やっぱり楽しい優待投資！リスクを抑えて選ぶ3つのポイント
こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。
私は普段は時価総額が1000億円以下で、毎年の利益成長が20％程度のいわゆる「成長株」をメインに投資をしていますが、株主優待も大好きです。
特に相場が悪いときに優待が届いたときはほっこりし、癒しの感情まで湧いてしまいます。また、お店に行った時、「株主です」と主張するわけではないのですが、なんとなく株主というだけで気分がいいものです。
単純ですが、株式投資の楽しみの一つとして優待目的の銘柄もいくつか保有しています。今日は、なるべくリスク少なく株主優待を選ぶポイント3つと私がその観点で選んだ銘柄7つをご紹介します。
株主優待はお得でないことを理解しよう
まず、大前提として株主優待はお得ではないということを抑えておきましょう。
例えば株価が2000円で、年間1000円分の株主優待が受け取れる場合の優待利回りは、
1000円÷20万円× 100＝0.5％
利回りはたった0.5％です。
もっと言うと20万円 ÷ 1000円 = 200回
200回株主優待を受け取らないと投資した資金を回収できないということになります。しかも業績が悪化すれば、株価は下落しますので
損失すら発生する可能性もあります。
例えば、私が優待目的で保有しているコメダホールディングス（3543）は、
私の平均購入単価から計算した優待利回りはたった0.3% です。優待利回りは、3％程度だとよいと言われていますが、利回りのよいものを選ぼうとすると、株価も安いということです。つまり、業績がよくない可能性が高いということになります。せっかく楽しみを目的で優待を保有するのに、含み損を大きくして嫌な気分になるというのは避けたいところですね。
リスクを少なくするための3つのポイント
株主優待を楽しむためには、業績が安定していて優待利回りもそこそこの銘柄を選ぶことが重要です。具体的には、以下の3つの条件を考慮するといいでしょう。
①売上・利益が緩やかに成長していて株価も緩やかに上昇している銘柄
②業績はイマイチでも買いやすい株価水準の銘柄
③自社商品、自社サービスが優待の企業
以下、具体的に解説していきます。
①売上・利益が緩やかに成長していて株価も緩やかに上昇している銘柄
利益が出ていないと、株主優待は企業にとってのコストですので、優待を実施することが難しくなってしまいます。実際にこのような理由で株主優待を廃止する企業もあります。
緩やかに成長というのは、急激な上昇だと株価変動も激しくなりがちだからです。優待目的で保有するということは長期で保有すると思いますので、あまり激しく業績変動する会社は株価も大きく動きますのでおすすめできません。
②業績はイマイチでも買いやすい株価水準の銘柄
次に、業績はイマイチでも買いやすい株価水準であるかについてです。例えば株価が300円の企業で100株保有すれば、株主優待が受け取れる銘柄であれば3万円の投資で優待を受け取ることができます。3万円程度なら損失が膨らんでも許容できるのであれば、このような企業の株を買うことも有効です。
③自社商品、自社サービスが優待の企業
株主優待の内容は、その企業が提供している商品やサービスであることが多いですが、中にはBtoB（顧客が一般消費者でないビジネス）企業の場合、クオカードなどの金券やお米といった自社に関係ないものを優待にしている会社も多く存在します。株主優待がその企業の自社商品やサービスである場合、その企業の宣伝にもなるメリットがありますが、金券やお米といった自社に関係ない優待を実施している会社は、株主還元になっていないわけではありませんが、最近では株主優待を廃止して、その分を配当に上乗せする企業も出ています。そういったことから、自社製品・サービスが優待品の企業を選んだ方が廃止になるリスクは避けられる可能性が高いです。
私が選んだ銘柄7選
では、最後に優待選びの3つの観点から、銘柄を7つご紹介します。
・BRUNO（3140）
RIZAPグループ傘下のインテリア雑貨などの店舗運営をしています。
業績は全く芳しくありませんが、優待利回りが非常に高いです。 2024年5月31日現在の株価1041円に対して、年1回、100株以上保有で9000円相当のRIZAPグループの商品と交換することができます。10万円程度で保有できますので、BRUNOの雑貨が好きな方やリスク許容範囲であればよさそうです。
・京王電鉄（9008）
新宿から多摩地域の京王線と、渋谷吉祥寺間を結ぶ井の頭線の鉄道会社です。京王百貨店、スーパー等の小売業、不動産、レジャーなども展開しています。成長はあまり期待できませんが、鉄道事業の安定感はあって、優待利回りも高いという点で挙げました。100株で電車全線優待乗車券など、京王百貨店優待割引券10%割引、京王プラザホテルチェーン優待割引券、京王観光優待割引券。その他、京王グループ関連の優待割引券などがさまざまな優待が受け取れます。京王沿線にお住まいの方、新宿駅を利用される方には使い勝手がよさそうです。
2020年5月31日現在。 株価3784円、優待利回り3.99％です。
現在チャートが下落トレンドですので単元未満（100株未満）で少しずつ買う、または上昇に転じたときに。買うなどタイミングは見計らった方が良いかと思います。
・ラウンドワン（4680）
ボーリングゲーム、カラオケなどの連邦経営する。ラウンドワンです。
百株以上300株未満で500円の割引券と健康ボウリング教室レッスン優待券が一枚もらえます。有効期間は約半年となっています。また、優待の権利確定3、6，9、12月と年4回もあるので、頻繁に利用する方には嬉しい優待です。海外展開も積極的ですので、これから業績の成長も期待できる企業だと思います。2024年5月31日現在の株価は697円なので 約7万円で優待が手に入ります。
・ツカダグローバルホールディングス（2418）
ゲストハウスウエディングの全国展開と、インターコンチネンタル東京ベイなどホテルの運営にも携わっています。婚礼事業は日本の人口減少によりあまり成長が期待できませんが、ホテル事業はインバウンドが追い風となって現在の業績は堅調です。リラクゼーション施設を運営していますので、これら自社店舗の割引券をもらうことができます。権利確定は12月末と6月の末で、100株以上保有であれば受け取ることができます。表参道のレストランや新宿のキンプトンホテルのレストラン、リラクゼーション施設Queenswayで利用しています。施設によりますが、20～30％の割引です。レストランは、いつも友人と行くようにしているのでとても喜ばれます。 24年5月31日現在の株価474円ですので、約4万7千円で優待を手に入れることができます。業績も順調で、優待の内容もとても気に入ってます。
・コメダホールディングス（3543）
コメダ珈琲を運営するコメダホールディングスです。2月と8月に1000円相当の電子マネーをいただけます。3年以上2月末時点で三年以上継続保有していて、かつ300株以上保有の場合はプラス1000円です。長い間上昇トレンドが続いていて、現在は少し調整していますので、もう少し前に保有していた方が安全な気がしますが、現在も業績は成長していて安定感はあります。よく利用する方にはうれしい優待です。 2021年5月31日現在の株価、2644円です。今のところ業績は順調ですが、成長に陰りが出たときは撤退した方がよさそうです。
・ギフトホールディングス（9279）
ラーメン町田商店などを運営しています。百株で一枚の電子チケットを4月と10月の権利確定時に保有していれば受け取ることができます。券売機のボタンの中から一つ無料で。食事することができます。一年以上継続保有していれば、追加で一枚もらうことができます。町田商店が好きな方にはお勧めです。高成長企業で、株価も上昇トレンドです。トレンドに乗って保有し、優待も受け取れたらうれしいですね。ただし、成長の期待が落ちて株価が大きく下落したときは手放した方が無難です。 2024年5月31日現在の株価は2915円です。
・NTT（9432）
ご存じの通り、NTTグループ持ち株会社です。保有年数に応じてDポイントが付与されます。 2年以上3年未満で1500ポイント、5年以上6年未満で3000ポイントを。受け取ることができます。 株価はこれまでずっと右肩上がりでしたが20年3月期の業績予想が下振れてしまったため、株価は調整しています。しかし、 2024年5月31日現在の株価は154.3円です。たった1万5千円ほどで、2年以上保有すれば1500ポイントのdポイントをもらうことができます。また、過去の実績ではありますが。14期連続で増配をしていて 2003年からの配当金は10倍以上になっています。リスク少なく優待も楽しめそうです。
以上になります。
株主優待を楽しみながら資産形成をするためには、適切な銘柄選びが重要です。大幅に業績が悪化し、大きな含み損の可能性が出てきたら、素早く撤退することも大切です。楽しみながら株主優待を活用してみてくださいね。
ここに挙げた銘柄は推奨銘柄ではありません。ご自身で必ず判断をお願いします。
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