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音楽との出会い方の話

あなたは 新しい音楽と、どこで出会いますか?

SNSから?YouTubeの関連動画から?友達の紹介?
カラオケ? ラジオから?(だったら嬉しいな)

今日、大阪城ホールで開催されたスピッツ主催の
ロックロックこんにちは! に行ってきた。
ベースの田村さん側の席だったこともあり、
田村さんの縦横無尽・自由自在なベースプレイを
楽しんだ帰り道、
そういや 私が好きなsumikaの曲、
「Porter」のベースは田村さんが弾いてはったなぁ。
と思い出した。

https://youtu.be/P4wu7QjjSoo?si=erXrRsHm_JbWdmcB

"音楽"に対しての素直な思いが歌われたこの曲は、
音楽が好きなことによって強くなれる自分や、
音楽によって結ばれた縁、
音楽に救われた経験が一度でもある人は
共感できる歌詞だと思う。

また、
そんな音楽を愛する原点を思い出せる曲でもあり、
"憧れ" をテーマにしたという 話を
ラジオで聞いたことがあった為、
Vo.Gt 片岡さんが 憧れを公言している
スピッツのベース:田村さんをゲストにお迎えし、
レコーディングに参加されたという繋がりにも
グッときた。

sumikaにはベースのメンバーがいない。

でもこの曲はベースから曲がはじまり
そのベースラインに
耳を奪われずにはいられない展開が約 4分間、続く。
それくらい、
田村さんのベースの存在感は圧倒的だと、
いつ聞いても感じる。

そんなことを思い出しながら、
ロックロックこんにちは!のライブの帰り道、
不意に とあるインタビュー記事に出会った。
それは、sumikaがこの曲を作った当時の話。

片岡:僕が10代のときに好きだったNOBってバンドのベース・ボーカル鎌田真輔さんが交通事故で亡くなってしまい、その何年か経ったタイミングで作った曲なんです。なのでベースとボーカルから始まっていて。

Rolling Stone Japan

私はこの成り立ちを 初めて知った為、驚いた。
そんな思いが詰まった
ベース ボーカルはじまりの ストーリーを知り、
不勉強ながら知らなかった
NOB というバンドに興味が湧いた。

1999年に山梨で結成された3ピースバンド。
色々と 調べていく中で 出会った、
"とある NOB のファン の方" の note。

おそらく、
同年代、より少し年上のお姉さんなのかな?と
思いながら 当時の 音楽を知るツールや、
ライブ初心者がライブハウスに抱くイメージ描写に
どんどん引き込まれた。

そして なにより
そのバンドからもらった 思いが溢れた文章に
私は心 動かされた。

NOB。
恥ずかしながら 私は知らなかったバンドで、
現在も活動休止中ということもあり、
もしかしたらこれから一生
出会うことがなかったかもしれない。

ファンの方の思いに つられ、
初めて NOBの音楽を聴く。
そして、「Porter」も聴く。

音楽は理屈がなくとも 最高に楽しめるが、
私はこういった人の思いが繋がり、
その上で聴く音楽が大好きだ。

スピッツ、sumika、NOB。
直接的な繋がりはわからないが、
音楽の中には こうやって
それぞれのDNAが きっとどこかに潜んでいて、
そのエッセンスは、音に滲んでいるんだろう。

その音を聞いて、理屈があってもなくても
最高に楽しめる、それが音楽。

ミュージシャンが作る1曲1曲に
込められてるであろうそんな思い と、
それを受け取り、応援し続けるファンに、
改めてリスペクトを感じた。
そんな 新しい音楽との出会い方の話。

ちなみに、
私は「Porter」の2番のサビが入る直前のギターが
大好きです。
今も、きっとこれからも、
"生で聴きたかった"って思うと思う。
大阪城ホールに行くと、
いつも下手の あのワイヤレスギターデビューの
シーンも思い出す。
ただ、悲しいとかじゃなくて、
「記憶が僕らを結ぶ」が いつも 心にスン、とくる。

いつでも、また聴きたい時に聴きたい曲を、
聴きたいだけ聞ける幸せを じんわり噛み締める。

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