第3回 何にもしない合宿を開催しました。
「何にもしない」に集まる人びと
広島県廿日市市宮内地区での第3回目の何にもしない合宿を開催しました。
宮内小学校の体育館に集まったのは73人のこどもたちと、10人ちょっとのおとなたち。
そのうち、泊まったのはこども62人と、おとな4人でした。
何にもしない合宿の目的は、ただ遊ぶということを通して、地域内の人と人との出会いの機会を作ること。そのためには、無理のない範囲で、参加したいという人をできるだけ受け入れることだと思っています。
これまではスタートしたばかりということもあり、参加人数を50人に制限していました。そのため、抽選で落選してしまう人もいました。
数回開催して慣れてきたこともあり、参加人数も少しずつ増やしていく試みをしています。今回は申し込んだこども全員が参加することができました。
これをもっと増やしていくためには、大人の手(目)も欠かせないと思っています。もともと地域内の交流が目的ですから、これまでアプローチしていなかった保護者の参加に向けても、オープンにしていってもいいのかなと思っています。
就寝までの時間を一緒に過ごしたい大人。
なんなら泊まってもいいよと言ってくれるパパたち。
そんな人が少しずつでも増えてくれると嬉しいなと思っています。
それこそが、「遊びを通した地域内の人と人との出会いの機会の創出」のひとつの成果だと思っています。
寝ない人たち
こどもたち、夜、寝ません。
大人は、寝たいです。でも、こどもが起きている間はなんとなく大人も起きていようかなという気になっています。
放っておくと、夜の体育館を走り回って遊んでるし、ホームシックで泣き出す子もいます。
なんとなく、大人も寝れないのですよね。
自分がこどもだったときのことを思えば、夜の体育館に友達と一緒にいるというだけでワクワクする気持ちはよく分かります。まず、寝ようにも心と身体が動いて寝られないでしょう。
その気持ちは痛いほど分かりつつ、じゃあ心と身体が動くままに、夜の体育館を走り回るのを放っておいていいのだろうかという葛藤もあります。
このあたり、何を目的にした取り組みで、何を大事にしていて、どういう戦略で実施しているのか、といったあたりのことをもっと整理しないといけないのかもしれません。
少々寝てなくてもいいよと思えるようにするのか。
睡眠の質は大事ということを伝えていくのか。
コントロールしたくなる大人が出てきてしまっては「何にもしない」から外れるし、こどもたちもストレスがたまるだけです。
「場を大切にする」とはどういうことなのか、こどもたちとの対話をするにあたり、大人(になってしまった元こども)としての考え方や在り方を問い直すことも必要かもしれません。
きっとこれも、合宿をスタートさせた頃に誰もが通る試練の一つなのだろうと思っています。
こうした時期のこどもたちとの対話や、場づくりに対する試行錯誤を重ねて、裾野のような日常の合宿に近づいていくのでしょう。
10月の合宿は、10/18~19です。
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