
YUMEのフォルテヴィータ旅行記 ─SPゲスト:ノラネコP─
イマーシブフォート東京(フォルテヴィータ)のネタバレを含みます、これから行く予定のある方はお気を付けて
きっかけはフェルッチョからの手紙だった
なんでも、最近フォルテヴィータにいるノラネコPというのがあんたのこと知ってるって言うわよ─と。
せっかくならあんたも来ればいいじゃない…ということで、何か胸騒ぎを覚えた私は京都から遠く離れたフォルテヴィータへ向かうことにした。
道中では寒さに震えたり列車が止まったり色々なことがあったが…なんとかフォルテヴィータへたどり着くことが出来た。
フォルテヴィータへ着くといつもの青いスポーツカーでノラネコPが出迎えてくれた、今は軍属を離れフォルテヴィータで私設探偵をしている。
「やあやあ、遠いところよく来てくれたね─。あとは私がこの街を案内してあげよう」
右も左も分からないバーテン見習いの私は素直についていくことにした。
ビバ、フォルテヴィータ!
街に着いてすぐ街角で歌っているフィオーネに出会った、なんでも今日キャバレーで初めて歌うのだという。そこにヴァレンティーノが現れて─
何故か、私がヴァレンティーノにフラれた。
フォルテヴィータで力を持つサロモーネ家のジュリアーノと一緒に、ガルシア一派に捕まったセルジオや一般人たちを助けにも行った。
「赤の導火線を切るべきだ─軍で私はそう習った」というノラネコPの予想通り時限爆弾を解除できたので助かったが、危うく死ぬところだった。
その後もノラネコPはレストランでガルシア一派に捕まったお客さんを助けたり、ガルシア一派の奴らを牢へ連行したりと八面六臂の大活躍であった。この探偵、何者…?
騒動のあったレストランではノラネコPオススメのボンゴレビアンコと、チキンボウルは取り分けて食べた。
ノラネコPは店員とも顔なじみで「あれ?今日はキャバレーじゃないのね」と言われていた。
「いや、レストランにも来ているよ?正確には…レストランにもキャバレーにも行っている、が正しいがね。」とノラネコPはお茶を濁していた。
約束通りキャバレーで歌うフィオーネを見に行った時は感動した…フィオーネとヴァレンティーノが幸せになってくれたらいいな。ヴァレンティーノは約束を守ってくれそうないい奴だったし。
HOTEL CASA MIAのフォンタナ夫妻もとても面白い夫妻だった。
エマニュエルさんを3回は捕まえておしおきしたな。
無事に白猫ちゃんも見つかってくれればいいのだけれど。
その間にヘルメス指揮官に女子会グループが連行投獄されたりまた色んなことに巻き込まれて…。
かつての友達フェルッチョも相変わらずいいやつだった。多少温かいフォルテヴィータもたまに冷たい風が吹くので、あんた寒くない?と気遣ってくれた。
そして大フィナーレには………フォルテヴィータに朝がきて。
でも恐らくこれで良かったのだと思う、人も街もあるべき姿へ戻るべきなのだ。私がフォルテヴィータから……セーブデータのある京都へ戻るように。
めんどくさがりの俺が小見出しなんか作らねー、というわけでここからはただの感想などなどです。
いやほんまに凄かった。
フォルテヴィータという街そのもののインパクトもそうだけど、やはりキャストさんが凄すぎる。
8時間ずっと、間違いなく物語の中に俺が存在して、
(現実の朝から夜の8時間で)フォルテヴィータというシナリオが1日で完結している。
こんな体験、他の場所で味わうことは不可能だろう。
少なくとも、似たようなことは出来てもフォルテヴィータはイマーシブフォート…フォルテヴィータにしかない体験だと思う。
リピ率が高いという話も死ぬほど分かった。こんな街にこれよりももっとセーブデータが存在したら──?
考えるだけで恐ろしいな。現実に戻れへんよ俺。
上には書かなかったがもちろんイマーシブフォートの売りはそれ以外にもある。
有料公演はネタバレ厳禁とのことで公式サイト以上のことは書けないのだが、江戸花魁奇譚も金額だけの価値は絶対にあった。
さっきまでフォルテヴィータにいたのに急に全く別の物語、そして江戸へとタイムスリップするので人によっては脳がついていかないかもしれないが─そもそもフォルテヴィータから江戸にすっ飛ぶ体験って他で感じようがないだろ。絶対行くべきだよそんなん。
それ以外にも脱出ゲームのアトラクションやそもそも脱出ゲーム自体をフォルテヴィータ全体でやっていたりもするし、推しの子コラボはみんなが参加できるのでそれもまた楽しかったかもしれない(推しの子メインで来てる人も普通にいて影響力すご、と思ってしまった)
業態が変わるってのが本当に惜しまれるなーと思った。
フォルテヴィータで積み上げてきたセーブデータがなくなったらフォルテヴィータのことは知っている人にしか伝わらなくなってしまう。
サ終したオンラインゲームの思い出話をするようなもので、いずれ薄れ…消えていくのかもしれない。
でも間違いなくあの時フォルテヴィータには住民が生きていたし、そこにはたくさんの物語と魅力的な人達がいたんだ。キャストさんもゲストも。
最後に…ノラネコPと自分がそれなりに衣装を揃えていたせいか何度もキャストに間違われたのは面白かった。いやほんとにあるんだねそれ。