神様の世界史32 人間の尊厳
前回は、
天使達は、アダム(平安あれ)に対しサジダをしたが、
一人だけ、サジダをしない者(ジン)がいた。
そのジンは、
「アダムなんかより、私の方が凄いんだから、
そんなものに向かってサジダなんてしないぞ。」
と、神様に対し悪態をついた。
ということを、書いてみました。
こんにちは、ファーティマ松本です。
自分は、火から創られていて、
アダムは土から創られている。
だから、私の方が上なんだ、と言ったのはイブリースという名前のジンでした。
(ちゃんとジン達にも名前ってあるんですねー)
このジンの態度を、人類史上初の人種差別と呼ぶ人がいます。
まあ、確かに
人種差別というのは、自分ではどうしようもないような点を突っついてくるものですからね。
肌の色とか産まれた国とか、母国語とか、
または、最近私的に少し気になる
”年齢”の事とか、、。
そーんなことで、差別なんてされたら、、、、
もう、嫌になっちゃいますよ~!!
イブリースも、アダムの原料(?)という、アダム自身ではどうしようもない所を
ついてきて、ダメだしをしてしまったわけです。
そう、まさしく”人種差別”の原型であります。
しかし、面白い事に差別をする人というのは、大抵の場合
相手のホンの一部の部分にしか目を向けないんですよね。
(年齢とか、、あっ、何度もすみません。)
イブリースも、アダムという存在のホーンの一部の部分
つまり、土から創られているという点にしか目を向けていないのです。
アダムが、土からできているのは、まさしくその通りなのですが、
決して、それだけでは、、、ありませんよねー。
それだけであったら、天使達が全員、アダムに対し一斉にひれ伏すなんてことはしないでしょう。
天使っていうのは、以前にも書きましたが、
ものすごく”スゴイ”存在なのです。
ちょっと、おさらいの意味を込めて、もう一度天使とは、
何なのかを考えてみたいと思います。
天使というのは、光から創られています。
土から創られているのと、光から創られているのでは、
どっちが上かと聞かれたら、、、、
「うーん、よく分からないけど、、、ひっ、光、、かな?」
なーんて答えてしまうかもしれませんよね。。
それプラス、
天使というのは、神様と直接話すことができちゃう存在なんです。
すごくないですか。
さらに、
どこまでも、どこまでも飛んでいけるんですよ。
その”どこまでも”が、月までとか、太陽までとか、
そーんなんじゃないんです。
もっと、もっと、モーっと遠くまで行けちゃうんです。
天国まで行けちゃうんですから、ちょっとレベルがスゴ過ぎなんですよ。
その上、
とてつもなく、美しい姿をしているんです。
人間の姿になることも、出来ますしね。
では、
そーんなに素晴らしい天使さん達が、
「おおー!、なんという創造物が出来上がったんんだ!」と
一斉にアダムにひれ伏す(サジダ)というのは、
アダムが、土からできているからでしょうか。
違いますよねえ。
その証拠に、アダムの身体が出来上がった後、しばらくの間は
放置されていたことを、覚えていますでしょうか 。
放置されている間に、例のイブリースが、アダムの身体の中に入ってみたり、
つついてみたりしたのでしたね。
そして、天使達は、その放置されているアダムに対し
サジダなどしていなかったのです。。
しかし、
神様は、アダムの身体に魂が入った時、
「サジダをするように。」と天使達に伝えたのでした。
さて、
ということで、
人間の創造というのは、
私達が考える以上に、相当な事らしいです。
何しろ、(何回も既に書いておりますが、)
”全ての天使がひれ伏してしまう”位なのですから。
では、どうして、人間の創造がそんなにスゴイのか
を少し考えてみましょう。
まず、第一に、
神様は、アダムをご自身の御手で創られた。
第二に、
アダム(人間を)最善の形に整えられた。
『本当にわれは、人間を最も美しい姿に創った。』
(クルアーン 95:4)
第三に、
ご自身で、アダムに魂を吹き込まれた。
第4に、
地球の管理、運営を行うのに必要な知力を与えられた。
知力、、、
どうも私は自分の水準で、物事を見てしまいがちなので、
そーんなに、人間って頭いいかなっと思ってしまうのですが、
イヤ、イヤ、、本当に、頭のいい人っていますよねー。
それも、結構たくさん!!
大学の先生や、博士と呼ばれるような人達は、もちろんですが、
小学校の先生だって、スゴイです。
お医者さんとか、
色々な研究をされている方々、いらっしゃいますよね
そのような人達の功績の結果が、今の世の中ではないですか。
そんなものすごい知性というか、知力を持っているのが、
人間なんですよねー。(すごいなあ、ホント)
プラス、
人間は、天使のように、良い事だけをするようにはできていません。
悪い事をしようと思えば、出来る存在であります。
にも拘わらず、良い事をしよう。
人の為になるようにしよう。
社会に還元しよう、などと。
とてつもなく、素晴らしい考えをする人もたくさんいるわけです。
そういったことを全てひっくるめて、
人間の創造というのは、天使達がひれ伏してしまうほど
”スゴイ”事なのです。
しかしながら、イブリースは、
そーんなっこと全て忘れて
イヤ、わざと知らないふりをして、
「アダムなんて、すごくないやーい!
僕の方が、何倍もすごいんだー!」
と、言っていたわけなんですね。
イブリースは、アダムの創造を最初から最後まで
見ていたのですから、上記の事は、全て知っているのです。
にもかかわらず
認めたくなかったわけなんですね。
人間の素晴らしさ、というものを。
このような事を考えると、
人間である私達っていうのは、結構”スゴイ”存在なわけです。
生きていると、
「自分て、ダメなヤツだなあ。」と思ってしまう事もあるでしょう。
または、
周りの人から、そう言われることもあるでしょう。
私もしょっちゅう、ダメだしを食らっていましたから、
その気持ちは、よく分かります。
でも、神様は、私達人間にこのような尊厳を
与えてくれていたんですね。
私達は、決して、
「ダメなヤツ」なんかではないんです。
もともとは、とても高いレベルにある存在なのです。
アダムの創造について、考える時
私達は、自分たちに与えられている尊厳というものを
感じ取ることができます。
自分も、そして周りにいる全ての人達もが、
神様がお創りになった創造物です。
そして、その創造物というのは、天使達がひれ伏してしまうほど
高尚な創造物のようです。
しかし、それでうぬぼれて高慢になってしまっては、
イブリースと同等になってしまいます。
私達は、神様が与えてくださった素質に感謝をしながら、
謙虚であるべきです。
神様の前で謙虚であればあるほど、神様はその人の位を上げてくれます。
傲慢の反対は、謙虚です。
実際、私達は自分の力だけでは、何もできないことを知らねばならないでしょう。
目が見え、耳が聞こえ、身体が自由に動くからこそ出来ていることが
たくさんあります。
それらは、全て神様が与えてくれている祝福で、
その祝福なくして、何が出来るというのでしょう。
私達は、神様からたくさんの良いものを頂いていることを忘れず、
それらに感謝をし、そして、
それら、いただいている物を使って
たくさんの良い事をするようにしていきたいと改めて思うのでした。
今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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