第2回「夢二の台湾旅行日程」
現在分かっている台湾での夢二の行動は、大要次のとおりです。
一応日程表の形になっていますが、現在ある資料で分かっているところを記載してあります。また、資料により日にちが異なっているものは「~日頃」としてあります。
とにかく、日記、メモ、スケッチの類が全く残っていないため、個人的な行動の記録は皆無に近い状態で、逆に言えばそれを推測する面白さを残してくれているのというのも事実です。
昭和8年(1933年)
10月23日(月)神戸港から大和丸にて出港。(同行者は東方文化協會理事
長河瀬蘇北のみ)
10月26日(木)基隆港に到着。入港時に台湾日日新報からインタビュー
10月27日(金)「臺灣日日新報」にインタビュー記事が掲載。
11月 2日(水) 東方文化協會臺灣支部發會式(「蓬莱閣」(大稲埕))
11月 3日(木)「竹久夢二滞欧作品展覧会」(警察会館)
「東方文化協会台湾支部設立記念講演会」(臺灣医専講堂
(台北))・夢二の演題は「東西女雑観」
11月 4日(金)「竹久夢二滞欧作品展覧会」(警察会館)
11月 5日(土)「竹久夢二滞欧作品展覧会」(警察会館)
「臺灣日日新報」に批評が掲載。(高評価)
不明 同宿の画家・藤島武二と面談
不明 「いまだに夢二式美人が好き」という女給がいるとして、
藤島武二にカフェ「美人座」に呼び出される
不明 基隆に向かう自動車の故障により扶桑丸に乗り遅れる。
11月11日(金)「臺灣の印象」の原稿を台湾日日新報に提出
11月14日(月)「臺灣日日新報」に「臺灣の印象」が掲載
11月15日(火)頃 基隆港から出港(船名不明)
11月17日(木)頃 神戸港に入港。
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