Pikinini Kumul(表)の考察~自分と同じ 仲間のもとへ 空高く飛んでいけるんだ~

はじめに

「人狼」の惨劇を迎えた後の4つ目の挑み方です。どうしても人間社会の狭間のような地獄に落ちることがあります。この曲の主人公の鳥人間のような見世物になりました。
新しい居場所にたどり着けたという見え方と創作者となる見え方があるのではないかとおもいます。
新しい居場所にたどり着けたというのは、何かしらいじめなどがあって、いじめがあった場所を去って新しい仲間とともに仲良くしていく曲ではないかと思います。
こちらの記事では新しい仲間とともに仲良くしていく内容を書いていきます。 

背景概説

蓬莱人形収録のサーカスレヴァリエのテキストを基にしています。下記テキストです。
「さて、お次は鳥人間の登場だよ。
この鳥人間、なんと人間と、遥か南の国にしかいない世にも珍しい、ゴクラクチョウとの間に生まれた子供だよ。
親はとっくに死んじまって、可哀想な孤児だったのを、うちの劇団で助けてあげたって訳だ。
えらいだろう?」

歌詞分析

めぐるめぐる
視線をくぐる
逃げ場のない見せ物小屋に
 
奇異の目に晒されながら
心だけは遠い場所へ
 
触れる触れる手の先
肌も髪も瞳も全て
皆と違うその意味
いつか聞かされたままに
 
囃し立て《羽》を生やした手にも
希望へと続かせる物語を
 
憐れみで飾られた
慰みものの日々にもいつか
明日が来るだろう

何かしら周りと違うことがあり、「人狼」のように攻撃されることがあったのでしょう。しかし、羽を生やし、新しい場所に向かいます。攻撃される慰みものの日々も改善する可能性があります。 

そう この背に翼が生える日が来るなら
何からも自由に飛べるだろうから
 
鳥籠を後にして飛び立つその日まで
心の奥底で孵る空想(レヴァリエ)
 
・・・・・・嘘だらけの《物語》(ストーリア)

翼が生えれば、自由に飛べるでしょう。翼が生えるというのは、行動力を増やして新しい場所に向かっていくという話に思えます。新しい場所へ旅立てば自分にとって害がある仲間たちから去っていけます。

さあ飛べ歌え 命を懸けて 高く
 
意味も知らない 記憶の果ての言葉
 
・・・・・・・・・・・・
 
虚飾に溢れた世界は
嘘吐きばかりで
それで自分の《物語》だけ
真実だと言えるのか?
 
それは何処にあるだろう
遥か遥か知らないけれど
心に描く場所が
実在(あ)る筈だと信じている

周りも好き放題言うでしょう。自分自身の在り方も正しいかどうかはわかりません。
しかし、どこかに自分を受け入れてくれる場所があるはずだと信じています。英語でもない何かの外国語は意味が取れませんでした。フランス語かな?

自分はどこからやってきたのかと
幻想の郷(ふるさと)を思い描く

自分自身の行動がなぜ起きたのかを思い描きます。何かしら本当に落ち度があった場合もあるでしょう。

 そうともどんな哀しい
物語の主人公だって
独りぼっちじゃないから

どんな状態ででもひとりぼっちなんてことはありません。場所を変えれば新しい人と出会うことでしょう。
 
 
ああ叶わない夢を見せて騙すなんて
まるで盗賊団のすることじゃないか
 
世界で自分だけこんな姿だなんて
幸せな結末 縋る空想
 
現実を塗りつぶす──《嘘》だらけの《物語》

何かしらの辛いことを半分嘘でもいいから納得させて、現実を塗りつぶし、新しい世界へと旅立っていきます。 

信じている 信じているから
いつか自分に翼が生えては
 
自分と同じ 仲間のもとへ
空高く飛んでいけるんだ

居場所を変え、新しい場所に歩み、自分がいていられる仲間の所へ飛んでいけます。 

信じている 信じているから
今日も自分は 生きていけるんだ
 
だから今日も 劇団(サーカス)はまわるよ
いつかかなう空想(レヴァリエ)のために!

まとめ


「人狼」のように攻撃されるいじめにあうこともあるでしょう。しかし、翼を生やして行動力を増やしていけば害がある仲間から離れられます。自分の在り方を振り返る必要はあるかもしれません。しかし、ある程度嘘で塗り固めても元気になれれば良いのかもしれません。そして、どこかに受け入れてくれる仲間がいる場所はあるという曲に見えます。

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