英国で移民に混じって勉強してみた話 3
こんにちは
10年ほど前、イギリスのヨークシャーに2年住み、移民の学校で英語を勉強したときの体験↓是非読んでください。
ペラペラなのに英語が書けない移民のみなさんに、やたらスペルを知っている日本人、と認識された私。
beautiful study speak などの、中1レベルのつづりを何度も何度も教えることとなったわけだが、
しかし、それだけではない。
移民の皆さんの間で、○○な人として私が活躍したことが、もう一つある。
それは、
シャープナー(鉛筆削り)を持つ人、である。
イギリスではシャーペンを使う人を見なかった。あんな細い芯をあの細い筒に入れるのは、アジア人以外には無理な気もする。
日常生活においてはいきなりのボールペンが多かったが、
消す可能性が高い英語学校の授業では、
みな鉛筆を使っていた。
鉛筆は、そう、丸くなる。しかも書けば書くほど、容赦なく丸くなる。
しかし、日本人の子どものように寝る前に全ての鉛筆を削る習慣などないし、丸い鉛筆への嫌悪感もない。すなわち、
誰も鉛筆削りを持ち歩かないのだ。
わたしもケチではない。鉛筆削りなどいくらでも使ってくれてかまわない。
しかし、イギリスの鉛筆削りは日本の鉛筆削りのように気が利いていない。削りカスの収納ボックスなど付属していない、1番簡素なタイプのものしかない。
クーピーや色鉛筆の箱におまけで付いているやつを思い浮かべてもらえればと思う。
カスは垂れ流しだ。
そうなると、ティッシュかいらない紙をひき、その上で鉛筆を削り、それをゴミ箱にすてにゆくのが正しい削り方と言えよう。
いらない紙がなければ、とりあえず必要な紙でもいいからその上で削り、そーっとゴミ箱に移動してカスだけ捨てる。
それが鉛筆削りのルールだと思っていた。
厳密にいえば、日本ではカスを直でゴミ箱に捨てるのもアウトかもしれない。
私が鉛筆を削っているのを見たことがある人は
シャープナー持ってる?
と聞いてくるし、見てない人には他の人が、
シャープナーはあいつが持っていると教える。
そして、貸してあげる。
すると、かなりの確率で、
机の上に、直で、鉛筆を削り出すのだ。
机にカスがもりもり落ちる。炭の粉も落ちる。
そのあとどうすんの?と、はらはらしながら見ていると、みんな一瞬困った後、
平然と手でカスをかき集め、手のひらに落とし込み、ゴミ箱に捨てる。。
もちろん、手は黒くなる。特に小指側側面。
机も黒いかもしれない。
ありがと!と、返してもらう鉛筆削りに折れた芯が詰まっていることも多い。
机の上にばらまかれた削りカスに黒い粉など、
わたしには惨状に思えるが、
そんなことはたいした問題ではないのだ。
私は細かいことを気にしすぎていた…のか。
直削り3人目くらいで、私にはまだまだ学ぶことがありそうだなと実感した。
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