行動心理学 その4 親近効果
こんにちはこんばんは yumenohi です。
第4回目。
親近効果について調べてみます。
親近効果とは
親近効果とは、あるグループや集団の中で、自分にとって身近で馴染みのある人や物に対して、好意的な評価や優遇的な態度を示す傾向のことを指します。
つまり、人や物が自分にとって親しみやすく感じられる場合、その人や物に対してより好意的な評価をする傾向があるということです。この効果は、身近な人や物に対してだけでなく、地域や文化、言語など、自分にとって馴染みやすいもの全般にも現れることがあります。
例えば、同じ地域出身の人や同じ学校の出身者、趣味や興味が似ている人など、自分にとって親しみやすいグループの人に対しては、好意的な印象を持ち、優遇的な態度をとることが多いです。また、自分が好きなブランドや製品にも同様の傾向が見られます。
親近効果は、人々の評価や行動に大きな影響を与えるため、広告やマーケティングの分野でも活用されています。たとえば、地元の言葉や文化を取り入れた広告や、おなじみのキャラクターや有名人を起用することで、より身近なイメージを与え、消費者の親近感を促すことができます。
親近効果の具体的なもう少し例をいくつか挙げます。
同じ出身地や地域出身者への親近効果 同じ出身地や地域出身者同士は、地元の言葉や文化を共有しているため、親近感が生まれやすいとされています。例えば、テレビ番組の中で出演者が同じ出身地出身であることが明かされると、その出演者に対して親近感を持つ視聴者が増えることがあります。
趣味や嗜好が似ている人への親近効果 趣味や嗜好が似ている人同士は、共通の話題や関心事があるため、親近感が生まれやすいとされています。例えば、同じスポーツや音楽を好む人同士が集まると、親近感を感じ合い、交流が深まることがあります。
おなじみのキャラクターや有名人への親近効果 おなじみのキャラクターや有名人は、多くの人が知っている存在であるため、親近感を持つ人が多いとされています。例えば、CMに起用される有名人が、自分が好きな俳優や歌手である場合、そのCMに対しても好意的な印象を持ちやすいです。
身近な製品への親近効果 自分が普段から使っている製品やブランドに対して、親近感を持つ傾向があります。例えば、自分が愛用しているブランドの商品が、他のブランドの商品と比較して高くても、そのブランドに対して親近感があるため、購入を検討する人が多いです。
親近効果、広告やマーケティングでの利用例
親近効果は、広告やマーケティングの分野でもよく利用されています。以下に、親近効果を利用した具体的な広告やマーケティングの使用例をいくつか挙げます。
ソーシャルメディアでのターゲティング ソーシャルメディアの広告では、ターゲットを絞り込んで広告を配信することができます。例えば、趣味や嗜好が似ている人や、同じ地域に住んでいる人に対して広告を配信することで、親近効果を利用して興味を引きやすくなります。
ブランドのストーリー作り ブランドが持つストーリーを通じて、親近感を与えることもできます。例えば、創業者のストーリーや製品の開発秘話など、消費者に興味を持たれやすいストーリーを作ることで、ブランドに親近感を持たせることができます。
エンドースメント 有名人やインフルエンサーが製品を使っている姿を紹介することで、その製品に対する親近感を増やすことができます。また、有名人やインフルエンサーが、自分と同じ地域出身や趣味を持っていることを紹介することで、より強い親近感を与えることもできます。
ブランドアイデンティティの作り上げ 一貫したブランドアイデンティティを作り上げることで、消費者に対して親近感を与えることができます。例えば、ロゴや色、フォントなど、ブランドイメージを統一しておくことで、ブランドに対する認知度や親近感を高めることができます。
以上のように、親近効果は広告やマーケティングの分野で広く利用されており、消費者に対して興味や好感を持たれやすくなる効果があります。
親近効果を利用するメリットとデメリット
親近効果を利用するメリットとしては、商品やサービスを提供する企業が、ターゲットとする消費者に好感を持たれやすくなることが挙げられます。消費者は、自分と共通点のある企業や商品に対して、好意を持ちやすく、購買意欲も高くなります。
また、親近効果を利用することで、消費者とのコミュニケーションがスムーズになる可能性があります。共通の話題や興味を持つことで、消費者とのコミュニケーションが円滑になり、商品やサービスのニーズや要望を把握しやすくなることがあります。
一方で、親近効果を利用することによるデメリットとしては、商品やサービスの本質的な価値や品質が軽視される可能性があります。消費者が自分と共通点のある企業や商品に対して、好意を持ちやすくなるため、本質的な価値や品質よりも、共通点や好意を持っていることが優先されることがあります。
また、親近効果を利用することが、ある程度限定的な範囲内でしか機能しない場合もあります。共通点や好意がない消費者には、親近効果が機能しないため、企業や商品が魅力的に映らないことがあります。
親近効果を利用することで、消費者とのコミュニケーションや商品のアピールがしやすくなる反面、商品やサービスの本質的な価値や品質が軽視される可能性があることを理解し、バランスの取れたアプローチを行うことが重要です。
最後に親近効果に惑わされない考え方とは?
親近効果に左右されない考え方としては、客観的に情報を評価することが挙げられます。親近効果は、自分と似たような属性を持つ人や自分に好意を持っている人に対して好意を持ちやすくなる心理現象ですが、それに左右されずに、製品やサービスの本質的な価値や品質、コストパフォーマンスなどを客観的に評価することが大切です。
また、情報を収集する際には、複数の情報源から収集し、バランスのとれた判断を行うことも重要です。一つの情報源に偏って情報を収集すると、親近効果や他のバイアスによって判断が歪められる可能性があります。
さらに、自分自身の感情や心理状態に気をつけることも大切です。ストレスや疲れ、不安など、自分自身の感情や心理状態が判断に影響を与えることがあります。自分自身の感情や心理状態に気をつけ、客観的な判断をするように心がけることが重要です。
親近効果に左右されない考え方を身につけることで、より客観的な判断ができるようになり、購買行動や意思決定においてより正確な判断ができるようになるでしょう
またまた自分軸をもって、情報収集し自分の頭で考え判断するという事でしょうか、しかも心理状態が判断に影響とは、、、。
健康に注意しましょう。
毎回毎回行動心理学について改めて調べる度に、考えさせられます。
反省しております。
ちきゅうが平和になりますように。