新たな仲間を迎えて
新たな寄稿希望の方にDMをいただいた。
学生時代に立原道造の「夢みたものは」を勉強されたのだそうだ。
月日が経ち、名を同じくする本誌に目をとめてくださったらしい。
さまざまな国、地域の詩や歌詞を朗読されてきたのだという。素晴らしい方だ。
様々な文学的経験をされてきたのであろう。そして再び、「夢見たものは」に戻って来られたような気がする……と喜びの言葉を伝えてくださった。
学ぶ過程にあり、年月を経て原点に戻って来た経験は私にもある。彼のそういった大切な体験の中、本誌が介在させてもらえるとは、何と光栄な事だろう。
本誌を見つけてくださった事は、とても嬉しかった。
立原道造の「夢みたものは」を味わい尽くし、誌の名とさせてもらったとは言い切れないし、私が本詩を正しく理解しているかは未だあやふやである。だが、このような出逢い、御縁をいただけるにつけ、「夢みたものは」の輪郭はよりはっきりしてくる。集ってくれる仲間に教えられる。
夢みたものは ひとつの愛
ねがったものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と
夢みてねがった愛と幸福が、すべてここに、本誌にあらんことを願い、『夢みたものは』創刊号を編集し始めたのは2024年4月のことだ。
半年が過ぎた。
一人の作家が、若い頃、夢みてねがった愛と幸福……
回帰した「夢みたものは」を表現する場として、本誌を選んでくれた事に深く感謝している。
「夢みたものは」時の流れの中で、夢を更新し続ける。『夢みたものは』の仲間たちが共に語り巡る夢……愛と幸福が膨らみ続けるよう願っている。
彼の作家生活の更なる飛躍の舞台として不足なきよう、主宰として努力していきたい。
また、新たな夢が紡がれる。つながっていく……。