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キャンプ場で出会った"やまももおじいさん"。「自然」よりも「人」に癒された話

昨年からキャンプにハマっています。
私は虫とか、暑い寒いがすごく苦手だけど、それでもきキャンプが大好きになりました。

その理由は、自然の中で、自分たちで作って食べるご飯が美味しいから。
朝起きて、胸いっぱいに吸い込む山の空気も最高。
などなどなどなど……。

昨日は、めちゃくちゃ久しぶりに一泊でキャンプへ行きました。
いちおう県内のキャンプ場へ。

先日はデイキャンプに行ったけど、そのキャンプ場と共通して
・体調悪かったらやめといてね
・受付は1人で、マスクしてきてね
のルールで、この時期でも楽しめそうな様子です。

今回のキャンプでの1番の思い出は、キャンプ場での、優しいスタッフさんたちとの出会い!!

テント貼るならこの辺りがおすすめだよ、とか、親身になって優しく教えてくれました。

特に印象に残ってるのは、やまももおじさん。
(と勝手に私が名前をつけた、スタッフのおじさん。おじいさん?おじおじいさん。)

朝起きて、朝ごはんを食べて、炊事場で片付けをしていたところ。

キャンプ場の芝刈りをしていたおじさんが、声をかけてきてくれました。

「"やまもも"って、食べたことある?」

ないですと伝えると、"やまもも"の木まで、連れて行ってくれました。

キャンプ場にはたくさんの木が生えていたけど、その中に"やまもも"という、食べられる実がなる木があるみたい。

木の下に落ちている、熟れたやまももの中から、綺麗で食べられそうな物をおじさんが拾って、渡してくれました。

洗わずにいけるか……?とか余計なことを考えつつ食べてみると、酸っぱめなさくらんぼって感じ。

酸味がきいてて、ほんのり甘い。

めちゃくちゃ美味しいわけじゃないんだけど、なんだろうこの特別感……!

特別感で満たされました。

自然に生えたという木が、甘酸っぱい実をつけていて可愛いし、山の恵みをいただいてるこの感じ。

そして、おじさんが声をかけてくれて、連れてきてくれた、非日常感。

私たちに、やまももの実を食べさせたかったおじさん。

おじさんにとっても、このやまももが木に実ることは、特別に嬉しいことなんだろうなって、思いました。

このキャンプ場は手入れが行き届いていてすごく綺麗だったので、やまももおじさんに、そのことを伝えました。

努力してますから、と、嬉しそうに照れて笑うおじさん。

なんだか、心がじ〜んとあたたまりました。

そもそも人と話すことが減っているここ数ヶ月。
家族や友達と話すことさえ貴重に感じます。

そんな中で、さらに貴重な新しく出会った人とのコミュニケーションが、人との触れあいに飢えつつある心に、じんわりと染みました。

初めて出会った人で、この先また出会うかどうか分からない人。

家の外に出て、さらにもう一歩ふみだして話しかけなければ、このような出合いはできません。

やまももおじさんのことを、私はきっと忘れないと思います。

家族や友人以外の人を「他人」とひとくくりにしないで、出会いの全てを大切にできたら……。

毎日がもっと豊かになりそうです。

新しい気づきをくれた、やまももおじさんに感謝感謝。

やまももおじさんだけでなく、受付のおばさまも、とても素敵な方でした。

室内トイレの中にツバメが迷い込んでいたので、そのことを伝えると……、

多分普通だったら、
「すみませんね〜、ありがとうございました〜」となるところ、
「そうなのよね〜、いつもなの、困っちゃうのよ〜」と、なんだか会話が続きそうなお返事。

初めて出会ったからといって、他人同士じゃない、人と人とのコミュニケーションに、心が綻びました。

そんな今回のキャンプ。
自然に癒されるだけじゃなくて、人とのコミュニケーションにまで癒されるとは思っていませんでした。

こうやって、家に帰ってひとりになった後も思い出されるなんて、素敵な方々ですよね。

そんな人になりたいものです。

新しい目標を胸に掲げつつ、またすぐにキャンプに行きたい!と思う、今日の午後でした。

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