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社会的養護の視点から見る育児疲れを支えるショートステイ

こんにちは!
夢の宝箱広報委員会です🕊

私たちは児童養護施設や里親のもとを巣立った若者(ユース)の支援をしているのですが、

この社会問題の根本的な解決のためには

ユースとそのご両親が「家庭の中で幸せに過ごすことができる」環境作りが必要ではないかと感じます。

そこで今回は、「子育てショートステイ」という制度についてまとめてみました!
子育てで心身の疲れを感じている方がいらっしゃれば、ぜひ制度の利用をご検討いただけたらと思います😊

はじめに

現代社会では、育児を取り巻く環境が多様化・複雑化しています。
核家族化や共働き世帯の増加、近隣とのつながりの希薄化により、子育て家庭が孤立しやすい状況にあると言われています。

その中で、育児疲れや親子関係の一時的な緊張を緩和するための支援として注目されているのが「子育てショートステイ」です。

この制度は、子どもが一時的に専門施設や養育家庭に滞在することで、保護者が心身を休めることや自身の病気・怪我の治療、介護などに時間を確保することを目的としています。


1.子育てショートステイとは?

子育てショートステイは、育児の一時的な支援策として提供されるサービス。

以下のような状況で利用するケースが多いです。

①保護者が育児に疲弊
心身の休息が欲しい
病気や介護等で一時的に子どもの世話が難しい

運営母体は自治体やNPO、児童福祉施設が担うのが一般的で、専門スタッフや一時的な養育家庭によるケアを子どもたちは受けることができます。
また時には、虐待などから子どもの安全を確保するための一時保護所としての役割もあります。

利用する場所によって多少の差異はありますが、利用期間は、数日から2週間ほどです。

2.社会的養護の視点からの意義

ショートステイは直接的な「養育」とは異なりますが、社会的養護の補完的な役割を果たしており、以下の3つの点で重要とされています。

①親子関係の回復

育児に疲れると、子どもに対してイライラストレスを抱えがちです。
ショートステイは親子間の物理的な距離を一時的に作ることで、冷静さを取り戻し、愛情を再確認する時間を提供します。

②子どもの安全と安心の確保

DVや虐待のリスクが高くなった場合、社会的養護の一環として「子どもの権利を守ること」が最優先事項となります。
そこで、ショートステイは子どもたちの緊急避難所としての役割を果たします。

③地域支援ネットワークの構築

ショートステイの運営には、自治体や地域の福祉団体、ボランティアなど多様な個人・団体が協力が必要不可欠です。
この仕組みを通じて、地域全体で子育て家庭を支えるネットワークが構築され、社会的孤立を防ぐ効果も期待できます。

3.課題

一方で、子育てショートステイの普及や効果的な運用には多くの課題が残されています。

①サービスの認知不足

ショートステイの存在を知らない家庭が多く、必要な支援を受けられないまま問題が深刻化するケースがあります。

②利用ハードルの高さ

申請手続きの煩雑さや、費用負担がネックとなり、利用を諦める家庭も少なくありません。
一部の自治体では所得制限が課されており、中間所得層が支援を受けにくい状況にあります。

3. 受け入れ体制の不足

専門スタッフの確保や施設の定員不足が、サービスの質や利用可能性に影響を与えています。
また、深夜や緊急時の対応が難しい地域もあり、特に支援の緊急性が高い利用者に合わせた柔軟な対応を求められる声も上がっています。

4.改善の方向性

こういった課題を克服し、子育てショートステイをより効果的な支援策とするためには、以下のような取り組みが必要です。

①サービスの認知拡大

自治体や医療機関、地域の子育てサークルを通じて、ショートステイに関する情報を積極的に発信することが重要です。
特にSNSや動画配信など、若い世代に親和性の高い媒体を活用することで、潜在的な利用者へのアプローチが可能となります。

②手続きの簡略化

オンライン申請の導入や、事前に登録したデータベースを活用して重複する情報の入力を省くなどが可能でせう。
また緊急時の受け入れのために、簡易な申請方法を用意しておくことも大切です。

③人材育成と施設整備

専門的な知識とスキルを持つスタッフの育成を強化するとともに、地域ごとの需要に応じた施設の増設及び運営を進めるべきです。
また、民間企業やNPOと連携し、多様な運営モデルを取り入れることで柔軟なサービス提供を可能にします。

おわりに

子育てショートステイは、育児疲れに悩む家庭を支える有力な施策であり、社会的養護の一環としてその意義は大きいです。

しかし、認知不足や体制の課題により、十分に機能していない現状も見受けられます。

まずはこの記事を通して「こんなサービスがあるんだ!」と知っていただくことが、すべての若者とその家族が安心して過ごせる環境作りの、小さな一歩となることを信じます。


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