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【第1話】支援員さん激怒!?【障害者の就活事件簿】

一般枠の就活6ヶ所と
障害者枠の就活22ヶ所を経験した私が

さすがにあり得ない『事件』な
対応をされたケース
を紹介。

今回は、普段全くお怒りにならない
支援員さんがガチギレされたケース。


【第1話】支援員さん激怒!?【障害者の就活事件簿】


私の就活の方向性はコチラのnoteの
『方向性をチェンジ』から


求人内容

・医療系の軽作業
・通勤型
・週20時間勤務可能
・通勤に片道1時間・乗り換え1回
・最寄り駅から徒歩2分(駅の地下)
・ハローワークに掲載されていた

学生時代の専攻と内容が一致するため
気になって、応募を検討。


事件の詳細

ハローワークで窓口の方から
オススメされた。

求人票に『人員が少ないため
問い合わせはメールで』と
書かれていたため、応募前
「業務内容について、詳しく
教えていただけますと幸いです」と
メールで問い合わせの連絡をした。

返信で「まずはオンラインで
説明だけ
させていただきます」
支援者同席でお願いします」
とのことだったため
担当支援員のお星さんに話して
同席を依頼。

当日、事業所の面談室にて
机にPCとスピーカーを
着席した私の正面に置いた右隣に
お星さんが椅子を持ってきて
スタンバイ。

・・・つながった。
企業の方の声はするが
画面が真っ暗だ。
画面がOFFになっている。

「機材トラブルで
時間もないことですし
このままで進めますね~」

とのことだ。

ちょっとキレかかっているお星さん

業務内容を説明され、
質疑応答にうつる。

私からの質問が終わった時だ。

「なぜ応募を検討されたんですか?」

私は、専門学校で学んだ内容を答え
業種・業務内容に興味が湧いたことを
返答した。

「え?専門学校?
今、何歳ですか?」

23歳です、と返答する。

「職歴がないってことですか?」

肯定する。
※前職を4日で辞めているし
保険もなんの履歴もついていないので
職歴は無しで通した。

「あぁ、そうですか。
ところで、遠くないですか?」

通勤時間は片道1時間、
乗り換えは1回だけ、は
普通にあるだろう。
なんなら、学生の時は
片道3時間を3年間やったのだ。
慣れている。

そういった内容を伝えると・・・

「いや、1時間は遠いですよ」


我慢してくれているお星さん

「あと、お聞きしたいんですけど
障害が分かったのって
専門学校に進学する前ですか?後ですか?」

「進学前には診断がついていました。
もし、応募させていただくことになれば
『私の障害について』という書類も
用意させていただきますので
ご覧いただければと考えております」と
返事すると・・・

「診断がついたのは、具体的にいつですか?」

「なにが苦手ですか?」

「診断名は何ですか?」

言葉に詰まりながらも
私は返答する。

もう、面接なんよ・・・
まだ応募書類も送ってないのに・・・

震えながら、パニックになりながら、
緊張しながら、質問に答える私。

最後は
「さすがに遠いので
お住まいの地域で、空きのある店舗を
探しますね」
と言われた。

「ご同席ありがとうございます。
少々お時間いただきます」

お星さんにも話しかけられ
オンライン説明(?)は終わった。

終了ボタンを押し
私はホッと、肩の力を抜き
椅子の背もたれに体を預ける。
ふと、隣を見ると・・・

右の人が完全にキレてる。

「なんて失礼なの・・・」

「説明会やなかったっけ?
めっちゃ面接やったやん」

「まだ応募してへんやん」

「よく怒らなかったね。
あんなに失礼なことされていたのに」

「真っ暗な画面に話すの
しんどかったでしょ?」

お星さんは、感情的にならず
言葉に詰まりながらも
練習なしのほぼ面接を乗り切った私を
褒めてくれるが

当の私は、リアルタイムでは
緊張でそれどころではなく・・・

ちなみに、X(旧Twitter)での発信や
コミュニティ運営など、オンラインが
活動のベースになっている私にとって
ビデオ通話で相手が顔出しをしていないことは
あまり気にならない。

なので、「疲れた」以外の
感想は無かった。
感情的になる要素は
私の所感では無かったのだ。

まぁ、私はビデオ通話では
コミュニティの運営メンバーとして、
一緒に仕事する同志として、
基本的には顔出しをするが・・・

とにかく、右の人がキレてるので
刺激しないように
さっさと机の上を片づけて
面談室を空ける準備を、進める。

10分後、お星さんは静かに・・・・・

ツラ見せろやゴルァ

私は、面談室のドアを開けて
フロアに声をかける。

「魔法使~い!
お星さんがキレてる~!(泣)」

事業所で一番えらい支援員である、魔法使いに
救いを求めた。

「あらぁ~・・・・・どうしたのよ?」

数分後、魔法使いのおかげで
お星さんは落ち着きを取り戻す。


「まだちょっとキレてるかも・・・。
いや、本当にすごいわ。よく我慢できたね」

やはり、私のことをいたわってくれて
褒めてくれるお星さん。

「いや、右の人がキレてるから
キレられへんかった、が正しいんよw
だって、序盤からちょっとキレとったやんw」

お星さんに笑われる。
「だって、相手が失礼すぎたんやもんw」


結局、その企業からは2週間後に
「近隣の店舗に空きは無かった」という
連絡が来て、応募しなかった。



【第0話】

【第2話】

【第3話】

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