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はじめての出版物語2/6「オンラインサロンメンバーと執筆作業」


ー誰かと何かを作るということは衝突ばかりで苦しいと思っていたけど

誰かと何かを作るということはより良いものを作るために必要なことだと思ったー


この物語は声優ブロガーである私、幸田夢波が初めて出版をするまでの過程を綴ったものです。

はじめての出版、『無職本』(水窓出版)は7/2発売予定。

第一回はこちら


本とブログは全然違った

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水窓出版の方に打ち合わせで「無職について思うままに、特に指定はないので内容も自由に、エッセイみたいな感じで書いてください。目安として文字数は1万字くらいで」と言われていた。

ブログを始めてから1年半は2000字〜3000字くらいの記事を毎日あげていたので、正直1万字くらいはすぐに書けると思っていた。

でも書き始めたら全然よくわからなくなってしまった。


ブログはいつもテーマがあって、キーワードを決めて、その記事を読んでもらいたいターゲット層も先になんとなくイメージをして書いていく。

私が実際に話すような感じで書いているので、口調もデスマス口調。


でもエッセイだしちょっとかっこつけた感じで書きたいからデスマス口調はやめた方がいいかな?でもデスマス付けた方が丁寧に見えるよな…
ターゲット層としては『無職本』というタイトルで気になってくれる人、っていう感じ…?うーん…広い…

悩みに悩んでとりあえずエッセイと言われる本をたくさん読んでみることにした。良い文章を書くためには良い文章を読まなければ。

自分が気になっていた本とサロンメンバーがお勧めしてくれた本を合わせて、いくつかエッセイとか自伝っぽい本を読んでいく。

実際読んでみた本が以下。

時をかけるゆとり/朝井リョウ
なんで僕に聞くんだろう。/幡野広志
もものかんづめ/さくらももこ
メモの魔力/前田裕二

読み進めながら「面白い文章だな〜すごいな〜こんな風に書きたいな〜」と思った。読んだあとすぐにこのテンション感で書けばいいんだ!と思い、パソコンに向かう。全然書けなかった。


執筆はオンラインサロンメンバーのみんなと

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もう何が正解かよくわからなくなってきてまだ2600字しか書けていない段階でサロンメンバーたちに見せた。

出版社の方との打ち合わせの時に確認しておいたことで、「サロンメンバーと一緒に原稿を作り上げる」ということはOKをいただいていた。


メンバーさんたちには案の定「文章はわかりやすいけど筆が迷ってる!」って散々言われた笑

みんなにもらったアドバイスを抜粋して記載すると以下のような感じ。

フォーマルとカジュアルが入り混じってて悩んでる様子がよくわかる笑
起承転結系を意識したほうが良くなるのかなぁ…わからない( ・∇・)
・語尾の統一
敬語ありなしはどちらかに統一した方が良くて、エッセイだからどちらが良いということはないです。読み手に伝えたいキャラクター性の問題かと。

などなど。

みんな本当に自分ごとのように考えてアドバイスをくれるけど、しっかりと褒め褒めもしてくれて、より良いものをみんなで作っている、という感じがあったのがとても嬉しかった。


ここからほぼ毎日、2000字ほど追記、修正しながらサロンメンバーさんたちに原稿を見せてアドバイスをもらい、また追記修正して次の日みんなに見せる…みたいな繰り返しで原稿を書いて行った。

・構成のパターン
なんとかだった→でもなんとかだった、が4回くらい出てきて、少しパターンになりがちかな?と思いました

途中こんなアドバイスもいただいた。

こういう書き方の癖みたいなものは自分で書いていると全然気づかない。

自分で書いたものを、初めて読んでくれる人に生でアドバイスをもらえるのはこういうのがありがたいなと思った。

拝読いたしました〜!
言葉選びのセンスがやっぱり好きです、夢波さんの文章はリズムが良くてなんかスッと入ってきやすくてガンガン読めます

すき。


技術的なアドバイスはもちろん、書くエネルギーとなる激励の言葉や褒め褒めの言葉をもらえたからこそ、スピード感を持って原稿執筆ができたと思ってる。本当にみんなありがとう…


人と何かを作る楽しさ

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自分の仕事が自分一人だけのものではなくなっていく。

みんながそれを楽しんで一緒にやってくれる。

これがきっと私が目指す働き方で、楽しいモノヅクリの仕方なんだろう、と思った。


これまでも自分にきた仕事の依頼に関してサロンメンバーに相談したり、アドバイスを求めたことはあったけど
今回は一番メンバーに協力してもらったし、そのエネルギーによって毎日どんどん原稿を楽しく書くことができた。

あとで聞いた話だけど、アドバイスがどんどん反映されていくのが楽しくてよりアドバイスしたくなった、と言ってくれたメンバーさんもいた。


これが人とモノを作る相乗効果なんだと思う。

あー、私ってこういうことしたかったのかもな、と思った。


そんなこんなでエネルギー量としては1ヶ月くらい突っ走ってた気がするけど、実際のところは一週間くらいで第一稿が書き上がった。


さぁ、提出だ!

続きは第三回へ。

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幸田夢波
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