買ってよかった道具!
我が家には決して少ないとは言えない量の工具や道具類がある。
定年退職後にDIYを楽しむ為に集めた物ではない。
祖父から引き継いだ道具類も少なくはない。
年に1〜2度しか使わないが、どうしても必要な道具もある。
故障しない道具はメーカーの信頼性に繋がる!
数ある工具も使う頻度はまちまちだ。
まったく使わないものもあれば頻繁に使う工具もある。
今回は頻繁に使う工具とたまにしか使わない機械の紹介を兼ねて、その工具(機械)を買った経緯などの記憶を辿ってみた。
頑丈な農機具の解体に使ったロブスターのレンチ
農業をやめて何年も経ったが昨日最後まで残っていた農機具をやっと処分した。
最後に処分した農機具とは今は見ることがない回転式の足踏み脱穀機だ。
踏み板を踏むとクランクシャフトによって大きなギアに力が加わり、その力が小さなギアを動かし直径60センチほどのドラムを回転させる仕組みだ。
ドラムには針金をUの時に曲げたような金具が数多く打ってあり、稲の穂をドラムに当てるとモミが取れるというものだ。
そのまま市の処分場に持って行くこともできたが、我が家には軽トラックがないので解体してゴミに出すことにしたのだ。
見るからに頑丈そうなこの脱穀機を解体することができるのか心配だったが、取りあえず取り掛かることにした。
おそらく私が生まれるより前からあったものだ。
ボルトは錆びついている。
取りあえず呉工業の5-56を噴射してロブスターのボックスレンチをはめ込んだ。
錆が見た目以上に酷かったが何とかレンチをナットに噛ますことができた。
少しずつ力を加えていくとナットが回った感覚が手に伝わってきた。
ロブスターのボックスレンチは半世紀以上も前に1万円以上も出して購入したものだ。
今のようにホームセンターなどない時代に、15ミリのレンチを探し回ってやっと見つけたのがこの道具だったと記憶している。
その時必要だったのは15ミリのレンチだけだったが、仕方なくセットになった商品を買った。
15ミリのレンチに1万円以上の支出は痛かったが、それから50年間何度となくこのレンチに助けられた。
ケースは少し壊れて閉まりにくくはなっているが、レンチ自体は何の問題もなく買った時と同じ状態で使用できる。
20代の時に買ってから50年以上使用しているのだからこれこそ一生ものだ。
DIYや家の修繕などで頻繁に使うマキタのインパクト
この農機具の解体でも使ったが、家のカーテンレールの取り付けや車中泊道具のDIYなど必ずといっていいほど使う工具がインパクトドライバーだ。
今は一家に一台と言ってもいい工具がインパクトドライバーだ。
我が家のインパクトドライバーはマキタの14.4V仕様だ。
この充電式インパクトドライバーは2台目だ。
1台目は他社メーカーの物をホームセンターで購入したが寿命が短かった。
家庭用なので使用時間は短いが2年もせずに電池が充電できなくなった。
少しの期間買わずに辛抱していたが、いつも近所に借りに行く訳にもいかず2台目を買った。
以前はホームセンターの充電工具の評判はよくなかった。
有名な工具メーカーも、ホームセンター用に作ったビルダー商品には安価な部品を使っていたことでプロ仕様に比べ壊れやすかった。
使用時間に関係なく耐久性が悪かったことから、メーカーの信頼性を失いかねない粗悪品が一般家庭に多く出回った結果になった。
あくまで推測に過ぎないが、その後は品質は落とさずに品番などを変えてホームセンター用にビルダー商品化したのだろう。
2台目は特に電池の品質を調べて購入した記憶がある。
そのお蔭か購入して既に数年経過しているが問題なく使えている。
年に2回しか使わない刈払い機
例えホームセンターで安価な工具を購入したとしても、長く使えればそのメーカーの信頼度は上がり、他の工具を買う時もそのメーカーを選ぶ。
エンジン式刈払い機はホームセンターではなく地域の工具店で買ったがマキタを選んだ。
MEM264Lという商品だ。
始動が楽な上、軽くて使い勝手がよく、たまにしか使わないのに故障しないので重宝している。
田畑は管理委託しているので年2回程度の日役用に購入したが、それでもスターター紐を一回引くだけで始動する優れものだ。
それまでの刈払い機はエンジンを始動させるのにひと汗かくほどだった。
年に2回程度の使用なので諦めていたが、この商品を買って正解だった。
私のような使用頻度ならメンテナンスが楽な4サイクルエンジンの刈払い機を買うべきだろうと思ったが、悩んだ末に2サイクルエンジンの刈払い機を買ってしまった。
2サイクルの刈払い機を買ってまたすぐに始動しなくなったらと心配だったが、間違ってはいなかったようだ。
物を買う時は慎重な性分なので選ぶまでは結構時間をかける方だが、衝動買いをしてしまうことも稀ではない。
そうかといってハズレの商品を買ってしまったのが衝動買いに限られている訳でもない。
道具にもよるだろうが、できれば同じものを大切に長く使い続けたい。
ロブスターのレンチのように「一生もの」と言える工具に出会えたことは、人生においてひとつの小さな幸せなのだろう。
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