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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか? 第1章

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宝塚は女性だけの劇団として多くの人に夢を与え続けて100年。  歌劇団のエピソードは、宝塚のブランドを支えてきた数々の理由の一つであること は間違いないと信じています。 「宝塚は…
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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?

私の2冊目の著書「なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?」
少しずつアップしていきます。2014年に出版した2冊目の著書ですが、お陰様で書店やAmazonなどでは実際の本はもう売り切れてしまいました。
私の手元に少し残っているだけです。
しかし、このnoteに出会い、これから少しずつアップしていきたいと思っています。マガジンにしていきますので、よろしければちょっとずつでも読んでください!

はじめに

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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その2

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その2

生活のすべてを「男役」「娘役」に捧げる
劇団では「男役十年」といわれます。「桃栗三年柿八年」ではないですが、宝塚の男役を演じられるようになるにはそれくらいかかるということです。初舞台を踏み、一年が過ぎると各組に配属され、ようやく役らしい役がつきはじめますが、作品によっては下級生は男役にも娘役にもなることがあります。
新人公演で一言のセリフをもらったりしながら、少しずつ役付きになっていきますが、「普

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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その5

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その5

男はズドンと立っていろ!!これは今でも鮮明に覚えているエピソードです。
当時トップスターだった鳳蘭さんを筆頭に、男役ばかりのダンスの場面の稽古をしていました。
格好良い見せ場です。
私はまだまだ下級生で男役ばかりのこんなステキな場面に早く出たい! と思っていましたので、目を皿のようにしてどんな場面も見逃すまいと見ていました。

すると途中で突然、男性の振付の先生が大声で注意をしたのです。

「そん

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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その6

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その6

大きな羽根の秘密
フィナーレにトップスターが大階段に現れたとき、衣装の背中についている大きな羽根。
あの豪華な羽根は今やトップスターの象徴になっていますが、そもそもは娘役のものだったのです。

羽根はどのように衣装についているの?
今やトップスターの代名詞のようにいわれる大きな羽根ですが、もともとは娘役がフィナーレでドレスなどにつけていました。
1960年、芸術祭賞を受賞した『華麗なる千拍子』の中

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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その7

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その7

フィナーレといえば「シャンシャン」
みなさんが宝塚の舞台を真似するとき、必ず登場するのがフィナーレで手に持っているブーケのような小道具です。

これに正式名称は無く、私たちは「シャンシャン」と呼んでいました。

いろいろなデザインがあり、板の上に飾りを貼り付けてあるものや花束のような形のもの、燭台に似たものなどデザインはさまざまです。ただ出演者にしてみれば、なるべく軽い方がありがたいというのが本音

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なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その8

なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?その8

娘役は、なぜあれほど愛らしいのか
女性が演じる「男役」と、女性が演じる「娘役」。
格好良い「男役」を究極まで格好良くする。
それは「娘役」の心意気次第。
そうして、「ステキ!」とうっとりするようなカップルが誕生するのです。

本当の恋人のように男役に尽くす
宝塚における娘役は、娘役自身の美しさや存在感に加えて、世界中どこにもいないステキな男役を、さらに格好良く、頼りがいのある男役にとグレードアップ

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