arinan第1弾そんなんありなん!可能性は∞インタビュー 塾講師編
初めまして、関西学院大学の活動団体である夢調査プロジェクトのarinanです。
私たちは皆さんのより良い将来の選択肢を広げる活動をしています。
今回はarinanスタッフの井上と菅原がインタビューしてきました!
可能性は∞インタビューの記念すべき一人目は、
教育業界で働く、Hさん(30代)
Hさんプロフィール:
とある塾の教室長Hさん。私立高校進学後、アメリカ留学を経験し、1年遅れで高校を卒業。その後、2006年に関西学院大学総合政策学部総合政策学科に進学。2010年に入社し集団授業を受け持つ。2019年から、個別指導の教室長として活躍中。
子供のころの夢は?
Hさん:小学校までは宇宙飛行士になりたかった。でも中学校に上がって数学が無理で、これは無理だなと思ってそっから覚えてないな。何になりたかったんやろ。でも英語が好きやったから、英語系ができたらなとかは思ってたかも。
高校時代の留学で得たことは?
いっぱいあるとおもう。“自分は自分、他人は他人”かな。あと、大統領選挙の時とかもすごいしね。学校の先生とかもどっち派っていうシール貼ってるねん。シールが意思表示みたいな。日本じゃありえへんやんか?公立で。生徒でもどっち派なんみたいな話を普通にしているし。興味持たないとなと思った。例えば国会中継見るかって言われたら見ないけど、意識は変わった。選挙は絶対行くようにしてるし。
留学で衝撃を受けたことは?
人種差別ってあるんやって思った。白人が多い地域に行って、日本人はもちろんいなくて、やっぱりね黒人と白人はおんなじグループにあんまりいないのよ。メキシカンとかもいたけど、メキシカンはメキシカンでおったし。なんか見えない壁を見た感じがする。でも私は白人のグループに、仲良くしてもらったんやけど、衝撃やった。人種のるつぼといいながら、全然混ざってないんだなって感じた。
大学時代は?
大学の4年間は人生で大充実。大学がアットホームな感じだったし、したいこと全部やってた。それこそ、サークルも二つ入っていたし、バイトもして、遊びも、勉強もやりたいこと全部やっていた。教職も取ってたから、まあまあ勉強も忙しくて。
やってよかったこと
海外に行ったこと、先進国だけじゃなくて発展途上国にも行けた(ボランティアサークルで)のは大きかったな。五感で感じられるのがインパクトがあったな。今やったら、ネットとか映像とかで見れるやんか、でもにおいとかあつさとかはいかないとわからないから、そういうのはかんじれてよかったな。そっかって確認するのもあるけど、自分の見たい映像に切り取られてない部分も見れる。大学生は時間もあるし、お金も親から借りたりしたらあるから、経験したほうがいい。したいことも、遊びも!
教職を取った理由は?
友達に教職を取る子がいたから、一緒にがんばろっか?って感じで。総政(総合政策学部)に入ってから、教職とろうかなと思った感じかな、とりあえず資格は取っておこうみたいな感じから教育学っておもしろいなって思った。入学の時は、何がやりたいとかあんま決まってないから総政を選んだって感じで、ただ英語が好きでみたいな。でも、メインで言語をやりたいわけじゃないしな~って、そんなふわっとした感じで進学した。何でもできる、悪く言えば全部中途半端になるねんけど、それが私にとっては良かったかなって。
就職を意識しだした時期は?
就職から逃げまくってたな、当時は早い子は3回生の夏からインターンとかいったりしてたけど。。なんでそんな早くしなあかんの?学生の本分は学業でしょみたいな(笑)斜めな感じから、そもそも何で髪黒くしなあかんの、スーツもなんでみんな一緒にしないといけないのみたいな、意味不明なとこで反抗していた(笑)最後には、黒にしたけど(笑)いつぐらいかな、それこそ3回生の1月2月くらいかな。
就活はうまくいった?
最初は、教育業界の別の会社に内定をもらっててんけど。内定承諾書を1回出して、教職の教育実習に5月6月くらいに行って、そこでいろいろ現実的にこの内定もらってる会社で働くのをイメージしたときに、例えば、その内定もらってた場所が地方で、条件として絶対車の免許取ってくださいねとかがちょっとちゃうかもって思って、再就活してん。。地方行かなあかんていうのもあるし、車で通勤しなあかんとか。実際に生活考えたときに、教育業界やから、夜の仕事にもなるし、自分の住み慣れた町、関西を離れてまでしてやりたいことなんかなとか、ちょっとリアルに給与面とかも考えて。規模的には、今の会社よりも大きいところやけど、離職率とかも高くて(笑)。実際はわからんけど、ブラックなんかなって(笑)よくよく時間とともに考えていくにつれ、今回はやめたほうがいいかなって思って、もう1回やり始めて、この会社に入ったって感じですね
教職につかなかった理由は?
教職とってたから教員採用儲けようかなと悩んだけど、学生時代は社会人経験のない先生は微妙やなと思っていて、だから社会には出たいけど、教育には携わってたいみたいな感じで塾業界に入社しました。あと、公教育で瞬発力がないというか、伝統的にというか、政府もかかわってるし、急に制度を変えられないから。でも、私教育やったら結構トップがやるぞって言えば変わる感じもあるから、それもあってこの業界選んだのもあるかな。
現在の仕事内容は?
今はマネージメント。定時が14時22時なんやけど、何もなければ13時30分くらいに出勤して、掃除から始まって。メールチェックして事務してみたいな。面談したり電話したりホームページインスタ発信したり学校情報を集めたり、生徒が来るのを待つ。あとは生徒来たら授業巡視したり、自習来てる子の相手したり、。事務作業も結構あるので、手紙作ったり、してるうちに10時で掃除して、コーチと生徒の情報共有して終わるみたいな。
やりがいは?
卒業した後に、こういう風に頑張ってますとかは、うれしいよね。例えば、前の教室で、甲南に進んだ男の子がいて、すっごい久しぶりにライン来てちょっと一回会いに行っていいですか。みたいなんで来てくれて、いま情報誌作ってるんで、生徒さんに配ってくれません?そういう活躍みたいなのがすごいうれしくて、だからやめられないんだよね。(笑)
かっぱえびせんですね(笑)
そう(笑)だから卒業生と会うのが一番楽しみかな。これなかったらみんなやらへんのちゃう。活躍してる、今楽しんでる、就職でこういうとこ行きましたとか、の連絡くれるってのがまずうれしい
もやもや終わることも?
あるある。浪人に結局なちゃってとかそう、だからうやむやになっちゃって、連絡しても出てもらえないとかもあるし。なんかそこは、申し訳なくてもうちょっとできたんじゃないかなとは思うかな。その子のことはそれこそ忘れない。引きずりすぎると、自分の人生にかかわってくるので、そこは割り切るようにはしないと、ちょっとしんどくなってしまう仕事ではあるので。
教育業界を変えるために塾業界に入って、実行できている?
会社の代表が、結構教育改革とかに高いアンテナもってはる人やから、方針的には同意というか、腑に落ちることがおおいから、それを教室単位に落とすことでできてるのかな。自分の理想に思う教育とは違うこともないけど、自分の教室持っているからと好きにしていいわけじゃなくて、でも代表の思う教育とずれてはないので実現できているのかなとは思う。実績とか利益とか言われるのはちゃうなと思うけど、そこまでそこを大事に考えていない会社、人としての成長をサポートをうたっている会社なのでやりやすいです。
学歴がだいじじゃない?
専門もありやし、大学かなくてもいいと思ってる。
先生にとっての受験とか勉強は?
社会にでておもうのは、受験っていうのは結果が出やすいもの、がんばったら頑張った分だけ。特に生徒にもよくゆうねんけど、やりたいことがあんまり決まってないとか、やったら勉強頑張れってゆうのよね。それこそ、音楽とか芸術とかやりたいこと決まってる子やったら、勉強はそこそこ両立していけばいいと思うねんけど。それ以外の子が大半決まってないから、だったら結果が出やすいもの、がんばったら頑張った分だけ結果が出るものが受験やと思ってるから。受験勉強は可能性を広げられるものかな。
教育者を目指すきっかけは教えるより、子供たち目線で考えるってこと?
そうやね。なんか自分が教えれるとは思ってなくて、自分を見習って生きてほしいとは全然思わんし、ちょっと大人っておもろそうみたいに思ってほしい。自分に自信もって、挑戦してほしい。とか自分の思ってるみたいに進める後押しができたらなとは思ってる。
同職の人の雰囲気
優しい人が多いかもしれない。人のために、みたいな。あと自己肯定感が低い人が多いかな(笑)自分はあんまりやけど、人のために尽くすみたいな。会社の人はいい人多いなって思う。
議論とかすることもある?
あるある。バチバチやることもある。上司にゆったりもする、それ意味わからないんですけど、どういう意図でそれやるんですか、生徒のためとか保護者のためとかになってないこととかだったら、ゆう。
言いやすい環境?
自分としては、いわせていただいて(笑)。変わるかどうかは別として、一応訴えられる職場かな。
職業に就く前のイメージとのギャップ
ギャップはもともとアルバイトしていたから、言葉選ばずに言うとそんなに期待して入ってない感じはある。だから、悪い意味でうわ-みたいなのはないかな。まぁそんなもんだよね。むしろちょっといいとこあるねみたいな感じかな。就活生はいいところばっかり見えるから、あんまり期待せんときなっとはいう。
アルバイトと社員の仕事内容の違い
仕事内容は全然違うかな。会社の方針とかは(アルバイトの時も)わかってたから、こんな感じかなとは思ってたはいたけど、そもそも集団の授業持つから、授業の研修とかもあるねん。で定時が2時10時って言ったけど、(入社)当時は午前中とかに授業研修あって。自分が授業するから、ちゃんとできるようになるために研修受けなあかんくて。そこから2時から出勤して夜まで,それがすごいハード。入社後2,3年はそういう時間が長くて、体調を結構崩してたかもしれん。ていうのもあってここが(人生グラフの就職後が)低い。すっごい気も使うし、ベテラン先生の機嫌を損ねないようにとか、そういうのがあったかな。1年目で、保護者にしてもペーペーやから、なめられないようにって言ったら変やけど、信頼してもらえるように、すごい頑張ってたかんじ。
働き始めて変わった価値観
子供の時は正義感つよくって、入社した時も完璧を求めていたし、求められてたのに届いてないしんどさみたいなのを感じて、低迷期見たいのがあったけど。だんだんハードル下げるんじゃないけど100パーを時間かけてやるより70パーを早くやったほうが仕事的にいいんやなっていう割り切り、程よく肩の力ぬけてきてやりやすくなった。こうあるべきみたいな価値観が変わったかな。大きな変化かな。
働く理由はお金じゃないの?
お金稼ぎたいならここおらへんと思う。稼げへんもん。ポジション上がれば変わるけど、ポジション上がりたいとも思ってなくて、稼ぎたいというよりも関わっていたい。ターニングポイントが受験って多いから、その瞬間にかかわっていられるのが、やりがいかな。
素敵!
でも、教育業界来る人はそういう人多い気がする。みんなが成長するとかを願ってる人が多いんじゃないかな。
授業のこだわりは?
いかに笑かすか(笑)。寝られたらおわるし、つまらんっておもわれたらやっぱり商売やし、授業で生徒を呼び込まないといかんから、この先生面白いって思わせたら、ちょっと真面目な話しても聞いてくれる感じがあるから。生徒とかほかの先生いじるとかの、ちょっとブラックユーモア入れたりとか、やっぱり楽しさを入れるようにしてたかな
時代に応じて教えるスタイルは変わる?
かわるね、今やプロジェクター映し出してやったり、動画とかも全然見せるし、当時もプロジェクターもあったけど、ホワイトボードにちゃんと書いて。だからどんどんIT環境はよくなって、使いやすいかな。これから先のは、ITと教育の両立というか、バランスが変わるかなと思ってる。ITを駆使して生徒が学ぶところと、教員はどちらかというと人が動かすモチベーションのアップを重視するようなカウンセラー的な形になってくるんじゃないかな。悩んでるものをほぐして、答えを見つけさせるてか、見つけるヒントを与えるのもあるかな。面談したいんですけどみたいな生徒とは、とことん話すかな。まぁ良き相談相手に慣れたらいいなとは思うよね
これからの人生の未来像
どうなっていくんでしょうか(笑)このまま教育業界にいるなら、教室にいて、毎年受験生を送り出していくんちゃうかな。でも、塾業界も変わると思うねんな、ITもAIも進化しているから、だから常勉強かなっておもう。変化についていける人になりたい。なるべく若者に寄り添えるように頑張ります。
改めまして、Hさんありがとうございました。
これからどんどんインタビューを発信していくのでチェックしてください。
インスタグラムもフォローもぜひ!