大人になってもピーターパンの夢を見るなんて。
やっぱりPACAOは。ピーターパンとかそういう類のあれなのかもしれない。
だって決まってキツイときに。
まいっているときに。
どこからともなく颯爽と現れて。
幾ばくかの時間、そっと寄り添って。
また消えてしまう。
突然夜中に。突然3時に。私の世界とPACAOがつながったのは。
きっとそういう類のあれだろう。
つながるお知らせをクリックしたら。
あとはいつもの儀式。
半信半疑でクリックしたその先に。
うっすらスプラトゥーンのBGMが流れていて。
その中をそーっと息を殺して泳ぐようにして探していると…
両耳を覆っているヘッドホンの作り出すカップ状の空間に、
突然、PACAOの声が一瞬で充満して。
たぶんPACAOの声がCO2で、そこが耳じゃなくて鼻だったら死んでる。
いや、でも耳からでもCO2は体を巡って。
ぎゅーーっとどんどん苦しくなって。
・・・心のなかで待って待って待ってって焦ってる(笑)
そしたら今度はなにかにぶつかるような物音がして。
PACAOがアニメでもNPCでもなく。
あのLANケーブルをたどっていったら、その先に本当に3Dで存在しているんだと妄想して感動する。
いつまでも慣れない儀式。
とPACAOが言って。
低めでちょっとしゃがれた喉仏に引っ掛かるような夜中の声。
毎回ちょっと違うけど、毎回同じ落ち着いたトーン。
私もようやく落ち着く。
夜中だからコメント欄の人とたくさん会話をしていて。
眠れないという人たちをすごく心配していた。
優しいなぁ。
腐った私にはアピってるようにしか取れない。
腐ってるなぁ。
眠れない人、薬を飲んでる人、早起きの人、いちいち優しい言葉をかけて。
やっぱりすごい人だなぁ。仏?
その優しさが1ミリでも私にもあればいいのにね。
ごめんなさい。
そっかぁ。明日から北海道かぁ。
その前に。
夢を見せてくれてありがとう、ピーターパン。
このまま朝なんて来なければいいのにね。
でも貴方にとって輝かしい1日が始まるのだから。
それだけの理由で朝が来てもいい。か。