fisdomの課題レポート(大学というものを考える-その課題とは何か-)
課題内容
最終レポートでは、本講義の第1週目から第4週目においてとりあげた様々な講義を聞いて、大学に関わる現状や大学改革の状況をみて、大学のあり方について独自の視点も加えつつ考察し、未来志向かつ実行可能な現実的提案をまとめてください。文字数は400字以上800字以内とします。
このレポートを書く際には、次の項目に留意してください。
1、あり方を考察する背景となる大学の現状と問題点が的確に説明できているか。
2、説明内容を裏付ける何らかのデータや事実が的確に活用されているか。
3、現在進行している大学改革のねらいが的確に把握できているか。
4、提案内容に現状理解にとどまらない新たな未来指向的要素が含まれているか。
5、提案につながる説得力のある理由や根拠が示されているか。
《課題レポート》
文字数: 800 文字
4つの問題の解決案を提案する。
問題1は、18歳人口減少による大学経営の悪化だ。第1週レッスン4(1)では、2015年の18歳人口が2045年には1200万人から800万人に減少するとある。30%の減少幅は大学の経営を圧迫する。そこで、リカレント生の確保とオンラインスクールの稼働を提案する。
問題2は、研究志向の教員が大勢を占めるにも関わらず、教育志向に政府が舵を切っていることだ。第1週レッスン3(4)①②より、教授会自治から学長のリーダーシップ権限が大きくなり、文部科学大臣の指導権限が強くなっている。また、第1週レッスン5(4)①②より、教員は7割が研究志向であるが、科研費は上位20大学で約半分を獲得している。教員の需要と政府の需要のミスマッチが拡大し、教員離職率が上昇する可能性がある。教員の空洞化は防ぐ必要がある。そこで、研究教授と教育教授に分けた教員の採用を進め、その配分を5:5にする。
問題3は、SD義務化による職員の仕事量が増えることだ。第3週レッスン3の中教審の議論の結論①②より、職員の資質や位置、役割が重要性を持つように変わった。また、第3週レッスン5のトータルシステムでは、研修、人事考課、目標管理、昇格制度、育成型、外部研修派遣、大学院入学という縛り的要素が加えられた。これにより、一人の職員の責務と仕事量は増える。そこで、材料の提供のみによる、弾力的な裁量権を職員に持たせる。学生の満足だけを優先して、職員をないがしろにしてはならない。
問題4は、ディプロマ・ポリシーの実現化が難しいことだ。第4週に、逆向き設計とある。学生の技術習得は、従来の授業スタイルでは難しい。そこで、オンラインスクールとアクティブ・ラーニングに完全分離した授業設計を薦める。インプットは映像授業で習得し、その知識共有を図った上で、アウトプットのリアル授業を行い、技術習得につなげる。
相互採点は未実施のため、評価はついていませんが、自己評価は低いです。
60点満点中32点。53.3点。
理由は、大学改革の内容については言及しているが、その狙いについて明示はされていない。
提案内容は、講義では触れられていない未来においてできる提案内容だが、ありきたりである。
4つの提案のうち、問題1については理由や根拠が示されていない。他の3つの提案については、理由や根拠は示されているが、深い洞察や説得力はない。