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私の障害について【障害者の就活】

障害者雇用のハローワーク求人を見ていると
『求人に関する特記事項』の欄に
このようなことが書かれていることがある。


必要な合理的配慮についてはお申し出ください

業務遂行上の配慮等の確認のため、障害の状況(障害種別や程度) や配慮事項等を可能な範囲で応募書類にご記入下さい


さて、どのように対応しようか。

就労支援や自立訓練を受けている人なら
一度は聞いたことがあるであろう
『私の障害について』
これをほかの応募書類と一緒に
提出することが多い。

今回は、障害者枠の就活22ヶ所を経験した
ゆめの『私の障害について』をもとに
書くポイントをまとめていく。


ちなみに、障害の詳細を履歴書に書くことは
原則必須ではない。
ただ、書いておいた方が相手(企業)も
ある程度心の準備ができたり
面接で具体的な相談の場面を作れたり
する。

就労する上で、調整が必要ならば
書いておいた方が良いだろう。


私の障害について【障害者の就活】



項目

①障害や病気の診断名

②診断や発症の時期

③手帳の種類・等級

④診断や発症の経緯

⑤服薬状況

⑥通院頻度

⑦現在の状態

⑧特性や症状への対策

⑨配慮事項


書くポイント

①障害や病気の診断名

医師に聞いて、正式なものを書く。
診断名が長い場合は、一度書いた後
『以下〇〇〇』と略しても良い。

例:
・自閉スペクトラム症(以下ASD)
・全身性エリテマトーデス(以下SLE)


②診断や発症の時期

詳細な日付まではいらないが
年月までは書く。


③診断や発症の経緯

1~2文でまとめられるようにする。
詳細に書きすぎると、分量が増えて
採用担当者が読むのが大変になる。

例:
・人間関係の困りから受診、検査を受け・・・
・体調不良をきっかけに受診したところ・・・


④手帳の種類・等級

手帳の種類は正式名称で書く。

例:
・身体障害者手帳2級
・療育手帳軽度B2(都道府県によって変わる)
・精神障害者保健福祉手帳3級

障害者枠の求人に応募するためには
障害者手帳が必須となるため
障害者雇用を目指す場合は
受診・診断・申請が必要になる。

簡単に表現すると
企業の法定雇用率の計算(算定)を
手帳の所有者の数で数えるためである。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page10.html


⑤服薬状況

自己管理or他者管理

事業所での通所訓練を
受けられているなら
大体は『自己管理』と書けるはず。


⑥通院頻度

定期的に通院しているものを書く。

例:
・発達外来に月1回、内科に月1回
・カウンセリングを月1回


⑦現在の状態

一部『苦手なこと』と言い換えても
良いかもしれない。
特性や症状による困難なこと等を
端的に書く。

例:
・聴覚過敏で、聞き取りにくさを感じる。
・現在は通院と服薬により、安定している。


⑧特性や症状への対策

症状が出ないようにどんなことをしているか、
特性が出た時にどのように対応しているかを
現在の状態に対応させて書く。

例:
・調子が悪くなった時は、静かな場所で5分程度
 休憩すると、再び作業に戻れる。
・指示を受けた際に、必ず復唱確認している。


⑨配慮事項

自分で工夫した上で
どうしても難しいところを
3つくらいまでに収めて伝える。

例:
・緊張で言葉に詰まることが多いため、
 電話対応は内線のみで・・・
・通院日は、早退させていただけると・・・


★専門的な言葉は最小限に

★読み手のことを考えて

★得意なことや経験・熱意は
 履歴書・職務経歴書(自己PR書)で
 アピールする!


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