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【PremierePRO】新しいVerで作成したプロジェクトファイを古いVerで読み込む方法:プロジェクトファイルのバージョン変換方法

この記事の概要

新しいバージョンで作成したPremiereProのプロジェクトファイルを過去バージョンで開く方法を画像付きで解説します!

はじめに

何も考えずに最新版のPremiereProを入れてエッシェンシャルグラフィックスの廃止と音ズレにハマって酷い目に遭った横着者です。
前回の記事でどうしてもPremiereProで過去バージョンでプロジェクトファイルを開かなければならなくなった時のやり方をメモしておきます。
因みに私が前回PremiereProでハマった一連の経緯はこちらの記事より。

留意事項:Adobe PremiereProの仕様上の話

まずPremierePROのプロジェクトファイルについてですが、原則、新しいバージョンで作成したプロジェクトファイルは過去のPremiereProでは開けません
これはAdobe側のポリシーの問題なのでどうしようもありません。PhotoshopやIllustratorであれば、互換性を持たせて保存する機能がありますが、残念な事にPremiereProにはありません。昔2015年辺りはプロジェクトファイルの変換機能があったような気がしますがもうその頃の記憶は無いです。

しかし全く解決方法が無いわけではありません。

FinalCutPro形式を経由する

実はPremiereProにはFinalCutProという他社製の動画編集ソフトで読み込めるように変換してxml形式で書き出す機能を持っています。
FinalCutPROについては私は触れた事が無いので詳細については書きませんが、他社製の動画編集ソフトです。PremiereProとAfterEffectsが一つになったようなソフトです。AfterEffectsの代わりにFinalCutProを使っている人も多いのではないでしょうか?

ですので手順としては
PremierePro 25.1で作成したプロジェクトファイルを開く→FinalCutPro形式(xml形式)で保存→PremierePro 24.xを開く→さっき出力したFinalCutPro形式(xml形式)を読み込む

このような流れにで過去バージョンで読み込めるようになります。

画像付きの手順

具体的な手順を画像で順を追って解説します。
まず、新しいバージョンのPremierePro (私の場合25.1)を開き、過去のバージョンにに持って行きたいプロジェクトファイルを開いておきます。

次にファイルから書き出し、FinalCutPro形式で保存をクリック


新バージョン側でFinal Cut Pro形式で保存する

分かりやすい名前をつけて保存します。
保存が出来たら、新しいバージョンのPremiereProは閉じてしまって大丈夫です。

次に古いバージョンのPremierePro(私の場合24.5)を開きます。
ファイルから読み込みをクリックします。

開きたい旧バージョン側で読み込みをクリック

ダイアログが出てきますので、
そこでさっき分かりやすい名前をつけたFinalCutPro形式を読み込みます。

Final Cut Pro(XML)形式を選択して開く

おめでとうございます!回復です!!
あとは、いつもの通りに編集するだけです!
お疲れ様でした!


あれ?
ってなった筈です。

全てが元通り開けるわけではない

記事の最初の方に書きました↓
原則、新しいバージョンで作成したプロジェクトファイルは過去のPremiereProでは開けません。」

私の作成したプロジェクトファイル、AIで作成したキャプションがトラックごと引き継がれていませんでした。
先ほども書きましたがPremiereProの仕様上、新しいバージョンで作成したプロジェクトファイルは過去のPremiereProで完全には開けないのです。
これは仕方がありません。

あくまでも全部吹っ飛ぶよりはマシ程度

そもそも、他社製の動画編集ソフトの為の書き出し機能ですので、完全な引き継ぎは出来ません。
カット編集の引き継ぎ等は回復できているだけありがたいです。完全なゼロ状態は本当にメンタル的に一番辛いですので。

前回の記事の続き(私の不具合の場合)

前回の記事の続きであれからどうなったと言うと、キャプションのデータは作り直しになりました。どちらにしろ、AIが文字起こしするので、殆ど影響ありませんでしたが。
しかし、一番酷かったのは音ズレ問題。
新しいバージョンで、余計な音声をカットしまくったクリップデータがありましたか、それを今回の方法で回復させたところ、音声が全てズレていました。
ですので、結局すべてのクリップのカット位置の調整が必要になりました。殆どやり直しに近かったです。
これでわかった事は音ズレ問題は25.1側のバグであることがわかりました。

まとめ

今回は
新しいバージョンで作成したPremiereProのプロジェクトファイルを過去バージョンで開く方法を画像付きで解説しました!
少しでと何かの助けになればと思います。

そして気を付けなければならないのが変換したプロジェクトファイルは完全な状態で開ける確率は低いという事です。

前回の記事にも書きましたが

というわけで、映像系の皆様、クリエーターの皆様へ。

Adobeを脳死で最新版インストールするのはやめましょう!

時間のある時にテストプロジェクトファイルを作って検証してから環境移行しましょう!

これに限ります。むやみに最新版のインストールをするのではく、動作確認やテストプロジェクトファイルで検証をしてからにしましょう!

そしてこのプロジェクトファイルの変換方法は
あくまでもゼロからのやり直しを防ぐ程度の認識です。

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