野生のプロデューサー

今日は朝から色々なことが同時にバラバラに崩れて
繋ぎ止める気力もなくて
ただその破片がブッ刺さるのに耐えてるような1日だった。

「21時半になれば配信がある。」
何度そう呟いただろう。
何百回時計を確認しただろう。

でも。
そんな日だったんだねって。
さんざんだったんだねって。
まるでPACAOは見ててくれたかのように。

今夜の配信は特別なご褒美だった。
今夜のPACAO配信は、また神回だった。

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今夜はパラッパラッパーというリズムゲーの配信だという告知が事前にあった。
あんだけすごいドラマーだ。リズムゲーなんてもってこいだ。
どんなステージも朝飯前だろう。
次々にスマートに高得点でクリアしていき、「凄い~」と皆に称賛される未来が見えていた。
「自慢したいのかな。」と、浅はかな私の妄想は膨らむ。

いざ。フタを開けてみると。

・・・アレ？（笑）

なんかゲーム独特の間合いというかズレがあるようで。
全く思ったようにはいかず、キレるドラマー（笑）
怒りながら、踊りながら、「なめんじゃねえぞ本業ドラマー!!」とか意味不なこと叫びながら（笑）
必死の形相で踊りながら取り組む姿に、視聴者の応援も熱くなり、いつもながら気がつけばもうこの1人の男にみんな夢中
なんとかかんとかようやくコツを掴み、結局は全クリ

ラストは踊りながらコール＆レスポンスで配信者と視聴者の大団円。
感動のラストに飛び交うスパチャ。
視聴者数は400人超え。

なんかさ。
あまりにもドラマチックで。
まるでプロデュースされたかのようなドラマを自然に生配信してしまう天性よ。
頭のいいあの人の手のひらで転がされているのかな？とすら勘ぐってしまう。まあそれでも全然いいのだが。

ああいうとこも見せちゃうのがすごいなぁって
やっぱ思うんだ。

だって本業なんだよ？
少しでもかっこよく思われていたいだろうし、
不都合なところは極力隠さない？普通。

明日も学校あるやろ？どうすんの？
明日も行きたくない仕事ある人もいるやんな、どうすんの？
I Gotta Believe！…
そうゆう精神で、やっていきましょう（笑）

そんな風に軽く放つ台詞に胸が熱い。

PACAOが見ている視点が「自分がかっこいいかかっこ悪いか」よりもずっとずっとレベチの部分にあるんだって。今更再確認して。
逆に狭いレベルでしか物事を見れない自分がほんっとに醜い。

配信が終わった今、まるでPACAOと遊んできたような、ものすごい充足感と、溢れるパワー。

全方位にパカオと視聴者の1対1で配信していきたいと思っています

という言葉通りだね。

この2時間を挟んだ前後の私の世界は、全く違う色。

事実、知り合いでもないし、会ったことすらない貴方が、簡単に一瞬で私の心の1番側まで来れる不思議。
私の人生は根本的には変わらないけれど、その天気をすっかり変えてしまえる不思議。

魔法のカラクリはちっともわからない。

今夜は寝よう。
明日の問題は起きてからできる限り向き合って、できない部分は逃げよう。
そうですよね？それでいいんだよね？

これはPACAOからのギフト。

ご褒美など貰う権利は微塵もないのは自覚しているけれど。
ほんとうに。貰ってばっかり。。。だな。