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絶対的に価値のあるもの2

こんにちは、まきこです。

私たちが普段「お金」と呼んでいる1万円などの日本円
実際には「日本銀行券」と呼ばれるものです。
これは、日本という国の中央銀行である
日本銀行が発行している紙幣にすぎません。

つまり、私たちが日常的に使っている「お金」は、
数あるお金の1つの種類に過ぎないのです。

日本銀行券とは何かを理解することで、
お金の本質についての理解が深まるはずです。


この動画は以下の構成です

1.日本銀行券の 歴史
2.金本位制とは
3.日本銀行券の価値とは

1.日本銀行券の 歴史

日本銀行自体は明治維新の後の1882年に
設立されたものです。
つまり、1円や100円といった日本円という通貨は、
実はまだ150年程度の新しい仕組みなのです。


さらに言えば、
国が中央銀行を設立してお金を発行するという
仕組み自体が、約150年から200年前にイギリスで
始まった比較的新しい概念なのです。

つまり、私たちが日常的に使っている「お金」は、
実は歴史的にも新しい仕組みであり、
その中核を担う日本銀行についても、
私たちはあまり知識を持っていないのが現状なのです。

最初は、
金属、貨幣の金や銀が主な交換手段でしたが、
金や銀を持ち運ぶのが不便だったため、
両替商が金を預かり、
その預かり証明書を発行するようになりました。
この預かり証明書が紙幣の始まりだったのですね。

人々はこの預かり証明書を持って両替商に行けば、
いつでも金と交換できたため、この証明書自体に
価値が生まれていきました。


つまり、当初の紙幣の価値は、
金への信頼に基づいていたのです。

その後、
複数の銀行が独自の銀行券を発行するようになり、
イングランド銀行が中央銀行として
特権的な地位を得ました。
これが中央銀行の始まりです。

中央銀行は発行した紙幣と同額の金を保有し、
いつでも金と交換できることを保証する
金本位制を採用していました。

しかし、その後
管理通貨制度に移行し、中央銀行の紙幣発行が
金の保有量とは無関係になり、国の信用によって
紙幣の価値が決まるようになったのです。


2.金本位制とは

最初は金や銀の金属貨幣が主な交換手段でしたが、
その後、両替商が金を預かり、その預かり証明書が
紙幣の始まりとなりました。


この預かり証明書は金と交換できる
価値の裏付けがあったため、
金本位制が採用されていました。

つまり、中央銀行が発行する紙幣は、
当初は金の保有量に応じて発行が
制限されていたのです。

しかし、その後管理通貨制度に移行し、
中央銀行の紙幣発行が金の保有量とは
無関係になりました。つまり、国の信用によって
紙幣の価値が決まるようになったのです。

この管理通貨制度では、
中央銀行が紙幣を無尽蔵に発行できるため、
紙幣の価値が不安定になりやすくなります。
実際、近年の日本銀行の動きなどが批判されているのは
このためです。


金本位制では金の価値が安定していたため、
紙幣の価値も安定していましたが、
管理通貨制度では国の信用に依存するため、
国家破綻などに伴い
紙幣の価値が失われるリスクがあるのです。

3.日本銀行券の価値とは

これまで皆さんは1万円や100円といった紙幣やコインが
「絶対的に価値のあるお金」だと
思い込んでいたかもしれません。

しかし実際には、
お金とは「交換、尺度、貯蔵、支払い」の4つの機能を持つものであれば、
何でも成り得るものなのです。
つまり、貝殻やポイント仮想通貨のビットコインなども
実質的にはお金の一種として使われているわけです。

なぜ1万円の方がビットコインやポイントよりも
価値があると感じるのかというと、
それは日本銀行という中央銀行が発行しているという
信用に基づいているからだと考えられます。

つまり日本銀行券は
国の信用によって支えられているため、
相対的に安定した価値を持っているのに対し、
ビットコインやポイントなどは、
その裏付けが不明確であるため、価値の変動が大きいと
感じられるのだと思います。


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