのに温かみもあって。
演者の方たちはツイッターで普段からフォローしていたりするので、普段はボカロPをやっている人やフランス料理のシェフをやっている人、山田玲司先生とそのファンクラブの中にある音楽コミュニティーの人、みなさんそれぞれ生活があって、それをツイッターを通して知っているわけです。
彼らがどういう想いで音楽を作ったり、日々を頑張っているのかも。
彼らは普段から武道館に立っているようなアーティストではありません。でも彼らだって素晴らしい音楽を作っている。それがこういう形で成功して、日の目を見て、みんなが幸せに包まれて、そういう姿はフェスに参加できなかった僕の胸さえも熱くします。
イイ話みたいに聞こえるかもしれませんけど、これは僕のエゴだと思っています。冒頭に書いた通り、逆にこうならない世界はクソだと僕は思っています。世界がまだ生きている価値が多少でもあることを彼らが証明してくれている。
できることなら、こういうところをたくさん見たい。頑張った誰かが報われる瞬間を。だから僕は山田玲司のヤングサンデーを見続けているのかもしれない。そんなふうに時々思うことがあります。
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