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神様の世界史30 サジダをしよう!

神様は、アダムを土からお創りになり、
その後 魂を吹き込み、知識を与えられました。
知識には、有益な知識とそうでないものがあり、
有益なる知識というのは、人を神様の事を畏れるようにさせるもの。
神様を畏れるとは、神様の懲罰に合わないように悪事を避け、
良い行いをするようにすること。
そして、そのような知識を得ようとする者には、天国への道が容易になる。
ということを、書いてきました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

それでは、今回は、
神様からすべての名前を教わったアダムに、
その後何が起きたのかを見ていきたいと思います。

その前に、
神様が天使達に向かって”これから人間というのを創る”とおっしゃった時のお言葉、、、、、、
覚えてますでしょうか。

実は、
あれには続きがあったのです。

『あなたの主が天使達に、「われは泥から人間を創ろうとしている。」
 と仰せられた時を思え。
「それでわれが、かれ(人間)を形作り、それに魂を吹き込んだならば、
 あなた方は伏してサジダしなさい。』
38-71,72

『われはあなた方を創り、形を授け、それからわれは天使達に向かって
「アーダムにサジダしなさい」と告げた。』
  (7-11)

「サジダをしなさい」とありますね。
サジダというのは、私達イスラム教徒が礼拝する時に、額を床につける動作のことです。
イスラム教の礼拝というのは、いろいろな動作の集まりなのですが、
このサジダ(額を床につける動作)が、神様に一番近い状態であると言われています。
ですから、この状態のときに神様にお願い事をすると、かなりの確率で叶えてもらえるのです。
そして、このサジダは神様への敬意、畏敬、崇拝を示すものなので、
神様以外の何物にもしてはいけません。
日本では、お辞儀をする際に、正座をして手をつき、頭を床近くまで下げることはありますが、
あれは残念ながらイスラム的にはご法度であります。

しかし、神様はそんなサジダをなんと、アダムに対してするようにと天使達に命令されました。
注意すべきは、アダムに対するサジダというのは、崇拝のためのものではありません。
あくまでも”尊敬“を表すためのものであります。
天使達は決して、神様以外を拝むなどどいうことはしませんし、
また、アダムも崇拝の対象として創られたわけではありませんからね。

天使達は神様の言い付け通り、アダムに対しサジダをしました。
想像してみてください。
天国にいる何十万、何千万という天使達が一斉にアダムにサジダをする光景を。
天使というのは、光からできています。
とても美しい存在です。
羽だってあります。
悪いことは一切しない、ピュアな心の持ち主ばかりです。
そんな天使達が一斉に、土からできたアダムにサジダをするのですよ。
すごい光景だとは思いませんか。

思えば、アダムは粘土から創られて、ずいぶんと長い間放置されていましたよね。
しかしながら、その間、
天使達はアダムに対し、サジダをするようにとは一度も言われませんでした。

しかし、アダムに魂がしっかりと生き渡った時点で、神様は天使達にサジダをさせました。
つまり、魂が入っていない物体であった時のアダムには、サジダをする価値がなかったということでしょう。
これが示すことは、私たちの体というのは、中身、つまり魂の部分が大事ということです。
私たちの心の持ちよう、人に対する態度といったものが、外見の美しさよりも大事だということが分かります。

預言者さんは、
「自分たちの血統やら出身地を自慢しないように。」
とおっしゃいました。

外見と同様、出身地や家柄などというものは、個人の中身とは関係がありません。
どんなに素晴らしい家柄の出身だとしても、中身が腐っていれば何の価値もないのは、誰でも分かりますよね。
それに、、人間というのは、元を辿れば、誰もがアダムにたどり着くわけです。
そして、アダムを辿れば土に行き着くわけですから、何も偉ぶることなんてないのです

『また横柄に地上を歩いてはならない。
 あなた方は、大地を割くこともできず、
 また(背丈)が山の高さにもなれない。』(17-37)

外見を気に掛けるというのは、とても大切なことであるけれども、
それ以上に内面の良さというのを、もっと大事にするべきであるというのは誰もが知っていることだと思います。
何しろ私たちの体というのは、土からできていて、死んだら土に還るものです。
そのような類の体にせっせとエイジングクリームをぬり込み、
これは体にいいから食べろと言われれば、それが何であろうと食べる。
砂糖を取れば、肌も頭も老けると言われれば、甘いものを必死でこらえる。
こんな風に、私達は、いつかは泥と化してしまう泥の塊を大事に大事にしています。

もちろん、身体は、神様からの大切な贈り物です。
大事にしないといけません。
(私も、エイジングクリーム塗りたくっていますよ、必死に!)
しかし、
体を大事にすると同時に、ずーっと生き続ける魂の方にも、
少しは注意を払うべきではないかなあと思う今日この頃であります。

(皆さんは、どんなエイジングクリーム使ってらっしゃいますか?
 良いものがありましたら、是非教えてくださいね!)

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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レビューが、少しづつ増えてきています。
レビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。

どんなレビューがあるのか少し紹介!
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私も、このレビューを見て、涙が出ましたよ!(涙、涙)

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