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定年退職後のお勧め趣味は…

定年退職後の有り余るほどの自由な時間を使い、何か趣味を始めてみようと思っているなら参考に読んでみてほしい。
これは多趣味の私が実際定年退職後にやってみた記録でもある。


継続を心配するのは初めた後

韓国のことわざに시작이 반이다(シジャギパニダ)というのがある。
「始めただけで半分達成したのと同じ」という意味だ。
言い換えれば始めることの難しさや、始める勇気を称えるためのことわざだ。

1 旅

海外旅、国内旅、車旅、個人旅行、パッケージツアー、ひとり旅、など旅の種類は豊富だ。

海外旅は予算が掛かるので行き先や頻度を計画することから始めるのがお勧めだ。
計画するのに予算は必要ないからだ。
そして海外旅を計画している時ほど幸せ感に包まれる時間は他にはないと言えるほどだ。
「旅は思い立った時から始まっている」とは私がいつも心に置いている言葉だ。
私は定年退職後にアジア個人旅行をやったが計画に数ヶ月を費やした。
この前も書いたが、定年退職後に海外旅をするのはあくまで予算に応じてなのは言うまでもない。

また、海外旅と国内旅は緊張感や文化においてまったく別物だと感じた。
国内旅は、目的や旅のやり方によって楽しみ方が大きく異なるようでもある。
旅のハードルを上げて楽しむことも検討の価値は高い。
私がやったのは車中泊旅や車中泊プラス船旅、車中泊早朝低山登山などだ。
いずれにせよパッケージツアーよりハードルの高い個人旅行がお勧めだ。

定年退職後に退職祝いのようなクルーズ旅をされる方も多いと思うが、これは趣味ではなく単発の旅行だ。
クルーズ旅を趣味にして継続できる人は限られるだろう。

2 DIY

DIYは定年退職後に最もお勧めできる趣味のひとつだ。
定年退職後に心豊かな生活を手に入れようと断捨離や片付けをする人も多い。
そんな時倉庫や納屋、車庫や蔵などを定年退職後の趣味に使えないか考えながら片付けてみてほしい。

因みに私は今でも納屋ライフを送っている。
納屋は私の城であり趣味部屋だ。
私は建築の仕事をしていたので退職前に納屋を第二の人生の住み家にしたが、定年退職後に納屋や倉庫などを時間をかけてDIYするのも悪くはない。

単車や車が好きな人は車庫を自分好みにDIYして、定年退職後のガレージライフにしてもいいだろう。

倉庫や蔵を片付けていたらもう使わないような物がたくさん出てくるが、すぐに捨てないでリユースできないか考えてみるのも楽しいものだ。
私は使わなくなったゴルフクラブ(アイアン)をハンガーフックにリユースしたが、今もお気に入りのリユース製品になっている。
正にアイアンフックだ。

ものづくりの楽しさは経験してみないと分からない。
買ってきた既製品より自分で作ったものの愛着は一塩だ。

3 アウトドア

私はどちらかというとインドア派だ。
しかし定年退職後に始めた車中泊でキャンプの真似事をやった経験がある。
オートキャンプ場に1人で行き、DIYした道具を使って火を焚き料理もやってみた。
枯葉が散る紅葉も最後の晩秋だ。

焚き火台はスチールバケツを加工し、焚き火シートは倉庫に捨ててあった波トタンを加工した。
タープは白いビニールシートで、焚き火台に置くグリル網はグレーチングで加工した。
ここでもDIYとアウトドアを同時に楽しんだ。

フライパン料理は豚肉のオリーブ炒めでメスティン料理はエビとキノコ炒めだ。
百均で買ったLEDライトに新聞紙で囲った手作りライトは、焚き火台の炎と共に柔らかい光で手作りテーブルを照らした。
晩酌の習慣はないがこの時ばかりはチャミスルをショットグラスでくいっと飲んだ。

その夜燃やした薪は倉庫を片付けた時に出た、木材や木の端切れをカットしたものだ。
定年退職後に初めてやったアウトドアだった。
日常的にアウトドアをやるタイプではないがインドアで物足らない時たまに出かけるのは悪くないと思った。

4 外国語学習

韓流ブームよりもっと前、韓国にリピートしていた時期があった。
家族旅行でも数回韓国に行ったこともある。
そんなことから時折韓国語を勉強していた。
しかし継続出来ずに中途半端になっていた。
当時NHKのアンニョンハシムニカを録画して初級編を勉強したが、中級編に至るまでに挫折していたのだ。

定年退職後再び韓国に行ってみたくなりYouTubeなどで韓国語の勉強を始めたが、自分に合うチャンネルを探すのに苦労した。
初級のチャンネルは多いが中級になると急にその数も少なく、また中途半端に挫折してしまった。

そこで昨年から始めたのがデュオリンゴという外国語学習アプリだ。
無料で簡単に始めることができる。
今日150日連続で学習しているという通知があったが、毎日暇な時間に最低15分程度勉強している。
英語と韓国語を同時に始めたが英語は続かなかった。
学習目的は海外個人旅行だ。
妻は中国語をやっているが、台湾旅行で読める看板文字が増えただろうと言っている。

若い時のような記憶力はないが、それでも少しずつ聴き取れる言葉や話せる言葉が増えていると実感できる。

これまでの外国語の勉強と違うのはリーディングを意識しているところだ。
特に一度日本語に置き換えるのではなく、韓国語のままで理解できるようにトレーニングできそうだ。

5 ブログ

このNote記事もブログの一環だ。
私が定年退職してからやったブログはワードプレスというソフトを使った独自のブログだ。
サーバーやドメインをレンタルしなければならないので少し予算が掛かる。

定年退職後に何かをブログなどで文書発信したいならこのNoteのような発信サイトがお勧めだ。
上記のようなワードプレスを使った独自ブログのメリットは、誰にも何の支配もされず自分のサイトとして運営できることだ。
私は世界中の言語に翻訳できるプラグインを使っているので、海外でも読んで頂いている。
しかしデメリットはサブスクで料金が発生することと、PCの知識が必要なことだ。

その点ブログサイトは簡単で誰でも文書などを発信することが可能だ。

もちろん写真や音声なども同時に発信できる。
定年退職後に趣味の延長でブログを検討してみては如何だろう。

例えば野菜作りなどをしてブログ発信してみるのも悪くはない。
発信する喜びは定年退職で失くした承認欲求をいい意味で満たしてくれるだろう。
ブログだけを趣味にするのではなく、定年退職後に打ち込む何かにプラスした趣味として特にお勧めだ。

6 YouTubeやポッドキャスト

YouTubeやポッドキャスト配信は定年退職後だからできる趣味といっても過言ではない。
収益目的でYouTubeやポッドキャストを始めるのはお勧めできないが、趣味や思い出づくりならこれほど役に立つものはない。
もちろんその場合は配信先などの設定を限られた人にしなければならない。

収益目的が悪い訳ではないが、想像以上に手間が掛かることやメンタル的にも影響が大きいのがYouTubeだというのが私の印象だ。

ブログと同じように他のことをやりながらそれをYouTubeで動画配信することも価値は高いが、作業としてYouTubeのウェイトがどうしても高くなるのがデメリットだ。

YouTubeが動画コンテンツならポッドキャストは音声コンテンツだ。
そのコンテンツ作成のウェイトは文章、音声、動画の順に高くなると思って間違いないだろう。
つまりその順序でハードルが高くなるということだ。
しかも収益化を目指すなら尚更だ。

YouTubeの場合過去1年の視聴時間は4000時間、登録者1000人を達成しなければならないが、そのエネルギーは半端ではない。
私はYouTubeを始めて、そのハードルをクリアするまでに1年半以上を要した。

7 写真や動画

定年退職後に始める趣味として、YouTubeよりお勧めなのが写真や動画だ。
YouTubeも動画だが、YouTubeは動画を撮影して編集し配信したものを視聴者に見て頂くのが目的だ。
ここで言う写真や動画は少し目的が違う。

写真や動画撮影を趣味にしても誰にも見てもらえないなら自己満足に過ぎず、遣り甲斐もないだろう。
しかし撮影した写真や動画を販売するという目的ならモチベーションを保つこともできる。
写真や動画を販売するサイトを活用するのがお勧めだ。

例えば日課にしているウォーキングに軽量なカメラを持って行けば、春夏秋冬移り変わる自然を切り取ることも可能だ。
高額なカメラを買う必要はない。
スマホでも問題はない。
カメラが高いからという理由で売れるコンテンツは存在しないといってもいいほどだ。

この趣味も収益を第一目的にしないことだ。
あくまで定年退職後の撮影趣味として捉えることだ。

売れなくて当たり前。もし一枚でも売れれば年金の足しになるくらいの余裕でやるのがいいだろう。

8 楽器

私も若い頃経験がある楽器演奏を定年退職後に再開した。
60歳を過ぎてから楽器の練習をしても演奏スキルが上がるだろうかと心配していたが、練習をやれば確実にスキルが上がることを実感している。

他の記事でも書いたが今ではセッションに参加できているほどだ。
何と言っても練習時間に事欠かないのが定年退職後の趣味には持って来いだ。

音楽好きにとって楽器が演奏できるのは至福以上のなにものでもない。

若い頃やっていたなら尚更だ。
何十年と楽器を触っていなくても一度覚えた演奏スキルは体が覚えている。
面白くない単調な基礎練習も再びやってみると楽しく感じた。
日課にしている朝の反復練習も幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を促しているようだ。

楽器演奏は定年退職でリセットされた人脈を、新たに作り出してくれる要素を含んでいる。
セッションで出会う人たちは仕事とは無縁で、同じ価値観を持った新たな人脈だ。

楽器演奏で人との繋がりを復活させ、いい意味で承認欲求も満たしてくれそうだ。

子どもの頃から好きだった音楽に人生の最後まで触れていたいと思っている。

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