マーケティングプランニングの心得と役割 -これからの自分の人生の舵をきるための知見アーカイブ集(1)
ゆめかなう株式会社の代表、都築です。このNOTEに書き留めていく記事は、前回「成功する人のコロナ下での時間の使い方」に引き続き、私のキャリアと知識のアーカイブです。
お役に立つであろう知見を、自分も楽しみながら書き残しています。
ITエンジニアからリクルート、そして会社を立ち上げ、いよいよ人生折り返し地点にきた40数歳になる私です。
人生の半生を「デジタル事業の現場」と「事業経営」との間に身をおきながら経験してきたことや知見を、皆さんにシェアしてみたいと思うとともに、次の未来に行く自分のために「アーカイブ」してみたいという想いにかられています。
※私のプロフィールはこちら。ご参考までに、記載しておきます。
よろしくお願いいたします。
考え方の基本フレームを大事にする
以下に添付する画像は、いわゆるマーケティングの基本フレームです。
わたしは、リクルート社とその前身も現在もふくめて、20年ほどサービスのグロースや事業開発の現場におり、色んな業界や職種の方とお仕事をご一緒させていただいております。
ただ、はて、と気づいたことに、以下ご紹介をする、フレームをうまく活用した考え方の整理が俯瞰的にできて、それを元に建設的な議論がすすんでいる仕事をしているのだろうかと周囲を見渡した時に、率直に、そういう現場のチームやリーダーにあまりお会いしたことがあまり多くありません。
現場の目先仕事(効果計測やデータ加工やPDCA~とかいうモニタリング作業などなど)にひきづられて一日が終わってしまうという方もおおいとは思います。
私自身も、そうです、そういう時期も経験をもちろんしてきました。
かくいう私自身も、アイデアがでるけど、なにかしっくりこない、うまくプロジェクトが進まないようなとき、もしくはファイナンスの計画を創るときなどには、悶々として頭の整理がつかなくなったり、日々の業務におわれて体力的に面倒になったりします。
サービスのアイデアや、こういうのあったらいいかも~という議論が、ビジネスの現場で繰り広げられるだけ繰り広げられて、あとは、誰かに任す~。メンバーを集めなきゃ!というリーダー格や経営ボードも散見されます。
そのようなときには、「基本のこれ」を、チェックシート代わりに用いて考え方のMECEやロジックをセルフチェックしアイデアをより具象化して頭を整理しながら、資料に落とします。
つまり、
「守破離」の守の部分をおさえにいく考え方のフレームに戻り、何が想定できていて、何が想定できていないのがのチェックに走ります。自分が何が言いたいのか、大事なのかということも理解が深まります。ぜひご興味のある方は、お試しください。
<基本フレーム> 手書きは実際にあれこれ考えているときのメモ
<img alt="画像1" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/24543115/picture_pc_4ebe54ffd3d83cc5e91af7df64825913.png" width="620" height="390" class="">
私の経験上ですが、考え方の基本フレームを持つということは、自分がどの地点で、何を課題としているのか、が明確になりやすいので、対策がしやすくなります。
つまり、大事なのは、思考のダンジョン(迷宮)にはまってしまったら、課題を明確にしていくこと。そのための課題発見ツールを自分なりにもっていたらいいと、いうことだと思います。
以下、課題を明確にしていく手順として、上記のフレームをプロセスごとに分解して考察をします。
1.環境分析
環境分析では、自社の機会/脅威や事業の特性、業界の競争状況をおさえて、GO OR NOGO(実施採択か却下)を検討決定していきます。この時点で、ちょっとこのアイデアは難しいなと思ったら、却下(捨て案)をしていくのも大事な判断だと思います。そもそも「市場があるか」が大きいと思います。
もう少し乱暴な言い方をすれば、「(自分が大変な労力を投下してまでも)そもそも参入するだけの魅力や価値があるのか」という問いに置き換えれるのではないかと思います。
2.セグメンテーション
一言でいいあらわすと、「誰にどのようなことで喜んでいただけるのか」という分類作業をします。一言でいえば、「だれに向けて売るのか」=「顧客」の設定ということになります。
しいて言えば、「誰を捨てるか」=「顧客対象外」とするか。です。この作業はとても大事です。
3.ターゲットの設定
「だれが一番自分(のサービス)を好きになってくれそうか」を絞ります。自分を振り向いてくれそうなのは、誰か?といういい方もできそうです。これは、コア顧客、あるいはファン層顧客ともいわれます。
4.ポジショニング
競争力をつくります(提供する価値を明確にします)。ここでも簡単に言えば、「自分の売りは何か」です。自分の魅力を簡単にパワフルにいえることが大事です。
5.マーケティングコストの把握
上記の確認がおわったら、実際に動く際に、大枠どのくらいのコスト感が必要なのかをこのカーブのどの位置にあるのかにプロットして、コスト=「オーバーヘッドの労力」を予測してみます。
ここまできましたら、もう一度、「そもそも参入するだけの魅力や価値があるのか」という問いを確認作業としてもう一度、自分自身に投げてみるのもいいと思います。
余談:キャリア、婚活や恋愛などにも応用できます。
世の中には、いろんな固定観念や商業的ないいまわしの誘導的なネット記事が転がっていますが、自分の頭でマーケティング的な分析して、戦略を立てていくことがまさに、キャリアも婚活にも応用できます。
年齢で転職できないとか結婚できないというのは、ナンセンスですし、年収が低いからとか、学歴がないからとかあれこれ固定観念に縛られて、自分の人生のオーナーシップが握れないような生き方をするのは、もったいないことだと思います。
転職や結婚、恋愛における成約率、決定率などを、自分で思うように操作できるようになれると、人生もさらに輝きを増してくると思います。
この点、マーケティングは、素晴らしい知識やツールと感じています、わたしがNOTEにシェアをしたくなる理由のひとつです。
まとめ
以下は、いままでの確認作業においての、さらにシンプルでパワフルな確認のための質問です。上記の内容がよくわからないという方も、このシンプルな質問だけでも、ぜひご活用ください。
・魅力的な市場の大きさがあるか
・顧客は自分(自分のサービス)を好きだと言ってくれそうか
・強力な競合が存在していないか
・どこかに不利になる要因が存在していないか。利が上回るか。
捕捉:マーケティングプランニングをする際の3つの心得
フレームを持っておくという話をしましたが、まず、その前に大事にしていることがあります。これは、大手広告代理店や外資系のマーケター、コンサルの方ともお話して、この3つ!としてシンプルまとめたものです。
・①素直な心
革新的な技術やそれを表現する耳さわりのカタカナに目が行きがちであるが、消費者(自分も含め)の観点で素直に違和感がないかものを見てみる。つまり、「ひらがな」で表現できるということと私は定義しています。
・②シンプルに
よい企画はシンプルです。事業で言えば、「ミッション」が明確です。それから、人に話してみて、引っ掛かりがないか。複雑でわかりにくくないか。心にわだかまりがないか。
・③問が先、そのあとにフレーム
疑問やなぜ?というものを先にもち、それを、フレーム(道具)を使って整理するという順です。すべては、良質な「問いかけ」から始まります。
物事に対して素朴な疑問をもつことから、良いサービスや良いご自身のプランディングなどにつながるのではないか、ということになります。
過去の賢人からも学ぶ
上記の3つの心得を補足するようなことを、以下のようなかたもこのように名言としてのこしていることをご紹介します。
・松下幸之助
「とらわれない。素直な心」
・アインシュタイン
ただし答えは、常にシンプルなものだと私は考えています
・フランツ ファノイン
無知とは「知らない」ことではなく「疑問を持てないこと」
多くの実業家が、当記事の内容と、同じようなことを言っておられますので、ご参考ください。
以上、本日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。
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【株式会社ゆめかなうについて】
弊社は、インターネットビジネスの黎明期から現在に至るまで、事業の成長牽引を支援する「グロースハック」という分野でプロフェッショナルとしての成果を数多く残してきました。ご支援数はのべ600事業以上。今では、「グロースハック」というワードがITを主体としたサービス提供者に知れ渡って定着をしてきておりますが、まだ、認知が低い中においても、今後スタンダードになるデジタルマーケティング事業の成長に必要な知見を、確実なナレッジデータベースとして蓄積しており、それを、惜しみなくご提供させていくのが、弊社の価値であり、今もなお磨きをかけていく努力をしております。
弊社の自社ブランドである『ゆめかなう』は、法人企業様、個人事業主様にかかわらずご利用いただけるプラットフォーム事業をしております。新規事業や起業の立ち上げ、そして、既存事業の変革や成長牽引のナレッジを、上述の「グロースハック」サービスと連携してご提供していることと、新しい価値の創造をされるかたがたが、きちんと立ち上がり、事業として継続的に顧客を創造できるような場創りをご提供しております。
ゆめかなうは、社名やサービス名のとおり「夢の実現を相互サポートする場」であり、未来へ一歩足を踏み出す方々を、弊社の知見や、起業・独立を経験した方々や各専門家の方を巻き込み、皆で手を取り合って共創の形で活躍を応援する場です。これは、「支援」という上から下への目線ではなく、「共生」という、本質的なイノベーティブな試みであります。弊社は、そのコーディネーターとして日々、共生の場創りのオーナーとしてご奉仕させていただいております。
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