Indalo/TENAYAのレビュー
めちゃくちゃ、更新が滞っていましたが久々にtenayaからNewシューズが出たので個人的なレビューをしていきたいと思います。
続いて、その他のシューズについてもレビューする予定です。参考になれば、幸いです。
-注意点-
なるべくフラットかつ辛口で評価します
筆者はTENAYAのシューズしか履いたことがありません
平均グレードは、室内2Q、外岩初段
先に、かなり大雑把な評価をまとめておきます。詳しく詳細を知りたい人は、最後まで読んでいただけると、理解が深まると思います。
サイズ感
(①横幅、②ヒール、③トゥー、④柔らかさ)
①悪くはない
②嫌い
③めちゃいい
④フニャフニャ
壁の相性
靴からの力は、非常に伝わりやすい。また、踏んでいる感覚もしっかりと伝えてくれる。
・スラブでは、おすすめしない
・垂壁では、普通。場合によっては使いづらい
・傾斜では、文句なし。良い!
・外岩、まだ実戦はないのだが柔らかさもあるため傾斜なら良さそう。スラブは、絶対に足が痛くなりそう。
その他改善点など
・ベルクロの紐部分の改良が、気になる
・ベルクロは、変更できない!?
・ヒールカップの作りは、mastiaと同じだが、違いも見られる
・因縁のシステム搭載。いい加減やめてほしい
総評(概要)
少しだけ幅広めというのが、コンセプトなのだろうか?いい靴ではあるし、攻めた靴だとメーカーが歌っていることもよくわかる。しかしながら、oasiを履いたときのような完成された靴という感動や万能感はなかった。
長期間履いたら、どのように表情を変化させるのかが楽しみてあるのは間違いない。
初心者なら、よっぽど好きな見た目でない限りおすすめしない。中級者は、買いたければ買うといい。ただ、買ったほうがいいという意味ではない。上級者は、結局oadiで良くね?となりそうだが、強傾斜においての活躍は凄まじいと思われるので買っても損はしないと思われる。
↓本編↓
サイズ感
横幅について
多くの販売店で言われている通り、少し横幅は広くなっている。
写真で見るとそこまでの変化がないように見えるのだが、実際に履いてみると「確かにちょっとだけ広めだなー」といった感じ。そのため、今までoasiで横幅がめちゃ狭くて履けない人はindaloでも履けないだろうと思う。何故なら激的に広がっているわけではないからだ。
逆に、今までoasiを履いていた人は、履いて3ヶ月ぐらいした時の伸びた横幅を想定してもらえればいいかな?と思う。
最初から、少しゆとりができる感じがするので好みは分かれるだろう。個人的には、今まで通りの横幅のほうが伸びたときのフィト感が作れるので、少し残念に感じた。
ヒールについて
完全に個人の感想ではあるが、ヒールについては嫌いな部類である。これは決して、粗悪な作りだからという意味ではない!!
oasiやiatiのヒールサイズが好きな人は、おや?とハテナが飛ぶであろう。決して、大きすぎるわけではないのだが、どういうワケだかそこまで気持ちよくは決まらない。個人的には、ヒールの高さや奥行きというよりも、横幅の微妙な隙間が好みではなかった。
確かに多くのサイトで好みが分かれると書かれているだけのことはある。しかし、それではレビューにならないのでここでは冒頭でも述べた通り、嫌いな部類である。テナヤシリーズで言うならMundakaに近い感じがする。
トゥーについて
この靴の強みの1つだと思う。他メーカーの靴はどうかわからないが、少なくともtenayaシリーズで抜群に効く。今までに比べてダウントゥーが強いし、そこまでトゥー性能に期待はしていませんでしたが、靴の柔らかさも相まってめちゃくちゃ効く!今までの物でも、かからないわけではないのだが、フリクションで止まってる感が半端ない!!これは、めちゃ感動した。
Mastiaを履いたことはないが、トゥーの構造はMundakaと似ているのでかかりで言えば、Indaloがトップクラスに掛かりがいい。これは、断言できる。
柔らかさについて
靴全体の柔らかさですが、異常なほど柔らかいです。tenayaのシューズは、全てVibram XS GRIP 3.5mmを使用しているが3ヶ月履いた靴(oasi)並みに最初から柔らかい。てかそれ以上に柔らかいのでは?
これには柔らかい靴大好きな私もびっくり。Mustiaは、履いたことがないので比較できないのですが恐らくtenayaで1番柔らかいのではないのだろうか?これを頭に入れていても、いざ履いて見ると目玉が飛び出るぐらい柔らかい。それなのに不思議と傾斜壁ではそれが気にならない。スラブでは、あまりおすすめしない。これらの理由については、下で述べるので割愛。
壁の相性
スラブについて
平らで薄いホールド若しくは、ダレているホールドに立ち込むなどするなら、おすすめしない。使って間もないからなのか、本当につま先の感覚が、薄かった。スラブにおいては、柔らかさの割に足へのフィードバックが薄かったのは、残念でならなかった。
スラブのために靴がほしいなら、oasiが圧倒的に良い。
垂壁
特に問題はないが、この靴を履くことによって得られるメリットはそこまでないかな?別に他の靴でもいいかなーと思ってしまう。
悪くもないが、この靴だからという利点も特に見つからないのでこの評価。
傾斜
いやー、これはめちゃ良かった。この靴を履く意味がある。これは傾斜が強くなればなるほど、感じるのではないのだろうか?筆者は、140°までしか試せていないがこの時が1番感動した。柔らかいながらも、しっかりとダウントゥーが生きている感じがする。見た目では、テナヤ史上最大のダウントゥーではあるものの柔らかすぎでそこまで、機能しないのでは?と思っていた。しかし、それを見事裏切ってくれた。アッパレ!!
外岩
柔らかすぎで、スラブでは痛すぎる気がします。やはり傾斜がつくに従って、良さが引き出されると思います。ここに関しては、まだ実戦していないので憶測です。再度使用したら感想を追加したいと思います。
その他改善点など
ベルクロの紐部分の改良が、気になる
ベルクロの紐部分がさらに新しくなりました!!
mundakaやoasi LVでは、謎に紐部分が細くなったせいでソールに穴が開くより、ちょっと先に紐が切れることがよくありました。メーカー側からは、oasiのものよりも切れにくいとなっています、、、
しかしながら、今回は滑りも良さそうでなおかつoasiやiatiの時のようにしっかりとした太めの、紐になってくれました!!
実際に新素材?の耐久力がどうかはまだわかりませんが、少なくとも紐の横幅が太いのでmundakaやoasi LVよりも長持ちするでしょう。素晴らしい
ベルクロは、変更できない!?
従来であれば、ロゴの入ったワッペンのようなベルクロと帯のようなベルクロが両方とも入っているのですが、今回はワッペンみたいなやつのみ。購入店の入れ忘れかな? 個人的には何ら問題ないのですが、帯タイプが好きだった方は前のやつを使い続けるか購入しないといけないでしょう。
ヒールカップの作りは、mastiaと同じだが、違いも見られる
ヒールは、Mastiaに続き一体成型のモールドカップ式になっています。そのため、tenayaのシューズでよくあったヒールをすると岩のエッジが当たって痛いや掛けたいところにちょうどゴムがないといったことがなくなったと思われます。これは、かなり嬉しい!!
因縁のシステム搭載。いい加減やめてくれ
これは、iati,mundaka,にも共通する問題点なのですが、紐の折返し部分の金属部品です。
最初はいいのですが、足汗がひどく素足で履いている私のような人は、この金具が錆びて腐ります。錆び始めると、紐に対するダメージが大きくなり切れる原因になってしまいます。これは、本当にキツイ。性能面では、特に響いてくることはないので心配なさらず。
総評
メーカーからのコメントを改めてみてみると、エッジのあるホールドを捕らえることに特化したような記述がある。これを考えると、やはりスラブで使うと言う選択肢はほぼ想定されていないのだろう。また、「スメアリングやフリクションの動きに対応。」と言っているが、履いた感じではこの靴が特段いいフィードバックを返してくれるわけではない。あくまで、どんなエッジでも踏めるのに普通にスメアもできるよって感じです。今の靴ってだいたいそんなものでは?と疑問を持ってしまう。ここまで、批判的な内容になってしまったがもちろん感動したところもある。
なんと言っても、傾斜や垂壁でエッジが出てきたときの安心感である。これは、本当に文句なしであった。掻き込めば、靴の特性もあり今までのシリーズ(mastiaは、分からない)で、もっとも楽にそして安心感を与えてくれた。
私としては、oasiがとても好きなのでこの靴をわざわざ履く必要性というものは特に感じなかった。しかしながら、oasiがサイズ感的に合わない人にはお勧めしてもいいかもしれない。また、ハーフサイズ小さいサイズのものを履いてみるとまた違った発見もあるかもしれないので、その時はまたレビューしたいと思う。
初心者の方が履くには、癖が強すぎるためおすすめしない。では、中級者や上級者ではどうでしょうか?これもまた、難しいところで課題によって靴をよく履き替える方は、購入を検討してもいいだろう。しかしながら、私のように一足でインドアもアウトドアもスラブからルーフまで活躍してもらいたいという方には、やや使いずらい場面が出てくるだろう。
最後になるが、実際のところ私には足型がoasiほどのフィット感はなかった。もう一ヶ月程履き潰せば、また表情も変わってくるのだろうが、一ヶ月たった現在では悪くないといった感じである。
oasiが大好きな人や感動した方は、買ってもイマイチな感じで終わってしまうだろう。逆にoasiでは、足幅もヒールも少しきつく感じた方は試してみることをおすすめする。
おわり
おまけ
おまけで、写真集を載せておきます