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大学生が「ひとり出版社」を始めたお話

出版社ブルーモーメント代表の竹井夢子です。

2020年12月6日は、私にとって小さな記念日になっています。この日は、私が出版社を設立して、初めての本の刊行日。目に涙をためながら、幼い頃から通っていた書店に、自分が製作した本が並んでいるのを眺めることができた日だからです。

あの日からちょうど一年が経ちました。最近、自分の今までの人生についてしっぽりと振り返ることが多かったので、その波に乗って、振り返りを兼ねてnoteでも書いてしまおう、と思ったわけです。

大学生、出版業界未経験、ただ本が好き。そんな当時の私が、出版社をどう設立して今に至るのかをゆるっと書いていきたいと思います。どうかお付き合いくださいませ。


8月:きっかけは、母の本

まずは、なぜ私がひとり出版社を始めたのか、そのきっかけからお話しします。2021年6月に大和書房様より出版させていただいた『ぜんぶ体型のせいにするのをやめてみた』で詳しく書いた通り、ダイエットや体型、美しさにとらわれてしまい、普通に食べることができなくなってしまった時期がありました。出版社を立ち上げる直前の私は、そのとらわれからなんとか復活し始めた時で、「本当の美しさ」ってなんだろうか、どうやったら自分を愛せるのだろうか、と悶々と考えていました。

 そんな時に読んだのが、母が書いた「生き方シリーズ」でした。私のことをこのnoteで知ってくださった方は、おそらくご存知ないのでご説明しますね。私の母の職業は作家で、私が物ごごろついた時には、いつも何やら書いていました(『ココ・シャネルの言葉』『逃避の名言集』などを出しています)。ただ、正直母の本を読むことほどこそばゆいものはないし、あまり興味がありませんでした(興味を持たないようにしていたのかも)。ただ、その時は自然と母の本に手が伸びて、あっという間にシリーズ全巻読み終えてしまいました。その時の衝撃といったら。

そこには私が抱えていた疑問やモヤモヤへのこたえがありました。「美しさ」は多様でひとりひとりで本当に異なること、自分が愛せていない欠点こそが魅力になりうることー。

この本をもっと多くの人に届けたい。

読み終えた後は、そんな気持ちでいっぱいでした。そこから母に、「生き方シリーズ」の出版社がでインターンできないか…こんなマーケティングをしたらどうか…など話していくうちに、一つのワードが出てきたのです。

「じゃあ、最近話題になってきた、ひとり出版社やっちゃえば?」

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絶対に成功しない、と言われた日

「ひとり出版社」

当時私はこの言葉自体知らなかったので、まずは調べてみることからでした。ひとり出版社とは、通常の出版社の仕事である、編集、営業、マーケティングなどなどをたったひとりで遂行すること。大量生産して売りさばくというより、一冊一冊丁寧に作り、丁寧に販売していくことも特徴のようでした。

これだ、これしかない。

何にも考えず、本当に感覚的に。直感で「これがやりたい」と思いました。今思えば、前提の感情的条件はかなり揃っていたとは思います。小さい頃から本が大好き、大学生だから時間はたっぷりあって暇していた、高校までの夢は出版社で働くことだった。

そこからの行動といったら、自分で思い返しても本当に素早いなと思います。思い立った次の日には会社設立(すでに母が色々なことの便宜上として作った合同会社の登記変更などの手続き)、知り合いに出版関係の人を紹介してくれと頼みまくり、母との責任分解点の明確化、関連書籍の購入…とにかくものすごいスピードで動き始めました。

しかし決意してから数日後。壁にぶつかることになります。

知り合いのツテで何人か出版業界の方を紹介いただきました。その方々に向けて私は熱く語る。その数日間で集めたありったけの本をもとに、業界の構造を整理し、質問事項を洗い出し、とにかく熱意だけはたっぷりに語ったのですが…最初にかえってきた言葉は「絶対成功しないからやめておきな」でした。

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よくある起業ストーリーのように、意地悪でいっているわけではなく、本気で、なんなら優しさ込めて、「やめておいたほうがいい」と言われました。「新規参入は絶対無理」「そもそも書店に置かれない」「せめて他の業界にいきな」

理由は、古い出版業界の構造(そもそも書店に本が置けないよ)、利益率の低さ、読書文化の衰退など。どれも話を聞けば聞くほど、「そりゃ無理だ」と納得してしまう内容でした。暗がりを彷徨っていて、やっと見つかった扉が鍵がないと開かないことがわかった、そしてその鍵はどっかいっちゃった。そんなイメージです。

ただ、幸運なことが一つ。その時の私はエネルギーに満ち溢れていたということ(今の私ならここで諦めている)。「こりゃ絶対無理だ」と思いつつ、「これで成功したらめっちゃすごくない!?わんちゃんできるんじゃない!?」とちょっぴりワクワクもしていました。

そしてここから本格的に出版社設立に向けた準備を始めていきます。

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9月:取次さんとの出会い

ここで少し、出版業界について軽く説明させてください。基本的にみなさんは書店、あるいはネットで本を購入すると思います。そこに届くまでにはこんな流れになっています。

⒈出版社が原稿を印刷所に入稿 
⒉印刷所/製本所が本を印刷、製本 
⒊完成したら流通会社(「取次」と呼ばれるところ)に搬入 
⒋取次が全国の書店(あるいはネット書店)にお届け 
⒌書店に本が並ぶ

簡単に説明すると大体こんな感じなのですが、この中で鍵を握っているのが取次さんになります。取次さんは全国の書店の販売情報を見て、適切に本を配本してくれます(ファッションビルに入っている書店には、女性向けの本を多めに送るなど)。そのため、全国の書店に本を置いてもらうには、基本ここを通さないと難しいと言われています。※最近は書店と出版社の直取引もありますが、難易度はかなり高め。

そして、大手の取次さんと契約するには、何千万という売り上げの実績や出版社に対する信頼性が必要でかなり狭き門でした。当然私には実績も信頼性もなかったので、可能性はゼロ。そこで私は、私のような小さな出版社でも相手にしてくれるような取次を探し、アポを取りまくりました。

想像以上にどの取次さんも優しく(大学生のお遊びだと思われていたかもしれませんが)、丁寧に対応してくれました。知識不足全開だったのにも関わらず、今でも感謝しています。

最終的に、今もお世話になっている鍬谷書店さんに決めました。ここは、小さな出版社さんにご紹介いただいたところ。とても丁寧なだけではなく、私を「大学生のお子ちゃま」ではなく、「いち出版業界の人」として接してくれた点がとても心地よく、取引の条件も問題なかったため、決定しました。

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デザイナーさんとの出会い

一年間ひとり出版社を続けられて、かつ上手くいっていることに対して、本当に大きかったのがデザイナーの萩原さんとの出会いでした。萩原佐織さんとの出会いがなければ、ここまでちゃんと熱量高くできていたかどうかわからないほどです。

9月の半ばごろ、12月に本を発売することに決め、本文の見直しや画像探しなどを行なっている中「そろそろデザイナーさんを探さないと」と思い諸々調べ始めました。装丁は私が最もこだわりたいポイントでもあり、失敗したくないポイントでした。まずは自分が装丁フックで買った本の奥付をみて、そのデザイナーさんに連絡しようと思いました。

そこで最初に開いたのが、高校生の頃に可愛くて買い、ずっと棚の上に飾ってあった雑誌。そのデザイナーさんが萩原さんでした。

すぐにアポを取り、実際にお会いさせてしました。雰囲気が柔らかくて、ちょっぴりお茶目な方でした。本当に嬉しかったのが、「こんな本にしたいんです」と熱弁するたびに「なにそれかわいいーーー!!」「えーー!!めっちゃ素敵!!」と盛大なリアクションをしてくださったこと。いい本になるか、本当に成功するのか不安でいっぱいの中だったので、救われたのを覚えています。

そこから何度も打ち合わせを重ねて、みなさんご存知のあの素晴らしいデザインをしてくださいました。打ち合わせの度に、ときめきでいっぱいになる、そんな経験は初めてでした。細部へこだわり、最後の最後まで最高な本になるような調整をしてくださる、稀有な方だと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。



10月:2冊同時刊行を目指した本作り

最初に発売すると決めた本は、旧名『オードリー・ヘップバーンという生き方』と『マリリン・モンローという生き方』でした。2冊同時刊行とした理由は、全世界から注目を浴びた女優という共通点と、対照的なように見えて、とても似ている部分があったから。2冊同時刊行すれば両方手に取ってくれる方が増え、伝えたい思いがより伝わると思ったのです。

とはいえ、未経験からの2冊同時刊行は本当にハードルが高いものでした。発売までの本づくりの中で、印象深いこと、頑張ったこと、辛かったことはもう話し始めたら止まらないくらいたくさんありましたが、今回は特に印象に残っているエピソードをお話ししたいと思います。

それは装丁に使用する写真。 
 オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー共に、写真を探すまでもなく「絶対これにしたい」と思っていた写真がありました。出版社設立以前になんかのきっかけで名前を調べた時に出てきた写真で、とにかく美しくて印象的だったからです。しかし、その写真は国内/海外問わずどの写真素材サイト(写真を購入できるサイト)にも載っていなかったのです。つまり普通に入手することができないということでした。そこから、オードリー・ヘップバーンの写真入手の方はまだ順調に進みました。いくつかの国内の写真素材サイトを運営している企業に問い合わせ、そこから海外の代理店に交渉していただき、使用許可をいただきました。 


 問題はマリリン・モンローの写真。私が伝えたいマリリンの内面や儚さがこれでもかというくらい表現された、本当に美しい写真です。これはどの企業に問い合わせても結果NGでした。それでも諦めきれず、海外の企業への問い合わせなどから、どうやったら許諾をもらえるかを探しまくりました。そこでたどり着いたのが、なんとその写真を撮影した写真家の息子さんだったのです。私の拙い英語力を使って、概要を記したメールを送りました。そうするとすぐに帰ってきて、許諾はできるが、値段は○○万円、とのこと。それは走りたての出版社にとってはかなり大きな額でした。流石に払えないけど、ここで値下げ交渉したら「もういいです」と断られる可能性もー。この時は「どうしてもあの写真がいい」という気持ちと、不安や金銭面の問題との間でとにかく葛藤しました。丸一日中、頭がそれでいっぱい。

    
 最終的に出した決断は、「相手も人間。とにかく想いを込めてメールを送ろう!」でした。どうして出版社を立ち上げたか、どうしてこの写真じゃなきゃいけないのか…大学の友達に英語を補ってもらいながら長長長文のメールを送ってみたのです。メールが返ってくるまでは気が気じゃありませんでした(時差もあったし…) 


 そして次の日、メールが返ってきました。そこには「とても感動しました!ぜひ使用してください!○○万円までお値下げします」と。値下げ金額は、それでもやっぱり高かったけど手が届かない範囲ではありませんでした。すぐさま感謝のメールとお支払いをして一見落着。 
 今でも装丁を見返して、その美しさに惚れ惚れすることがありますが、本当にあの時粘ってよかったと思います。

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初めての書店営業

私が出版社の活動の中で最も恐れていた仕事。

もともと私はかなり人見知りなので、初対面の方とコミュニケーションを行うことはハードルが高いものでした。 
書店営業とは、簡単にいうと、本の魅力を伝えて「私の出版社の本を書店に置いてください」と書店員さんにお願いし、「いいな」と思っていただけたら注文をもらえる仕組みです(もっと色々なコミュニケーションが発生しますが)。書店員さんにとって、出版社の営業はとってもwelcome!というわけではありません。というのも、ただえさえ忙しい通常業務に加え、いろんな出版社から毎日営業があり…(場合によっては1日が営業の対応で終わる日もあるんだとか)と、どうしても業務逼迫につながってしまう点もあるからです。出版社設立当初から、いろんな方から書店営業についての難しさを聞いていたので、かなりドキドキしていました。

初めて書店営業をした日。

就活の時に使っていた、白いブラウスと黒いパンプスを履いて、ただかしこまりすぎないようにピンクのトートバックを選び、ドキドキしながら向かいました。その書店さんは数日前に電話でアポを取ろうとしたものの、「確約できないからとりあえず来てみて」と言われたところ。飛び込み営業に近い状況でした。

最寄りの駅につき、その書店さんへ。書店について、実際に書店員さんを見かけても緊張してしまい、話しかけられず、「ちょっと仕事の参考資料探しています」といった顔をしてぐるぐる店内を徘徊してしまいました。数分たったところで、深呼吸をして決意。よし行くぞ…!

「すみません…あの、いま、あの、お時間、よ…よろしいでしょうか???」

とんでもないくらい噛みながら声をかけると、「はい大丈夫ですよ」と笑顔で答えてくれました。この笑顔にどれだけ救われたことか…。必死に本の説明をして(この頃は魅力を伝えればいい!と思っていた)、ちゃんと注文をもらうことができました。それぞれ5冊ずつ。もしかしたら「たった5冊」なのかもしれないけれど、本当に、本当に嬉しかったのを覚えています。

そこから何店舗か数をこなしていくことでだんだん慣れてきました。1週間くらい経つと雑談をできるまでに!当時優しく接してくださった書店員さんには心から感謝しているし、今も忘れていません。本当にありがとうございます。

このころは、朝8時〜10時はインスタなどの企画/作成、10〜15時は書店営業(1日8店舗くらいを回る)、15〜22時は本の製作業務、という毎日怒涛のスケジュールで頑張っていました。


心の支えになったインスタグラム

ひとり出版社の設立について語る中で、絶対に外せないものがあります。それはインスタグラムです。

出版社設立にあたって、最初に決めたことの一つに「自分の戦い方をする」ということがありました。古くからある出版業界にで、未経験の私が他と同じようにやっても絶対成功しない。だからこそ自分の強みを最大限活用し、新しい売り方をしないといけないと確信していました。私はSNSで発信するのが得意な方だったのと、簡単なイラストを描くスキルがありました。そこで、応援してくれる人を増やし、その人からまた広めてもらおう!(口コミを活用)と思い、インスタグラムで出版社の裏側を発信することにしました。設立を決意したら、なんか辛くなったら、営業に行くのに緊張したら、すぐ投稿。それと同時に毎日の活動状況をイラストエッセイにして投稿していました。そうすることでだんだん、だんだんと、応援してくれる方が増えてきました。

最も楽しかったのが、フォロワーさんと一緒に本を作ること。タイトル、カバーデザイン、帯の文字、中の写真。本を構成する様々な要素に置いて、インスタでアンケートをとったりして意見を募集しました。私自身、最初から自分の感覚に対して自信を持つことができず、この感覚ってあっているよね?この色が一番ときめくよね?の答え合わせをフォロワーさんとしていくような感覚です。毎回2000人くらいの人が参加してくれ、多様な意見を一気に吸収することができ、とても参考になったし楽しかったです。

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11月:予約開始の日、鳴り止まない通知

出版社ブルーモーメントの特徴としてあげられることの一つに、オンライン販売があります。資金面の理由もありますが、本を「読む」時間以外もより素敵なものにデザインしたい、という気持ちが強く、購入〜お家に届く〜開封〜読むまでに関わることができる、D2Cのスキームを採用しました。

お金もなかったので、サイトも自分で作り(本当に大変だった・・・)、ブルーモーメントの世界観全開の梱包を選び、発注。サイトや同梱リーフレットに関しても、文言や写真ひとつにこだわりました。

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1ヶ月前に予約開始をすると決めてから、インスタの発信内容やサイトの調整をできる限り行い、本当に本当に緊張しながらその時間を待ちました。

確か、2021年10月29日の20時からだったと思います。その日は朝からそわそわしていて、夕方ごろになると、お水を飲んでも飲んでも喉がカラカラとしていて、直前になると冷や汗が出てきて…

19:59分ごろ、サイトの「公開」のボタンと共に、予約開始を伝える投稿をしました。パソコンの前で手に汗を握りながら。心の中では、意味もなく「どうか神様どうか神様どうか神様どうか神様」と連呼していました。

数分後、続々とメールの通知が届きました。〇〇さんが注文しました、〇〇さんが注文しました、〇〇さんが注文しました…。その通知は、数時間くらい鳴りやみませんでした。その時の感動といったら。人は本当に嬉しい時、踊るんですね。1人だったにも関わらず、ずっと嬉し泣きをしながら踊ったりジャンプしたりしていました。

購入してくださった方、本当に本当にありがとうございました。


12月:発売日

 出版社には、通常みなさまに伝えられている発売日の1週間くらい前には完成した本が届いています。そのため、11月の終わりは怒涛の発送業務に追われていました。たくさんのご予約をいただけた分、発送量もかなり多く、A4サイズの箱を500個近く手作業で梱包しました。(郵便局の人ドン引きしてたな…申し訳なかった)。丸3日ほどかけて、梱包と発送を完了。あとは発売日に書店さんに並ぶのを待つのみでした。

 本来なら、12月6日の発売日にお気に入りの書店を訪れて、「わああ」と感泣してしまいました…といったことが書ければ良いのですが、発売日の数日前からフォロワーさんからDMで「〇〇(書店名)に置いてありましたよ!!」という報告をたくさんいただいたので大きな驚きはなかったのですが、やっぱり生で見ると嬉しく、本当に書店さんにおかれている…!と感激しました。

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 家に帰ると、お部屋に母からの花束がありました、そこには「発売日おめでとう」と。著者と出版社の立場がかなり逆転していますよね。

あれから1年

12月6日に出版してから今日までの1年間も、たくさんのことがありました。第3作目『シャネル哲学』の刊行、続く増刷、藤原印刷さんとの出会い、自著の刊行、黒字化…。この一年間についても、またどこかでまとめられたらと思います。

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こうして自分で書いたものを読み返すと、自分がなんかすごい人に見えてきますが、実際は本当にたくさんの人のお力をお借りしています(要素が多くなってしまったので本文では割愛しましたが)。

出版社の知人を紹介してくれた方 
出版社設立のアドバイスをくださった業界の方   
取次や印刷・製本会社のご担当者の方、実際に作業してくださっている方 
写真のエージェントさん 
デザイナーさん 
お金の面でアドバイスをくださった税理士さん 
本を置いてくださっている書店さん  
応援してくださっているフォロワーさん 
梱包を手伝ってくれた大学の友達  
近くで支えてくれた方、家族
本を書いてくれた母 

書ききれない!

でもそれくらい、たくさんの方の手助けがあってこその今だと思っているので心より感謝しています。

これから

私は今年の3月に大学を卒業し、4月にIT企業に入社しました。出版社は副業として(副、とは言えないくらい大切だけど)運営しています。2022年の3月には第4作目を刊行したいし、5月には新しいブランドラインとしてネイルブランドの設立を目指して今準備をしています。

今のブルーモーメントを客観的に見ても、決して大成功しているわけではないし、至らない点や、妥協してしまっている点は多々あります。本業との両立で時間や工数との葛藤の中で、最適解を探りつつ、素敵な出版社、ブランドにしていきたいと心から思っています。

出版社を始める以前の私のような悩みを抱えている方はきっとたくさんいると思います。自分を愛せない、美しさにとらわれてしまっている、どこか生きづらい…などなど。当時のその気持ちを忘れず、そんな悩みを抱えている人たちの小さな光になれるように、今後も頑張っていきたいと思います。

こんな拙く、長々とした文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。ブルーモーメントをこれからも応援してくださると嬉しいです!


2021.12.6
出版社ブルーモーメント代表 竹井夢子

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