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脱サラからの地域をつなぐキャンプ場経営者のそんなんありなん!可能性は∞インタビュー♯大谷さん

こんにちは🌞
関西学院大学の活動団体である夢調査プロジェクトのarinanです!
私たちは、夢を持っていない学生や将来に迷う学生に、
そんなんありなん?」っておもう夢の選択肢を見せることを理念
として活動しています。

 前回の記事も面白いので、是非読んでください!!⇩

今回は丹波篠山市のキャンプ場に竹林整備のお手伝いと共にインタビューをしてきました!
脱サラして、丹波篠山でのセカンドキャリアでキャンプ場経営に奮闘する大谷さんへのインタビューです!

大谷さん(イメージ)

プロフィール

大学在学中に自分の「ものづくり」がある人の日常になっていることにやりがいを抱き、大学卒業後に通販会社に就職。しかし、もともと祖父母が経営していた温泉を引き継ぎ、現在は自然に囲まれた温泉とその隣にキャンプ場がある「やまもりサーキット」を経営している。

芸術大学に通っていたのに、なぜキャンプ場経営を?

 学生時代は、元々ものづくりが好きで、大学に入ってからずっとガラス工芸を学びました。ちょうど大学3年ぐらいの時にマーケットとかでお客さん相手に自分の商品を売る活動を初めてさせてもらう機会がありました。自分の商品を売れるのも嬉しかったんですが、それよりもお客さんが「友達の誕生日プレゼントにあげたいから、ラッピングしてもらえませんか?」みたいなことおっしゃられて。お店とかだと普通にあることだけど、自分が作った商品がただの買う物ではなくて、そういう日常の中でサプライズとかプレゼントとか、すごく素敵なことに使われるんだなって思うと、1個の”もの”を作ってるだけじゃなくて、”日常”を作ってるというか、そういう嬉しさが凄くあって、自分はものづくりを通じて、人にそういうことを作っていく仕事をしたいと思いました。
 その後、全国展開をする通販会社に就職しました。そこでインテリアとか生活雑貨の商品企画をやってて、自分の商品を年間30商品ぐらいあって合計大体2億とか売り上げを持ちました。でも、売り上げは数字でしかなくて、その商品を通販から送って実際に使ってくれている姿を見たことがない。日常的なところですごい機械的になって”日常”を作れている実感がわかんなくなってしまって、もっとちっちゃいコミュニティで目の前の人を幸せにしたいなと思い始めました。
 そんな中で、うちの祖母がここ(温泉)を畳むか畳まないかみたいな話が出てきました。その時は、大学のときにいいなって思ってたことが実はものづくりではなくて、ことづくりや、その物の先にあるあの出来事を行動していくっていうのが、やりがいなのかなと感じたので、ここで何かすることを考えてみようとやり始めました。

山盛りサーキット(イメージ)

なぜここでキャンプ場の経営を?

 ここは以前地域の温泉でした。祖母がやっていた事業を僕が引き継いぎました。キャンプ場を始めた理由は、戦略的な話で「キャンプ場にすればみんなお風呂に入る。お風呂が真横にあるキャンプ場」ってすごく魅力っていうのと、自身の思い出からです。子供の時はよく遊びに来てて、この地域の自然のことが凄く好きで、ここに戻って温泉も残していきたいし、子どもの頃に見てきた自然豊かで楽しかった環境みたいなものを、より多くの人に伝えていきたいなと思いました。だから今キャンプ場になって、小さい子とかは川遊びや自然遊びをすごいしてくれてて、「自然の中って楽しいよね」って感じてくれて、それがきっかけで20年後とかに大きくなった子どもたちがここに来てくれるきっかけになったり、その中でこの地域の自然が少しでも良くなっていって、地域の活気がより戻ってくるといいなとは思っています。ちょっとでも、将来の「きっかけ」とかを与えられたらいいかなと思っています。

この場所ならではの面白いと思ったことは?

 僕がここ来て面白いなと思ったのは、どっちかいうとキャンプよりも地域の人。仕事してて、もちろんお客さんに喜んでもらうのは嬉しかったんだけど、キャンプ場を作っていく中で、例えば畑やりたいって言ったら、素人やから頭を抱えながら畑でやってみてたら、横から隣の家の人が寄ってきて「何しとんや、手伝ったるわ」って言ってトラクター持ってきてくれて、パッて畑作りしてくれたりとか。

 そういうちょっとした地域の暖かさに触れて、田舎のコミュニティってすごく面白いなと思い出して、すごく魅力的だなと思って。ただただキャンプ場やるだけじゃなくて、そういう人とあったかく触れ合える。アットホームなキャンプ場にできたらいいなとか、そういうこともちょっと思って仕事をさせてもらっています。

キャンプ場を始める時に不安は?

 キャンプ場をスタートしたときは、正直僕も完璧な独立開業じゃなくて一応取締役だったんですが、ある程度一番最初の給料は正しい売上がそれに見合わなかったら一番に給料を下げるのは自分の給料っていう状況でした。そういう意味での不安もありました。またキャンプ場をやったことなかったから、どういうのが望まれるのかなとか、そういったことが分からなくてドキドキしていました。でも昔働いていた職場で商品企画をやってた時に、マーケティングやブランディングとかは、すごい勉強はしてたからやったことのないキャンプだけど、調べに調べて足を踏み入れた感じです。だから、開業する時にはある程度不安がなくなっていってやり始めて、1カ月、2カ月たったらこれいけるなって思ってそういう風に組み立てていきました。
 不安がない人は絶対にいないと思います!でもその不安感をなくすために人は努力するし、逆にそれがないと何もかもやらなくなってしまう。不安を力にしました

どんな会社にしたいですか?

 ワークライフバランスってちょっと前に流行った言葉があると思うけど、捉え方次第で休みを多く取ることだと思われがちなんだけど、そんなこと絶対なくって。仕事が忙しくてもやりがいがあればそれはワークライフバランスが良いと言えるかもしれないしそれを暮らしの中や仕事に活かせることを見つけたり。そういうことをしていきながら、生きていく様が仕事につながってれば、それはワークライフバランスがいいっていうことなのかなと思うので。経営者になって残業とか残業代とか全然ないから自分が逆に言うと仕事をすることが生活の一部みたいになってるから、良くも悪くも仕事がしんどくなると、僕は生活がしんどいということにつながってしまう。そういう意味で言うと、仕事を楽しくするっていう所がやっぱり大事だし、それで生活をより良くしていくっていうのを心がけて仕事をするようにしてて、そういう会社にしたいなと思ってはいます。 

最終的な自分の将来の夢は?

 極端な話「なんでもできる人」になりたいです仮にネット環境がなくなったりとか、インフラがなくなったりとか、そうなった時でも生きていけるすべは持っておきたいとは思っています。この地域の70、80歳のお爺ちゃんは全部自分でやるんです。野菜も自分で作るし、野菜作った時にでた麦わらとか稲原とかを使って、暮らしの中の装飾品を作ったりとか。お金がなくても自分たちで作ったもので生活が満足できる人たちがすごいたくさんいて、そういうおじいちゃんになりたいなと思う。
 今は人が物をすごい与えられ過ぎていて、ゲーム機とか使ったり、決められたルールのゲームで遊んだりしてる子供がこういう自然の中にいたら自然の中で遊びを見つける。別におもちゃがなくても草一つあれば遊べる。「何でもしていいよ」とか言われた時に、やりたいことがぽんぽんできるし、ぽんぽん出てくる。次々にやってみたいことが出てきて、それを実現していける人になっていきたい、あり続けたいなと思っています。
 「みんなの日常の中で少しでも楽しいとかうれしいとか思ってもらえることを仕事にしたい」というのはやっぱりずっと思ってること。そうでないとやってる意味わからへんってなるやん。それがいい人もいるかもしれないけど。

人生のタイトルとは?

「山あり谷あり」かな。でも谷は落ちるだけじゃなくて下っていく楽しさもある訳。で山は登っていくとき苦しかったり。そういうのはやっぱりね、全部全部下りないと登れないし、残らないと降りそういうのがやっぱり人生と思うから。浮き沈みもあると思うけど、その中で楽しんでいけたらいいかなと。

☆arinan編集あとがき☆

今回インタビューをさせていただきました、こっちゃん🐼です!
大谷さんの話をお聞きして、今と前で職種は異なるけど大谷さんの「みんなの日常の中に少しでも楽しいとかうれしいとか思ってもらえることを仕事にしたい」という軸はぶれていないところや、また私も森の整備を体験させていただきましたが、誰かの何かのきかっけになる場を作っているところに感銘を受けました!!

不安感をなくすために人は努力する」が1番印象的な言葉です。何かを始めるとき大きい不安で諦めてしまいそうになるけど、それを吹き飛ばす位
がむしゃらに努力して前に進んでいこうと思いました!

本当にありがとうございました!!

↑arinanのインスタグラムです!ぜひチェックしてみてください☆

次回の記事もお楽しみに!!


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