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コンパクトカー車中泊を快適に!

私が車中泊一人旅をしなくなってから一年程度経過したが、振り返ると60代になってから始めたコンパクトカーでの車中泊は徐々に快適度を増していった。
コンパクトカーでありながら快適に車中泊ができるようなDIYを繰り返したからだ。


コンパクトカー快適車中泊のまとめと今後

定年退職後に3年程度コンパクトカーで車中泊旅を繰り返したが、もちろん最初よりも段々と車中泊の快適性は増していった。
今回はそのコンパクトカー車中泊の最終的快適性能についてまとめようと思う。

コンパクトカー車中泊DIYの最終系

最初はコンパクトカーで車中泊旅をすることに不安もあった。
「果たして狭い車内でゆっくり眠れるのか?」や「トイレや洗面はどうしたらいい?」などだ。

しかし最終的には水平のベッドで家と同じように眠ることができるようになった。
ホームセンターで買ったスノコ板を解体してベッドをDIYしたからだ。
最終的に全長190センチの床下収納付ベッドに改良した。

ベッドに床下収納機能を追加したことで収納の効率が格段に上がった。

ベッドの床を取り外し上から衣類などを収納できるようにした

車中泊旅を始めたころは道の駅のトイレなどで洗面を済ましていたが、最終的には自前の洗面設備を持って天気の悪い時は車内で洗面を行う方法まで辿り着いた。

車中泊用の目隠しシェードも改良を繰り返し、目隠しシェードに開閉式窓を取り付けたことで、シェードを取り付けたまま外の様子を伺うことができるようにした。

そしてドアバイザー分だけ開けて機能する換気扇をシェードに加えたことで、換気しながら眠ることができるようになった。

百均で買った磁石付LEDライトも色んなシチュエーションで活躍した。
特に助手席の後方に作った床下収納で効果があった。
使い勝手のいい場所に置いたポータブル電源によってその奥の収納が不便になっていたが、床下収納を開け上部から使用することで衣服の管理も容易にできた。

夜は小さなLEDライトが収納内を照らし温泉セットも楽に取り出せた。

その様なDIYのお蔭で車中泊現場に着けば運転席に座ったまま、ひと手間だけで車中泊モードに切り替えることができた。
助手席の背もたれを前に倒し、ベッドのヘッド部分を背もたれ側に起こすだけの作業だ。

全長190センチの水平ベッドと空間を広くするための折り畳みベッドヘッド

コンパクトカー車中泊のルール最終系

以前にも「コンパクトカーで一人車中泊を快適にする裏技」というタイトルで書いたが、その中でも最もお勧めできるルールが、運転席ドアから後部席に乗り込むというルールだ。

インロックリスクも防止でき、コンパクトカー最大のデメリットである狭い室内を最大限広く活用できたからだ。
車中泊現場に着いて助手席を前に倒しベッドのセットをしたら、一度降りて運転席を最前までスライドさせ前に倒すだけだ。

そしてその運転席の背もたれシートの隙間から、まるで2ドアクーペのように後部席に潜り込むルールだ。

この段階で運転席も助手席も最前で背もたれを倒していることから、後部席の空間はコンパクトカーであることを忘れるほど広く感じることができた。

乗り込むときに運転席にダイレクトに靴を置くことができるのもメリットだが、このルールを始めてからもう一つ大きなメリットを手に入れた。
それは後部席から容易にエンジンスイッチを操作できるようになったことだ。

ブレーキペダルを踏まずにエンジンスイッチのポジションを切り替えることができ、いちいち運転席に戻らなくても後部ドアの窓の開閉ができるようになったことだ。
以前はコンソール後部に車中泊用の窓開閉のための電源スイッチをDIYしようかと真剣に悩んでいたが、その必要がなくなったのだ。

もちろん洗面ルールも車中泊を快適にしてくれた。
最低限ではあるが洗面用のウォータージャグを積み、ペットボトルで雑排水を持ち帰るルールだ。

ダイソーのウォータージャグとポリ引き出しを再利用した洗面器、ペットボトルの排水入れ

天気のいい時はハッチバックドアを開け外で歯磨きや顔を洗う。
公共のトイレに併設してある洗面を使うよりもはるかに衛生的で気持ちがいい。
もちろんその排水も持ち帰るルールだ。

雨の日は後部席で、出来る限り口を閉じて注意深く歯を磨くのは車内を汚さない配慮からだ。そして車内で水で濡らしたタオルを絞り顔を拭く。
雨の日でも風がなければハッチバックを屋根にして顔を洗うことの方が多かった。

快適な車中泊をすることが最も大切な理由は安心安全に繋がるからだ。
山の中で車中泊をしてインロックしてしまった恐怖は経験者にしか分からないだろう。

質のいい睡眠と質のいい目覚めが安全運転に繋がることは車中泊の基本だ。

車中泊をやめた理由と今後

コンパクトカーで三年やった車中泊一人旅をやめた理由はひとつではない。
その中でももう無理かなと思ったのは加齢による頻尿だ。
夜に2度3度トイレに起きなければならない状況は、ヒートショックなどのリスクが大きいと自覚しなければならないからだ。

夏は熱中症、冬はヒートショックなど、車中泊のリスクは高齢者なら理解できるだろう。
それに自分は良くても家族の理解を得ることすら難しくなっているのが現状だ。

しかし自然の中のドライブや、自然の中で飲むコーヒーの味は忘れることができない。

今後は無理をせず夫婦で日帰り旅をしたり、近くの山にハイキングに出かけようと思っている。
ひとりでも以前やった車中活(しゃちゅうかつ)を楽しもうと思う。

自然の中に行って挽きたてのコーヒーを飲む

勝手に車中活と名付けたが、近くの山や公園に行って車内で本を読んだりコーヒーを飲んだりする過ごし方のことだ。
たまに外に出て環境を変えれば心も晴れること請け合いだ。

車中泊も難しくなった隠居の悪あがきだ。

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