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アブラハム ブルーマールト作品集

     出版にあたって
ある日、寝苦しくて眠れないので、仕方なく、また起きだし、本棚を整理していました。すると、その片隅に、以前集めたオランダ美術の資料が目に入りました。アブラハムの一枚の絵がとても魅力的だったもので、もっと知りたくて集めたものでした。でも、その時は、それほどオランダ美術全般については深く調べるつもりもなく、さっと目を通しただけでした。長らくその資料の存在すら忘れていました。なぜか、その夜はもう一度、読む気になり、改めて読むと、アブラハム・ブルーマールトがオランダの美術界に大きく貢献された方だったことがわかりました。
それでまた、ふとひらめき、インターネットアーカイブで調べてみることにしました。すると、そこには何とアブラハム・ブルーマ-ルトが残した作品集(Bloemaert Abraham “Artis Apelleae” 1650年)があったのです。100枚以上もの多くの銅版画がありました。どれも初めてみるものばかりで素晴らしく、息を呑むほどでした。
私は、いつも自分自身の勉強のために模写をしていますが、アブラハムの銅版画は、どれもすぐに模写したいと思えるものばかりでした。その作品を見ながら、(これを独り占めしてはいけない、絵を愛する方、描く事を志す方、イラストを描こうとしていらっしゃる方に届けたい。)と強く思いました。
昨年、私は出版社を立ち上げ、それ以来、わけもなく走り続けていましたが、「ああ、これが私の果たすべき役割のひとつかもしれない。」と強く確信しました。
  このアブラハム・ブルーマールトの作品集が、創作を志す多くの方々に届くことができればと願っています。また、この歴史的に貴重なアブラハム・ブルーマールトの作品をご覧になり、ひとりでも多くの方が心豊かな日々を過ごすことの助けになれば、幸いです。
                 

                 カリメーラ出版代表 榎本明子

参考文献:Bloemaert Abraham “Artis Apelleae”
      インターネットアーカイブ
        Internet Archive (https://archive.org)


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            ウィキペディアより

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