お母さんの安っちいサンドイッチ
夜のスタバで。私と同じテーブルに大学生らしき男の子の3人グループが座った。盗み聞きするつもりはないけれど、大きい声だから話が全部聞こえてくる。
ひとりの男の子が、サンドイッチを買ってきた。
「スタバのサンドイッチってさ、まじでオシャレじゃねえ?」
「そんな感じのパン、うちのお母さんもよく作るよ。あ、もっと安っちいやつだけど。」
心の中でフフッと笑ってしまった。
最初の「うちのお母さんもよく作るよ」はちょっと自慢気だった。そして、あわててつけ足したような「安っちいやつ」。友達にお母さん自慢はちょっと恥ずかしいんだね。
スタバのサンドイッチを見て思い出すのは、お母さんのサンドイッチ。安っちくても、いつも身体が覚えている、ホッとする味。
私の料理も、どこかで息子たちが思い出してくれるかな。
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