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瀬戸内海ひとり旅【車中泊】

これから春になり気候が良くなると瀬戸内海はお勧めのひとり旅コースだ。
今回はひとり車中泊で行く瀬戸内海の旅をいくつか紹介しようと思う。


フェリーやバスも使う瀬戸内海ひとり旅

車中泊と言っても車オンリーの旅ではない。
フェリーやバス、時にはレンタサイクルも利用する格安のひとり旅だ。
私が車中泊した場所も紹介しようと思う。

何度行っても色んな旅を体験できる島(小豆島)

小豆島へのアクセスは新岡山港、香川県の高松港、姫路港などからフェリーで渡ることができる。
以前は備前市の日生港からもフェリーが出ていたが、今は運行が休止されている。

私は兵庫県に住んでいるがいつも利用するのは新岡山港だ。

小豆島にはフェリーの着く港が6ヶ所あるが、新岡山港からのフェリーが着くのは土庄港だ。
土庄港は小豆島では最も大きな港なので旅人にとっては何かと都合がいい。

新岡山港の有料駐車場か、その手前にある新岡山港市民の森の無料駐車場で車中泊することも可能だが私はここで車中泊をしたことがない。
トイレなどの環境がよくないと感じたからだ。

岡山ぶるーラインには道の駅 黒井山グリーンパークや道の駅 一本松展望園といった道の駅があるので、そこで車中泊をしても新岡山港までは30分程度なのでお勧めだ。

車は新岡山港の有料駐車場に置いてフェリーに乗る。
小豆島に日帰りで旅をするなら車を積まない方が経済的だ。

4m〜5m未満の車でもフェリーに載せれば往復16,500円必要だ。
それなら小豆島で軽自動車をレンタルする方が安くつく。
フェリー乗船券だけなら往復で2,400円だ。

私はレンタサイクルやバスを使って小豆島を回った。
土庄港で普通の自転車を借りる場合は観光センターの受付になるが、電動アシストの場合はアプリを使って借りるシェアサイクルだ。

いつも便利な車で旅をしていたので、これは新鮮だった。

特にバスを使う時は車では考えないことを意識して旅をすることになる。
荷物の量やバスの時間などだ。
小豆島のバスは決して便利とは言えない。
フェリーの到着時刻と同時刻に出発するようなバスもあり待ってはくれない。

その不便さが旅の刺激になる。
バスの場合は一日で小豆島をすべて回ることはできないが、のんびり旅には持ってこいだ。
車旅にはない一期一会のチャンスも増えるので旅の醍醐味が増すことにもつながる。

土庄港からエンジェルロードや千年オリーブテラス展望台は遠くない。
私は電動アシスト自転車で行ったが、気温の高い日だったので坂道は大変だった。
特に千年オリーブテラスに行く時は、バイクをレンタルすれば良かったと思った。
エンジェルロードは海の色が美しく、千年オリーブテラスは高台から眺める海とテラスの調和が取れている。
テラスに吹く潮風も気持ちいい。

魔女の宅急便的インスタ映えで有名になった、ギリシャ風車のあるオリーブ公園にはバスで行った。
オリーブヶ丘バス停で降りて丘を登れば、すぐにオリーブの木が密集する道に入って行く。
風車のある丘は、オリーブの木と風車と青い海、青い空はまるでエーゲ海を連想させてくれると言うが確かに美しい。

私のお勧めはここのオリーブビーチから渡し舟で二十四の瞳映画村へ向かうことだ。
小さな船で潮風を受けながら10分程度で映画村まで渡してくれるが、これも気候さえよければ気持ちいい。
バスのように長時間待つこともなくひとりでも出発してくれる。
片道大人500円で、映画村と往復割引券のセットが1,700円だ。

映画村は時間がゆっくり流れているような空間で、観光客が少なければのんびりと過ごすことができる場所だ。

新岡山港から小豆島までのフェリーは1時間10分で運行されている。
日の出や日没の時間を調べて乗ると美しい瀬戸内海の夕日なども期待できる。

海外からの観光客も多いアートの島(直島)

直島には岡山県の宇野港からフェリーで渡った。
車中泊をしたのは宇野港の有料駐車場だ。
少し離れてはいるがここには24時間使えるトイレもある。

宇野港から直島までは、フェリー乗船時間も20分と岡山県に近いが香川県だ。
乗船券は片道300円往復570円とお手頃で、直島の宮ノ浦港に着けば草間彌生氏の赤かぼちゃや直島パヴィリオンといった現代アートが目に入る。

車は宇野港に置いてきたので、この島でもバスで回ることにした。
先ずは終点のつつじ荘まで乗ることにした。

バスを降りると砂浜に恵美須神社の低い鳥居が目に入る。
鳥居の側にはお地蔵さんがあり、何とも素朴な印象だ。
その鳥居から西を見ると古い桟橋の先に有名な黄色の黒の水玉南瓜がたたずんでいる。

帰りのバスは家プロジェクトが多い本村地区の役場前で途中下車をした。
この日は月曜日で家プロジェクトや美術館は休館日だったが、外から眺めることができるものもあるのでこの島の魅力を少し感じることができた。
入館する場合は前もってネット予約する必要があるようだ。

バスは私以外すべてインバウンドの人たちだった。

瀬戸内海で一番大きな花の島(淡路島)

明石海峡大橋は開通当時普通車で2,600円もした。
ETC割引がスタートしても2,173円と高かった。
しかし今はETCを搭載した普通車で910円になっている。
但し今でも現金車は2,410円だ。

淡路島には国営明石海峡公園や県立のあわじ花さじき、あわじ花の歳時記園など、花と海の景観が美しい場所が多い。
水仙の時期は終わったが久しぶりにリニューアルオープンした灘黒岩水仙郷もある。

他にも五斗長垣内遺跡(ごっかさいといせき)や伊弉諾神宮なども見どころだ。
西と東の海岸が近いので西で夕日を見た次の朝、今度は東で日の出を見ることも可能だ。

そのまま四国へ渡るにも都合がいい立地だ。

淡路島で夕日を見るお勧めスポットは淡路島クラフトサーカスだ。
建物の中からではなく、できれば外テラスのテーブルに座り料理でもつまみながら夕日を見るのが最高だ。

夕日を見たあとその近くで温泉に入るなら美湯松帆の郷だろう。
明石海峡大橋の夜景を見ながら露天風呂に入ることもできる。
料金も大人730円とお手頃だ。

そしてその近くで車中泊するなら淡路ハイウェイオアシスだ。
大きなトイレの洗面は湯が出るのでありがたい。
500台以上停めることができる駐車場は大型車と完全に分かれていて、サービスエリアの駐車場とは一線を画している。

夜は車も少なめでゆっくり休むことができる。
淡路ハイウェイオアシスには高速道路の上下線のどちらからでも入ることができ、下道からの場合も淡路北スマートICから直結している。

昼間に淡路ハイウェイオアシスに車を置いて、人気アニメやゲームの世界観を再現したアトラクションを楽しむことができるニジゲンノモリまで歩いて行くことも可能だ。

日本のエーゲ海と言われる瀬戸内海の海岸(牛窓や頭島)

岡山県の瀬戸内市にある牛窓は、大小様々な島を眺めることができる美しいエリアだ。
そんな光景を見るなら高台にある牛窓オリーブ園がいいだろう。

海岸線にはホテル リマーニという白いホテルがあり、まるでギリシャにでも来たようなレストランでランチを食べることもできる。

牛窓は日本の夕日百選にも選ばれているが、これからの季節は島に渡らなければそんな夕日を見ることが難しい。

そこでお勧めなのが頭島だ。

頭島は牛窓から東へ30Kmほど離れた瀬戸内海に浮かぶ小さな島だ。

この小さな島は本土と橋で繋がっているので車で行くことができる。
日生から鹿久居島と頭島が橋で繋がっている。

この島の市営駐車場(有料)で6月に車中泊をしたことがあるが、何とも言えない瀬戸内海の情景に酔った記憶が残っている。

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