彼の優しさだったのかもしれない
昨日、失恋したという記事を上げて
本当にたくさんの人に読んでいただきました。
そして、中には
「泣きました」「涙が出て止まらない」
などコメントをくださった方もいて、全然思いもしなかったけど、頑張ってよかったなぁとしみじみ感じました。
本当にありがとうございます。
この半年でたくさんの思い出があって、後から思ったことや気づいたこともたくさんあります。
そんなことを少しずつ綴っていきたいと思います。
* * *
わたしは今回、大恋愛の後、大失恋をした。
付き合い始めた頃は、こんな未来が訪れるなんて思いもしなかった。
半年と少し、彼と一緒に過ごしてきた日々は全て、わたしにとってかけがえのないものになった。
お別れするのは切なかったけど、それでも言えることがひとつある。
ーなにも後悔はない。
今のわたしは、そう胸を張って言える。
これがどんなに素晴らしいことか、今になって思う。
今まで自分の気持ちに嘘をつかずに、思ったことは相手にしっかりと伝えてきた。
何をしたら喜んでくれるか、どうしたら楽しめるのか、何が好きなのか、逆に何が嫌なのか、たくさんたくさん考えてきた。
それを、しっかりと言葉にしてきた。
彼の気持ちがわからなくて、悩んで迷って、たくさん泣いた時もあったけど、それでも自分の想いはしっかりと届けるようにしてきた。
いま、後悔がないのはそのおかげだと思う。
そして、もう一つ。
彼は、別れを切り出すとき、わたしのことは何も言わなかった。
これは決してわたしのことに触れないということではない。
別れる理由として、わたしが原因であることは何も言わなかったのだ。
自分がこれからやりたいことがあるから。
自分がわたしにしてあげられないことがあるから。
自分が気持ちを整理できないから。
そうやって、別れる理由は全部自分にあると言い切っていた。
わたしは本当はそんなこと望んでいなかったのだけど、それでも彼は自分の問題だと、言って聞かなかった。
結局それが、わたしに対する彼の優しさだったのかもしれない。
最後の最後まで、ずるい人間だ。
わたしの中に、自分の優しさを植え付けて去っていくなんて。
でもそのおかげで、あのときこうしていればー、なんていう後悔はわたしの中には一切ない。
むしろ、清々しいくらいだ。
こんな結果になっても、やっぱりわたしは、彼にしてやられている。
全て彼の思う壺である。
まあそれでもいいと、思えるわたしがいる。
それは、彼が心から愛した人だったから。
ありがとう、
あなたは本当に優しさで溢れていました。
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