4185 JSR 決算分析
4/27に発表された証券コード4185 JSRの4Qの決算分析を行いましたので分析内容について記載していきます。
1.事業内容
業種:情報・通信業
半導体材料事業が主力で、医薬品受託製造、合成樹脂製造販売。
2.4Q業績内容
株探より通期予想を確認していきます。
〇通期予想
売上・利益は前期よりプラス成長。
前期の利益が悪かったため、利益が伸びているように見える。
前期の利益が悪かった理由と、今期の業績予想を達成できそうか確認していきます。
3.決算内容
〇FY22の決算サマリー
半導体事業で構造改革を行った影響(洗浄剤の米国工場において大幅な事業規模の縮小)で、減損を計上したため利益が伸びなかった。
→一時的な費用で利益が伸びなかった。FY23はないので利益はその分増加する。
セグメント3つ
・デジタルソリューション
売上割合42% 営業利益割合82%
・ライフサイエンス
売上割合31% 営業利益割合25%
・合成樹脂
売上割合23% 営業利益割合6%
各事業の売上バランスは良い比率だが、利益はデジタルソリューション事業がメインである。
→デジタルソリューション事業がJSRにとって重要な事業である。
〇デジタルソリューション事業
半導体材料(売上割合74%)・ディスプレイ材料(売上割合21%)を製造販売している。
FY21業績が好調だった理由は、スマホやPCなどの需要が増加したことにより半導体・ディスプレイ材料が売れたためである。
FY22が伸びなかったのは、スマホ・PC需要が落ち着いたことにより半導体や特にディスプレイ材料が伸びなくなったためである。
〇FY23会社予想の事業環境
半導体需要の事業環境は上期は下、下期は回復すると予想。
ディスプレイ事業の事業環境は上期・下期ともに回復して上昇すると予想。
〇FY23会社予想の売上
半導体材料:横ばい
ディスプレイ事業:+9%
※為替135円/$
→ほかの半導体企業の予想を見ても、JSRは半導体材料の売上やディスプレイ材料の売上予想は強気に思える。
〇注意点
JSRは昨年も強気の通期予想を出して、1Qで下方修正を発表している。強気の会社予想を出す傾向があるため、今期も達成できるか怪しい。次の決算の状況および他の半導体・ディスプレイ銘柄の市況を確認したい。
4.まとめ
JSRの決算評価
今後の期待★★☆☆☆
半導体およびディスプレイ材料は回復してきそうになれば業績も成長軌道に戻るため期待ができる。
それまでは手出しできそうにないなということで星2としました。
以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!