Twitterで夢女子が使う「タグ画像」について調査してみた
#夢女子さんと繋がりたい というタグがあります。
Twitterでよく見られる、フォロワー募集系タグのひとつです。本noteでは、その類のツイートで投稿されている「推しと自分を表現した画像」について、私が独自に調査した結果をご紹介します。
※本noteの趣旨は、タグ画像を作成・使用すべきということではありません。タグ画像のレイアウトや有無は、個人の自由だと考えています。
動機(知りたいと思ったきっかけ)
先日、もっとnoteの読者を増やしたいなーと、Twitterアカウントの作成を思いたち、Twitterで「#夢女子さんと繋がりたい」と検索しました。そしてヒットしたタグツイートを眺めているうちに、ふと、複数のユーザーが同じような画像を使っていることに気づいたのです。
その画像はいずれも、複数の写真やイラストのコラージュで、背景はピンクのチェックやレースが使われており、1枚の画像の中に推しに対する想いを凝縮させた、一つの芸術作品となっていました。
過去にTwitterで勉強垢を作ったことがありましたが、その界隈の募集系タグでは、私はこういったプロフィール紹介用の画像を見たことがありません。
そこで、私は己の疑問――
(1) タグ画像は夢女子の間で一般的なのか?
(2) 標準的なタグ画像とは何か?
に対する答えを見つけるため、以下の方法で調査することにしました。
この画像の一般的な名称もよく分かっていないのですが、あるユーザーが「タグ画像」と呼んでいるのを拝見し、本noteでも同じ名称を使わせていただきました。
方法(どうやって調べたか)
全般
お正月に腐るほど時間があったので、Twitterで「#夢女子さんと繋がりたい」をタグ検索し、ヒットしたツイートをひたすら集計しました。
なお、リンクツイートはリンク元のツイートを判定対象とし、同一ユーザーが画像あり・なしのツイートを行っていた場合は、それぞれ異なるデータとして判定を行いました。また、同一ユーザーの同一ツイートについては、古いツイートをすべて判定対象外としました。
(1) タグ画像は夢女子の間で一般的なのか?
「一般的」の判定基準として、「判定対象の50%以上のツイートでタグ画像が使用されていること」としました。
(2) 標準的なタグ画像とは何か?
「#夢女子さんと繋がりたい」タグと一緒に投稿された画像は、すべて「タグ画像」としてみなし、対象の全ての画像で共通している項目を洗い出すことにしました。本当はディープラーニングとかやってみたかったのですが、面倒なのでエクセルでぱーっと集計しました。(下図参照)
結果
全般
対象ツイート数 85件(2019/11/29 - 2019/11/30)
調査にかかった時間 130分
調査項目
- タグ画像に含まれるコンテンツ数
- コンテンツの種類(推し対象, ユーザー, その他)
- 装飾の有無
(1) タグ画像は夢女子の間で一般的なのか?
→ YES。対象ツイート85件中83件でタグ画像が使用されていました。
(2) 標準的なタグ画像とは何か?
→ タグ画像の傾向をグラフにまとめてみました。
タグ画像に使用されているコンテンツ数は4~5つがもっとも多く、3つ以下のものは全体の1割程度でした。
タグ画像に使用されているコンテンツの内訳は、推し対象(イラストやライブ写真等)がほぼ半分を占め、残りが夢絵(推し対象とユーザーを描いたイラスト)、ユーザー(プリクラやイラスト等)、その他の要素(「愛してる♡」のセリフや、席番の写真等)に三分しているという結果になりました。
タグ画像に使用されている装飾については、私の想像に反してギンガムチェックの使用率は全ツイートの約20%にとどまり、ハートマークやキラキラエフェクトが多く見られました。
また、画像の上下をレースで装飾したものも多く見られました。白レースと黒レースの割合については、今回は細かく計測していなかったため、今後このような調査を行う機会があれば、ぜひ確認したいと思います。(感覚的には、若干黒レースが多いように感じられました)
(3) その他に気づいたこと
- マイメロ
「マイメロディが持っているスマホに、推しの画像が映っている」という意匠を、複数のタグ画像で見かけました。そういう画像作成ツールがあるのかな?
- バッジ
万華鏡のように綺麗に並べられたバッジの写真。尊敬。
- 番号
コラボカフェの席番に見えたのですが...何だろう。気になります。
- アカウントの使い分け
募集用アカウントで行っているユーザーと、本運用のアカウントでツイートされているユーザーの両方がいました。募集用アカウントはユーザーIDに「tag」を入れる場合が多いようです。なるほど分かりやすい!
感想
はじめは1か月分、もしくは100件ツイートを計測するつもりでしたが、眼精疲労により断念してしまったことが、少し心残りです。次に調査するときは、コンテンツの配置や配色についても調べて、「平均的なタグ画像」を再現してみたいなーと思います。
また、タグ画像の調査を通じて、個々の推しに対する愛情とかときめきを拝見しているうちに、私自身の推し事に対する考え方も少し変わった気がします。いつかTwitterを使うことがあれば、私も自分なりのタグ画像を作ってみたいですね!
お読みいただきありがとうございました。