高校生のための「おとなるゼミ」
こんにちは。お久しぶりです。講師の高橋哲弥です。
早いもので12月です。今年はどんな年だったのか、、、という回想はさておき、「これから」をどうするのかを考える日々です。来月は島内の駅伝もあり、弓削高校ではランニングをする生徒が増えています。トレーニングも大切ですが、ロングランのためには生活習慣が大切ですね。さて、今回のブログのテーマは、「おとなるゼミ」です。
〇 「おとなるゼミ」
去年の「おとなるゼミ」では、塾の5つの目標をもとに、全5回のゼミを開催しました。
第1回 「自分を見つける力」編 ~偏愛マップ・自己紹介~
第2回 「違いを受け入れる力」編 ~トークフォークダンス~
第3回 「成長する力」編 ~強み診断~
第4回 「考えることを面白がる力」編 ~思考実験~
第5回 「とりあえずやってみる力」編 ~コミュニカティブな言語活動~
ゼミには、高校生はもちろんのこと、高校の先生方や地域の方も参加することがあり、普段の勉強や雰囲気とは一味違った時間になったと感じています。今年度については、2年生を対象にして、各講師が担当する生徒を決めて、ゼミをすることになりました。
私のゼミで、それぞれの生徒と最初に考えたことは、日頃の勉強以外に取り組みたいことは何かということです。ゼミメンバーは4名。その中で、グループとして一緒に活動をするのかどうか、そして、グループで動くなら、何を目標にするのかを、4名の生徒と考えました。
結果として、「自分たちの進路について、みんなで話し合い、行動を起こす」ということが、ゼミの活動指針となりました。専門学校や就職を検討している生徒たち。それぞれの生徒が異なる関心、スタート地点にいる中、今年度のゼミが始まりました。
〇 これまでのテーマ
私が担当したゼミの進め方はというと、
①ゼミメンバーが全員一緒に活動する
②ペースについては極力メンバーの意欲次第
③進路学習は毎回欠かさない活動とする
④何を、どの程度やりこむのかは、メンバーで話し合う
といった点です。
進路学習といっても、将来のことだけを考えるのではなく、「自分たちの将来のための今」を考える時間を作り、日頃の行動を振り返り、少しずつ変えていくことを促していきました。なので、今をちゃんと充実させる、楽しむ、ということも講師視点から配慮していたところです。
進路学習は以下のようなことを実施してきました。
・関心のある仕事や業界に対する理解の深化
・専門学校とオープンキャンパスについて共有
・自己分析とメンバーとの対話
・著名人の経歴・技能調べ
・社会人との対談
・日頃の体験共有と意見交換
・自分の進路の変化ときっかけ整理
・自分の進路選択と言語化
・学習状況・テスト結果の確認と反省
・長期休暇の予定とやること整理
・高校生活を振り返り、伝える、感想を聞く
日頃の学習習慣のチェックと、長期休暇の直前にやることを整理することも、毎回の定期的な活動にしました。しかしながら、勉強と予定を立てて行動することに関しては、一朝一夕で改善していけるものではありません。サポート側も根気強く声かけしていくことが大事ですね。
〇 「進路学習」と対話
「自分のこれからを考えること」と合わせて、「自分の身の周りにいる人にも関心を向けられるようになること」も目標として、ゼミの対話内容を工夫していました。
例えば、
・自分の進路に向けて取り組んでいることは?
・これから準備していく検定対策は?それってどう活きるのかな?
・最近、関心や進路希望について変化はある?
・専門学校や仕事について新しい情報を取り入れた?
・専門学校のオープンキャンパスには参加している?発見はあったかな?
・社会人と会ったり、話したりしたときに感じることは?
シンプルな質問を投げかけながら、自分が感じていること、考えていることをメンバーに伝えて、他のメンバーの視点や感想も共有していくことを繰り返してきました。そのような時間を通して、自分が考えていないことや、知識が足りないことや、自分の言葉で説明できないことなど、それぞれのメンバーにとって課題となる点を確認していくことができました。
自分のことを振り返っても、なかなか説明できないこともあるものですが、そのようなときには、他のメンバーの意見や助言をもらいながら、自己理解を深めていけるように促していきました。今後も、このような対話を繰り返しながら、自分の考えを整理することで、面接などの場面で、この経験を活かしてほしいなと思っています。
〇 課題意識を形にする ~意志あるところに道はあり~
進路学習は毎回の活動として実施してきましたが、他にもゼミメンバーで取り組んできたことがあります。
①修学旅行先である北海道の観光調査と発表
②ボランティア活動の実施(現在、企画中)
①については、きっかけとして、私が北海道出身であったのと、コロナ明けの修学旅行を楽しめるように、何か準備をしてクラスの雰囲気を変えたいという、メンバーの意向がありました。そこで、クラスのことと、自分たちにできることを考えて、北海道の観光調査をして、クラスのホームルームで紹介をしようという話になりました。
ボランティア活動については、現在、話し合いを重ねています。地域の子どもを対象にスポーツイベントを開催する、というアイディアが出てきていますが、これからどうなるでしょうか。高校生が取り組むものであれば、自然環境に関わるもの、文化芸術の普及、国際交流やイベントへの参加や企画などが考えられますが、高校生の自主的な行動をまずは尊重していきたいですね。
「おとなるゼミ」については、また機会を改めて、ご紹介しようと思います。生徒たちの成長に少しでも寄与できるように、日頃の様子を見届けながら、講師としての問いかけを投げかけていきます。
今回のブログはここまでです。それでは、また次回。