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Backlog World 2024 に参加しました
何度か開催されていて楽しみにしていたのですが、今年はたまたま日程があって参加できるので参加してみました。
パシフィコ横浜ノースという良い会場で開催されており非常に綺麗で良かったなぁと思っています(初めていく会場だったのでこんなに大きいところあるんだなぁと思いました)。
公式ページ
セッションの感想
体調の関係などがあり、午後から参加で夕方には帰りました(腰を痛めており…そのこともまた別の機会に書くかもしれませんが)。
またブースを回っていたり、昼食も途中で取ったりしていたので聞けてないところもありますが、ご了承ください。
「頭のいい人が話す前に考えていること」 〜プロジェクトで「信頼」を生む技術〜
頭がいい、というのが情報を持っていることではなく、他人の役に立つ情報を提供できることに価値があるということだと認識しました。
自分自身も知ってるけど行動しきれてないなぁと思うことは多々あり、人の役に立っていかねばなぁと改めて思いました。
またその中でも傾聴が大事という話でした。一般的な社会人は聞く姿勢事態はクリアできていても、聞いた情報を理解できていないシーンがあります自分も思い浮かぶ点あり…)。
なので相手が話しているときはとにかく、相手の言葉の理解をして、ちゃんと考えて反応し、相手の役に立つ話をする、というプロセスが大事だという話でした。
私自身は運用・監視なども担当しているエンジニアなので、急ぎのチャットなどが入ると思考が乱されがちなのですが、そういう時にはMTGを止めて出ていくか、あるいはチャットで一時返答だけさせていただくとかして考えることを1つに絞り相手の話を聞くようにしていくとか工夫の使用はあるのかもと思いました(これまで無理に返信しすぎていたのかも)。
あとは PMBOK の話もあったのでまた読み直してみないとなーというのと、「頭のいい人が話す前に考えていること」もKindle版で買ったので時間があるときに読もうかと思います。
「東京・佐賀間での業務連携効率が3倍に!広告運用オペレーションチーム立ち上げを成功させ業績UPにつながったBacklog活用のすべてを公開します」
ニアショアで業務負担を減らし、営業利益も増やしていきたいというシナリオを描いていたものの、なかなかうまくいかず Backlog の導入などでうまくいったという事例ベースの話でした。
主にいいなと思ったのは下記の3つです。
Backlog を仕事のハブにして、依頼フロー自体はこれまで通り行う
Google Form の登録内容をメールで Backlog に飛ばすことで連携を実現
(その機能があることを知らなかった)
業務種類ごとにプロジェクトを分けて責任者を明確化した
これを繰り返すことでノウハウが蓄積され、Backlog がコアになり残業時間が減り営業利益も改善したということでした。すごい。
ほかの発表でも情報連携の話がありましたが、新しいツールを覚えるということが残業続きのチームではそもそも難しいという共通点がありそうです。
そういった場合には既存のフローをなるべく変えないようにしつつ、徐々に移行するという方式になりますが、この発表内容もその一例となっていそうでした。
この点は Backlog に限らず新しいツールの導入の際に留意すべき点だと感じたので、今回のカンファレンスで実際の声をいくつか聞けて良かったと思っています。
リスクと不確実性に立ち向かう:マネージャーとチームメンバーが知るべき3つの原則
自分自身はメンバーとして参加することが多いですが、シナリオを10件用意、そして確率的にどれを選びそうか、またその確率が変わるトリガーは何なのか?はこれから意識していきたいと思いました。
決定権の問題で最終的にはマネージャーが判断ということにはなりますが、その選択肢を増やすために事前に話したりすることは可能なはずで、開発者視点で見えるトリガーというのも役立てられると思うので行動に移していきたいですね…。
またメンバーの意識づけについてはタスクの書下ろしとかはもう少し委譲していかなければいけないと感じました。
自分自身が今チームをリードするエンジニアとして働いていることもあり、タスクの分解や設計などもやっているのですが、実はマイクロすぎる可能性もあります。
完了条件を定め完了までの道筋を組み立ててもらいつつ、どう進めるかは宣言してもらうのがいいのかなと思っております。
トークを聞いて今ふりかえると、自分自身がマネージャーとメンバーの間のグラデーションのどこかにいるような気がしています。
自分自身はさらに視座を上げるためにシナリオを増やすようなトレーニングが必要ですが、一方でメンバーの視座を上げるための活動も試行錯誤していかければと認識できたトークでした。
ちなみにスライドは公開されていました
ゴールドスポンサーセッション② 「Backlogをオンボーディングに活用しよう! 〜新人日報をBacklogで書くメリット〜」
継続してアウトプットし続けることは大事なんだなぁと思わされ、またBacklog だとチケットに紐づけて見返しやすいのかなぁと思いました。
最初若干硬めになってしまうのはわかるなぁという感じです。もっと緩めでもいいという話がありましたが、私個人の考えとしては入社直後の印象はなかなか変わっていかないので自分自身は最近はおとなしめに謙虚に活動するのがいいのかなと思います(これまで会社を作ってきた皆さんへのリスペクトや、過去の状況を知らない状態であれこれ言っても信頼は積みあがりにくいなと思ったので)。
6か月~1年くらいの投稿の変化や心境の変化もわかるなぁという感じです。仕事や業務についての理解が深まり、いろいろと話し始めるのもこのころなのかなぁとか思っています。
ですが、入ってきた人にとって心境の変化などがリアルな形で残っているというのは非常に価値があるのではないでしょうか。
特にオンボーディングや 1on1 などで活用できそうです。
自分が入ってきたころの現職の気持ちを思い出すのはなかなか難しくなってきており、記録を残しておけば… と思うことも多くそういう意味で日報を残して先輩のアドバイスも参考にできると考えると、メリットは非常に大きそうですね…!
課題と対応を一緒に共有してBacklogを全社展開していったサクセスストーリー
やはりここでも忙しいところが課題になり、業務改善をしていきたいというところで既存の業務プロセスから新しいツールを覚えてもらうというよりは少しづつ情報をためる場所としての Backlog 採用であるように思いました(忙しいときに新しいものを覚えるのは大変…)。
問題の解決についても一気に全部変えるとついてこれない・反発が発生してしまうため徐々に刷新していくというのも大事だと思いました。実際に導入してエビデンスと信頼を集めることは地道ですが大事ですね…!
この辺りはほかのセッションともかぶってくるところが多く、組織で働くことの難しさを感じます。
また大人数部署や夜型人間に聞いてみるとかは良いなぁと思いました。どうコミュニケーションしていくかは悩みどころですが、本質的な問題に一番向き合ってそうなので、課題設定に大きなプラスとなりそうです。
フルリモートワーク×ハイパフォーマンスを支える企業文化とタスク管理
コミュニケーションに対しての練度が高いなと思いました。最後のスライドにもありましたが、ツールの導入での解決ではなく、良いカルチャーを進めるために導入しているというのがひしひし感じられました。
考え方として面白かったのが、従業員ごとのアベレージの最大化よりも組織としてのスループット最大化を目指している点です。プライベートも大事にしつつ、チームで成果を作るということを文化にしているのは今後の社会に求められている考え方なんだろうなあと思いました。
またセルフドライビングするというところで、「15分考えても」「わからなかったら聞く」は感動的な考え方だったと思います。
「15分考える」というセルフドライビングと、「わからなかった聞く」という個人からチームへの問題への昇華のバランスが良く、今になってこの標語の解釈の一つを学べました。
情報の集約、可視化、自動化のためにBacklogを使っているということでしたが、Backlog ポリスはいい仕組みだと思いました。
ほかのタスク管理ツールでも使えそうなテクニックだと思うので、何かいい感じにできないかを自分でも考えてみようと思いました。
スライド公開されていました
ブースの感想
なんとなくですがプロジェクトを横断して可視化するとか、AIで要約するという話が多かったような気がします。Backlogや複数のプロジェクトを管理されている方々はそういう使い方をしているのか… と思い、そもそもの体制自体大丈夫なのかな?と個人的には思いました(どうしても大量の情報を見る=1つ1つは細かく見れない、ということになると思うので)。
アプローチ的に面白いなと持ったのはPM王でした(サービスページがうまく見つからず…)。
AIによるサマライズによってタスクの状況をサマリーしてタスク状況を把握するは自分が求めている感じのものだなーと思っています。問題があるかどうかの判断を一つ一つ見ていくのは大変ですが、問題になっていることは早期発見して解決していく必要があるので、こういうツールがあると嬉しいかも!と思いました。
あと CIclone もいいなあと思っていて、自分が GitHub Actions をいつも見に行っていたわけですが、JetBrains の IDE 上だけで通知を受ければいいことに気が付き、これも活用したいなと思いました。
まとめ
単なるタスク管理を超えて、プロジェクトを改善・成功させるためのノウハウが詰まっているカンファレンスだったなぁと思います。
現時点でもいくつかスライドが公開されていますが、全部というわけではないので(何日か後にそのうち)探してみようかと思います。
特に記憶に残っているのが社会的な知性の話で、人の役に立って初めて意味があるということはこれから更に意識していこうと思いました。頭のいい人が話す前に考えていること、は一度読んでみようかな…。
そして今日学んだことをチームに適用してより良くできるよう、知識を活用して知性へつなげていきたいと思います…(知っているだけではよくできないので、活動していく!)