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植田ショック?日銀利上げから始まった暴落!3つの対処法

こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。

日経平均株価が大きく下落しています。特に本日2024年8月5日の日経平均株価は、31,458.42円12.4%のマイナス。グロース250指数に関しては、485.02ポイント15.84%のマイナスで、2020年3月のコロナショックの安値527.3ポイントを下回る下落となりました。

今回の大きな下落の背景3つと対応策3つについてお話します。

今回の下落の背景は3つ

①日銀の利上げ

7月31日に日銀金融政策決定会合で、政策金利を0.1%から0.25%に引き上げました。これは2024年3月のマイナス金利解除以来の利上げとなります。そして、現在月6兆円程度の国債の買い入れ額を 2026年1~3月期には月3兆円程度まで段階的に減らす計画を発表しました。さらに、植田総裁は、経済物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げ金融緩和の度合いを調整して行く方針を示したことからタカ派(金融引き締め、利上げに積極的)と受け止められました。

このことが最初のきっかけです。

日銀の金融政策に関する内容を詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

次に、同日夜には米国でFOMC政策金利が発表されました。こちらは政策金利を5.5%のまま据え置き、想定通りの内容でしたが、現状把握のために解説を入れますね。
経済活動は引き続き堅調なペースで拡大しているが、雇用の増加は緩やかになり、失業率は上昇たものの、依然として低水準。インフレは過去1年間からは落ち着いたが、まだやや高い水準にある。ここ数か月間、2%のインフレ目標に向けて更なる進展があったと述べられています。この決定を受けて、市場では9月もしくは12月の利下げ開始を予想する見方が強まりました。


そして、このあとに次々と米国での景気後退懸念が強まる経済指標が発表されました。

②相次ぐ米国の弱い経済指標

 8月1日には、米国でISM製造業景気指数が発表されました。先月の48.5から46.8と予想も下回る結果で、とくに雇用指数の低下が顕著でした。

2日には、雇用統計が発表されました。雇用統計も予想を下回る内容となりました。まず、非農業部門雇用者数が予想17.5万人に対して結果は11.4万人と先月の改定値17.9万人から大幅に低下しました。
失業率も予想4.1% に対して、結果は4.3% となり、こちらも6月の4.1%から悪化しました。

このことに想定以上に景気後退が進んでいるので、緊急利下げをするのではないかなどの思惑が浮上しました。

③日米金利差の縮小と円高

米国では利下げ、日本では利上げということで日米金利差が縮小しました。米国10年金利は7月31日には4.18% ありましたが、8月5日現在3.68% 台まで低下しました。一方で日本の10年金利は、7月30日の0.995% から31日には1.045%に上昇し、再び8月2日には0.955% に戻っています。その影響で為替もドル安円高に振れています。8月5日17時40分台で、143円台となっています。

暴落時の3つの対応策

では、このような暴落が起きた時に対処することはいつもと変わりませんが、3つの対策があります。

①売却ルールの徹底

株を買う時に決めた損切りする価格まで株価が下がったら売却する。含み損があった場合でも、高値から10% 20% など自分の決めた株価まで下がったんだ。速やかに売却する、いずれも売りの逆指値注文を入れておくことが大事になります。

②現状の把握

現状は先に述べた通りです。状況がわかることで、落ち着いて投資に向き合うことができます。

③買いチャンスを探る

今回の暴落で業績が良くて株価が割安でチャートの形が崩れていないものがあれば、買いのチャンスになるかもしれません。ただし、さらに暴落する可能性もありますので、その場合は速やかに損切りする必要があります。もしさらなる下落が怖いのであれば下げ止まったことを確認して上がり始めたところで買っても十分間に合います。

現在の日経平均株価は7月11日につけた直近の高値から20% 下落しましたので、弱気相場入りということになります。しばらく落ち着かない相場になる可能性が考えられますので、無理せず取引することが大事になります。現状把握やこのような暴落を経験すること、資金管理を徹底することで、暴落にも少しずつ慣れていきます。長い目で見て株取引を続けて行きましょう。


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