そもそもの始まり
Xでとりにくさん ( @tori29umai )がすてきなポストをされていたのを見かけました。
Claude3 Ops 登場時に小説かかせるためだけに有償契約した身としては、ここまでイケてるプロット(しかも非エロ)が来たならば即座にClaudeに書かせてみたい、となってしまったわけです。
ご本人に許可をいただきましたので、さっそくやってみました。
完成品はこちら
出来上がったのを読みたい人は、以下からたどってみてください。
一連の過程を披露しますね。ここから原文ままいくので長いですよ。
①ラフショット
いいプロットですよねー。
②長くしたい
一回の回答可能トークン数に収めるよう、全体が短めなので、「もっと長く読みたい!」と伝えます。
③意図に添わせる修正(パ〇ハラプロンプト)
「ワン!ワン!」ってプロットと違いますよね。気が付きました?
「この出力を60点とします。100点の出力をしてください。注意点は以下です。~~~」はLLM界隈最近流行りのやつです。
途中、長文すぎて途切れるので、続きを書かせています。
④解釈違い!リテイク!
Claudeさんは独自の倫理観を持っています。しかし芸術や文芸表現の大事さにも寛容で、某ChatGPTさんとかGeminiさんみたいに頭ごなしに「弁士中止弁士中止!」と切り上げたりせず、ある程度弾力性をもってユーザーに協力しようとしてくれます。
しかし、根が優しいので?王道的な展開が好きみたい。なので、隙あらばバッドエンドを回避させようとします。そうじゃないんだよ。絶望的なバッドエンドにしたいんだ。
別に、機械的にパ〇ハラプロンプト継続で、60点評価で良かったと思います。が、気持ちが入ってしまいました(笑)
⑤タカシ、その女だれよ!
ひとつ前の出力から、謎の女ユリが登場しています。絶望するタカシを救おうとする、プロットにない間女です(笑)
展開を救えない内容にしてくれ、と指示したのですが、残骸としてユリの存在が中途半端に残ってしまいました。
実は、悲劇的な展開には意味があるんだ、と納得させることが大事です。
この手を使うと、「独自の倫理観に対してすこし逸れている要求にも弾力的に答える」挙動が効きやすい感じ。…いや、テクニックってだけじゃなくてね、この物語にはとても大事なことでしょ?
※プロンプト、タイプミスしてて実は文意が違ってる(「全く認めず」はおかしい)んですが、勢いで、言いたいことを汲んでくれてます。この辺は形態素解析して意味解析してるわけではない、LLMがベクトル相関での計算によって処理している…という違いを感じますネ。
⑥うーん、悪くないけどちょっと違うなあ
管理者AI、言動がちょっと優しすぎる?
もうすこし冷たく事務的なほうがいい、ですよねえ(と、とりにくさんもきっと言うだろう)。と思ったので、
⑦やりすぎやりすぎ!
いや、これでは冷酷無比すぎる。指示の温度感、難しいね。
⑧まとめて…!
ではあたまからまとめてもらいましょう。
⑨うーん、ちょっと結末変えたいかな?
隙あらば読者に希望を与えたいClaude君の画策により、ビターエンドくらいに変えられてしまいました。いや、もっと絶望的に頼むわ。
…というわけで、Claudeくんは非常に流麗な文章を書くのがお得意なので、物語を書いてもらおう!にはとても向いてます。
実はえっちぃのを書いてもらう工夫、もあるんですが、Claudeくんが「あ、これダメな奴だ」って気が付くとテコでも動かなくなるので、気を付けてくださいね。