今の大学って昔に比べてどうなの?
大学進学率が50%を超えています。
みんな大学に
何を求めているんでしょうね?
昔、私も大学生でした。
その頃の授業は
一方通行でつまらないものばかり。
名前のある大学に行けば
就職が有利になる
という典型的なバブル世代です。
私は、大学を有名校で選び
高校のインプット型とは異なる授業を
大学に期待していたのですが
当てが外れて、全く勉強しなくなり
あげくには留年しました。
更に、友達は1年間法学部で学んだ後に
「これは俺のやりたいことじゃない」
と言って、大学を辞めて1年間浪人して
医学部に入り直して
今医者になっています。
二人とも、名前で大学を選んでしまい
もったいないことをした
と思いませんか?
でも、最近
色々な大学に行って聞いたり
授業を実際に受けたりしてみて
今の大学は昔と違うな
という印象を受けました。
2008年に
文科省が大学改革の答申を
出しました。
この答申
もしかしたら明治維新からの
大学のあり方を根底から覆すものに
なるかもしれません。
答申では
3つのポリシーを義務化しました。
そして
学生が能動的に授業参加できるよう
指示をしています。
まず、3つのポリシーで
よく知られているのは
アドミッションポリシーだと思います。
「大学が求める生徒像」ですね。
でも
これはたいして重要じゃありません。
最も重要なのは
ディプロマポリシーです。
これは逆向き設計を元にした
大学生が卒業までに
身につける能力を規定したものです。
この考え方、今までの大学には
なかったと思いませんか?
だって、大学は自分たちの研究成果を
大学生に教えるというインプット型の
授業を主体としていましたからね。
どうやら
それだと顧客満足が図れないという
ことに気づいたわけです。
特に、中堅校以下の大学は
少子化のダメージを受けますから
社会の、企業の要請に応えて
顧客満足を図らなければ
ならなくなっています。
そこで、登場したのが
アクティブラーニング
グループワーク
プロジェクト学習
フィールドワーク
といった主体的能動的参加型の
授業スタイルです。
私の妻が昨年
大学のリカレント生でした。
下位大学に通っていたのですが
そこでは
グループワーク主体の授業が
ほとんどだったそうで
大学生と混じって
様々なお題に対する
話し合いを行ったそうです。
もちろん
大学教授からのインプット授業も
ありますが
時間の半分はグループワークです。
そこでの大学生は
役割分担も自然と自分たちで決め
意見もしっかりと言うことができ
コミュニケーション能力がとても
高い生徒ばかりだったそうです。
少人数教育が良いと言われていますが
大人数でもグループ分けして
行うことができますからね。
こうして
大学生に何かを身につけさせるという
方向に大学は舵を切っているわけです。
これは大きな転換だと思いませんか?
また、シラバスが義務化されています。
これは、授業の設計図であり
大学のHPには、全ての授業の
シラバスが掲載されています。
授業の目的・狙い、各授業の内容
授業で身につけられることなどを
事細かく載せているのです。
従来の大学は
教授の頭の中にシラバスがあるのみで
記述されたものは
存在しなかったですよね。
また、教授も学者肌ではなく
現場上がりの教員が増えています。
実際に企業に勤めた後に
大学院に入って教授になっているので
使える技術を
生徒たちに伝授しています。
プロジェクト学習では
企業と地域と大学が連携して
大学生が企画立案をして
プレゼンテーションの上で採用されると
それが取り入れられたりします。
独立していた企業、地域、大学が
一体化し、プロジェクトが動くことも
可能になっています。
いやー、昔と今の大学は違いますよ。
ここ10年で。
もし、大学に行けるようであれば
行きたいと思ったならば
成績が悪くても、学びたい学問が
あるなら、ぜひAO入試で!!
実際に夢北進学館の生徒たちは
AO入試を使って
本当に
自分の行きたい大学を選んでいます。
例えば
芸能プロダクションを招いて
年間60回もの
学内オーディションをしている大学。
大学の授業に演劇を取り入れて
コミュニケーション力を
身につけさせる大学。
学部のほぼ全員が
現場上がりの教授で
教えている大学。
あらゆる資格を取得できるように
学内に専門家を招いて
資格取得講座を格安で受講できる大学。
10名以内の少人数クラスを作って
担任制度を引いている大学。
そうした大学の教育システムに惹かれて
大学をみな選んでいます。
こうした改革を先進的に
行っているのは
中堅以下の大学に多いです。
偏差値や有名校で志望校を選択する
という考え方は
もう改めた方が良いと思いませんか?
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