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第6回 何にもしない合宿を開催しました

12/13~14に、6回目となる何にもしない合宿を開催しました。
こども76人とおとな10人ほどで過ごしました。

このくらいの人数感で落ち着いてきました

何にもしないけど

仕事が終わって大急ぎでコンビニで弁当を買い、そのまま小学校へ大急ぎで移動して会場の準備。そして18:30に受付をスタートしました。
18時前から体育館前で待っている人もいましたが、ゆっくり落ち着いて準備をする時間がほしいので18:30以降に来てもらえると助かります。寒い中お待たせするのも悪いですしね。

何にもしないとは言っても、準備をするし、片付けもします。
でも、何にもしない合宿の山場はこの2つだけで、スタートしてしまえばあとはほとんどやることはありません。
はじまりの会で趣旨の説明をしたあとは、長大なフリータイムです。
こどもが一番好きな「自由時間」を、最大限こどもたちに手渡したいと思っていて、そのために大人にできることは「邪魔をしないこと」だけです。

こどもってボール好きな人多いですよね
変顔マッチをしながらルービックキューブをしています
こちらはバドミントン
持ってきたポケカでバトルする人たち。
「これがポケカか~」と眺める大人たち。

適度なゾーニング

最初のころはあそび場所のゾーニングをしていませんでした。
すると、どこでもボールが飛び交い、あそびとあそびが交錯し、人やボールがぶつかり合うような、なかなかに危険を感じる場になりました。

その間わたしたちは、こどもたちがどんな遊びをするのかを観察していました。観察を続けると、大きく以下のように分けられることがわかってきました。

  • ボール系

    • 硬いバスケットボールで、バスケゴールに入れたいひと

    • 柔らかいボールでドッヂボールや蹴ったり投げたりをしたいひと

  • 運動系

    • フラフープをしたいひと

    • バドミントンをしたいひと

    • 鬼ごっこなど走り回りたいひと

  • 落ち着き系

    • ボードゲームなど座ってできることがしたいひと

    • 食べたいひと

    • しゃべりたいひと

    • ゴロゴロしたいひと

  • その他

    • カラーコーンを使いたいひと

    • マットを使いたいひと

    • 上のどこにもないあそびを生み出すひと

このことを踏まえて、ボールはこのへん、走るなどの運動はこのへん、ボードゲームなどはこのへん、そのほかフリーに使えるのはこのへん とおおまかなエリア分けをしました。その結果、だいぶ危険な感じは減ってきたように思っています。
最初に完全にフリーにしていたからこそ、こどもたちの自由なあそびと安全管理の両立ができているのかなと思います。これが最初からゾーニングをしていたら、「このように遊びなさい」というメッセージ性を持ってしまい、自由なあそびとは言えない場になっていたかもしれません。

ギャルピース
いまのドッヂボールって柔らかいんですね。昔のは硬くてトラウマでした。
あそびに必要なのは「時間・空間・仲間」
こういう狭いところにギュッとなるのがこどもならでは
カメラに向かってこういう表情をしてくれるのも
こどもとおとなの関係性ができてきているから
カラーコーンはかぶるもの

冬は寒いね

冬の体育館は冷えますね。
寝る場所は体育館と多目的教室で男女別です。
今回は投票で男女どちらがどっちの場所で寝るのかを決めました。
結果は、女子が体育館、男子が多目的教室となりました。(逆になるだろうと思っていた)

女子トークが盛り上がりそう

寒い時にも温かく寝る工夫をこどものころから身に着けることも、生きる力のひとつなのではと思います。今回はヒントとして「人と人がくっついて寝ると温かいよ」ということは伝えておきました。実践したのかは分かりませんけれども。

ぬいぐるみを持ってくる人が結構多いです

この体育館は災害時には避難所になります。
冬の寒い時期や暑い夏の時期など、いろんな季節や環境の体育館に「泊まったことがある」という経験は、いざというときにこどもたちに力をくれるのではないかと思っています。
いまのこどもたちが生きている間には、かなりの確率で南海トラフ巨大地震が発生します。そうした災害のときに、避難所となる体育館で「寝られるかどうか」は、被災地での生活を健康に送れるかに直結します。
日常の延長線上にある楽しい合宿が、有事の際の心の支えになってくれたらうれしいです。

男子もなかなかにぎやかです
この日々が、いつかの心の栄養になるといいですね


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