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英語の学習とChatGPTの活用

こんにちは、講師の井上です!
エンジニアとしての経験を活かし、学習指導にも常に最新の技術を取り入れています。その一環として実施しているChatGPTを利用した語学学習への活用について今回は紹介したいと思います。

近年、AI技術の進化により、英語の学習方法も大きく変わりつつあります。その中でも、ChatGPTは学習者のレベルやニーズに合わせた学習支援ができる強力なツールです!

本記事では、ChatGPTを活用した具体的な英語学習法を紹介します。

実際に使用しているプロンプト(ChatGPTへの依頼文)は公開できませんが、この記事ではイメージとしてのプロンプトを紹介しています。

1. 単語テストの生成

語彙力を強化するためには、定期的な単語テストが有効です。ChatGPTを利用すれば、学習者のレベルや目的に合わせた単語テストを簡単に作成できます。当塾では学校で行っている単語テストの事前テストとして、毎週高2生を対象に行っております。

例:

「高校生向けの英単語テストを作成してください。難易度は英検2級レベルで、10問作成してください。」

ChatGPTは、このようなリクエストに応じて、適切な単語リストと問題形式を提供してくれます。特に、例文付きのテストを作成することで、単語の使い方も一緒に学ぶことができます。

特に、単語学習をしつつ、大学受験に必要な接続詞や構文を同時に学べるように工夫して出力させています。

Since I received excellent guidance, I still (o)__________ a deep debt to my mentor.
日本語訳: 優れた指導を受けたので、今でもその恩に報いる(感謝の念を持つ)気持ちがある。

While facing difficult exams, some students develop a strong (f)__________ of failure.
日本語訳: 難しい試験に直面すると、一部の生徒は失敗への恐れを強く感じる。

Since precise calculations are essential, he adopted a new (m)__________ for solving complex equations.
日本語訳: 正確な計算が必要なため、彼は複雑な方程式を解くための新しい方法を採用した。

Although traditional art remains valued, digital formats have become a popular (m)__________ for creative expression.
日本語訳: 伝統芸術が大切にされる一方で、デジタル形式は創作表現の有力な媒体となっている。

2. 英検2級のライティング要約問題の生成

英検2級のライティング要約問題は2024年から導入された新しい形式のため、まだ練習問題が少ないの現状です。ここでもChatGPTを活用すれば、英検2級レベルの文章を提供し、それを要約する練習が可能です。

例:

「英検2級レベルの英文を作成し、要約問題を作ってください。」

これにより、英検2級のライティング要約問題が何通りも練習ができ、要約スキルを鍛えることができます。
ほぼ、英検の問題と同じ形式、構成で出力させています。

Many students follow school rules every day as part of their school life. They learn about these rules from teachers, school handbooks, or announcements. There are many types of school rules. Some of them focus on students' behavior, while others are related to their appearance.

 These rules have some good points. Students can learn important values such as discipline and responsibility. Following school rules also helps create a safe and organized learning environment. In addition, rules can encourage students to develop good habits that will benefit them in the future.

 On the other hand, if school rules are too strict, students may feel stressed or unable to express themselves freely. Some students might find it difficult to follow every rule, which could lead to unnecessary conflicts. Also, overly complicated rules might take time away from students' studies and personal growth.

3. 英作文の採点と添削

作成した英作文を添削するのは英語の先生でもなかなか難しいですが、これもChatGPTを活用することでより効率的に行えます。ChatGPTに作成した英作文を入力し、文法や表現のミスを指摘・修正してもらうことで、自己学習でも十分なフィードバックを得られます。

例:

「以下の英作文を添削してください。

I has went to the park yesterday and meet my friends.」

ChatGPTは文法ミスを指摘し、より自然な表現を提案することができます。また、大学受験の英作文問題にも対応可能です。

実際の出力結果の一部をご紹介します。

採点(各4点満点・合計16点満点、0.1刻み)

内容(Content): 3.7/4.0
お題「These days, many novels are turned into movies. Do you think the number of such movie will increase in the future?」に対し、増えると主張し、その理由(視聴者層の拡大、品質向上など)と結論を提示しています。
構成(Organization): 3.8/4.0
4段落構成・1文+2文+2文+1文という指示を満たし、段落ごとの役割分担も明確です。
語彙(Vocabulary): 3.6/4.0
“adapted,” “reputation,” “advanced technology”など、適切な語を使用していますが、更に多彩な表現があってもよいでしょう。
文法(Grammar): 3.5/4.0
全体的に大きな誤りはありません。原文にあった名詞の数や時制を修正し、構文が整っています。今後は複文のバリエーションを増やすとより洗練されます。
合計: 14.6 / 16点

4. 共テ英語の類似問題の生成

大学入学共通テスト(共テ)の英語問題に似た形式の問題を作成することで、試験対策を効率的に進めることができます。

例:

「共通テストの英語リーディングに似た問題を作成してください。」

ChatGPTは、最新の出題傾向を踏まえた問題を生成することも可能です。これにより、実際の試験に近い形式で練習することができます。わざわざ模擬試験問題集を買う必要が無いかもしれませんね。

5. 頻出単語の分析

ChatGPTを使えば、英検や共テで頻出する単語を分析し、学習の優先順位をつけることができます。

例:

「英検2級でよく出る単語リストを作成してください。」

また、学習者が過去に間違えた単語リストを分析し、個別に重点学習ができるようカスタマイズすることも可能です。


まとめ

以上、主な利用方法を5つ紹介しましたが、ChatGPTを活用することで、英語学習の効率を飛躍的に向上させることができます。

単語テストの作成、要約問題の生成、英作文の添削、共テ対策問題の作成、頻出単語の分析など、さまざまな用途で利用できるため、自分に合った学習方法を見つけることが大切です。

AIをうまく活用し、効果的に英語力を伸ばしましょう!


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