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完全在宅勤務を1ヶ月半やってみた【障害者の働き方】

2024年11月に社会人になり、初めての年末。仕事納めまで、がんばることができた。

就労支援事業所の支援員・お星さんと、この1ヶ月半をふり返ってみる。


在宅勤務のポイントなどはコチラ



ゆめの働き方

私は社会人とフリーランスで働いている。
フリーランスは、働き始める2年前からやっている活動(全てオンライン)の延長でいただいたお仕事で、かなり自由度高め。

今回は主に、社会人の方に焦点を当てていく。

勤務:完全在宅勤務
時間:週25時間(5時間×5日)
   8:00~13:00 休憩なし
内容:PCで調査&データ入力


ゆめの発達の特性

私はASD(自閉スペクトラム症)と診断されている。人によって特性は変動するが、私の場合、初見の情報の処理に時間がかかる。また、分からない所が出てくると、そこで完全に思考停止してしまい、あとの話が全く分からなくなる。

【対策】
口頭指示や電話は聞きながらメモをとり、メモの内容を復唱確認している。メールやメモなどのテキストになっているものは、声に出しながら自分のノートにメモをとっている。
分からなくなったら、その場で確認・質問をさせていただいている。



業務内容の変化

新業務を2つ任せていただいた。
入社1ヶ月弱で、新業務のマニュアルがメールで届いた。初期の業務からのステップアップで、2024年12月現在のメインの業務はこれになっている。

そして、新業務に着手した1週間後には、並行して行う別業務のマニュアルが届いた。2つの業務を手元で同時進行させている状態である。

会社との面談が年1回あり、ちょうど入社1ヶ月目のタイミングでスケジュールを組んでいただいた。「作業の速度も正確さも素晴らしい」とお褒めの言葉をいただくことができた。



ゆめの就労支援の使い方

私は、障害福祉サービスの就労支援を利用して、就職活動をしていた。就職が決まった後は、定着支援(の前のフォローアップ期間)をお願いして、相談にのっていただいている。

〈勤務初日の翌日〉
初日はずっと研修で、個別ではなく約10人とオンラインで繋がった状態だったため、新しい情報が非常に多く、完全に頭がパンクしてしまった。
事業所に電話して、魔法使いさん(管理職)とお話し。初日の感想や業務内容の理解度を共有して、散らかった頭の中を片づけるのを手伝っていただいた。

〈担当支援員さんと週1回の電話〉
お星さんと電話面談。実際、仕事のことを話すのは全体の3割ほど。主に、体調の変化や生活でのことを、聞いていただいていた。

〈担当外の支援員さんと〉
勤務開始と同時に、両親と離れて叔母と暮らし始めた。離れてから、分からなくなること・悩むことが増えた。
両親とのことは、親という立場もある支援員さんに聞いた方が良いと考え、母の気持ちが分からない時はうさぎさん、父の気持ちが分からない時はパワーさん宛てに電話した。



在宅勤務を続けてみて

勤務前(朝)

開始1時間前に起床。出勤前の叔母と会話したり、出勤の見送りをしたり。通勤がない分、かなりゆったり過ごしている。

勤務中

着圧ソックス・クッションが非常に大事。座りっぱなしになるので、腰から下に痛みが出ないように対策中。ここ1週間は、頭の位置までクッションを積み上げて、上半身全体を支えている。

読み上げ機能の使用・1時間に1回のタイマーで水分補給や5分間の仮眠。家で特に周囲を気にすることなく集中できるので、自分のやりやすい仕事のスタイルは確立されてきたかもしれない。

会社とのやりとり

私の会社は、メールでのコミュニケーションが基本。文字に残ると何度も見直しできるので、ミスの防止に繋がっている。

研修時に「分からない事があったら、メールで質問後、分かる所を先に進めておくように」と説明されているので、慌てることもない。

とにかく丁寧に報連相をした方が良い。「お忙しいところ恐れ入りますが」「いつもありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします」など、対面で会話している時と変わらない気遣いをする。話し言葉から書き言葉に置き換えるだけ。
オンライン上での活動を通して身についたものを、仕事でも活かすことができている。

勤務終了後

ヨガ・散歩をして、とにかく体をほぐすことが大事。私はフリーランスも基本的に在宅での仕事で、1日ずっと画面を見ている日もあるため、意識して画面から目を離す時間をとっている。

動かなすぎると、逆に体を痛めることを実感中。

気持ちの変化

精神面は間違いなく安定した。
働いていない罪悪感みたいなものはあったので、それから逃れることができたのは、かなり楽になった。仕事面では今のところ特にしんどさはなく、勤務の方では社内・フリーランスの方では同志たちに、きちんと相談できている。

ただ、勤務開始と同時に両親と離れて暮らし始めたので、ここ最近は両親とのコミュニケーションが発生する度に、なにかしら悩みが発生する状態。両親と絡んだ翌日の勤務は、集中できない。


初任給

二度と給与明細を見ないと決めた。

厚生年金でこんなに引かれるのか、老後に十分生活できるほどもらえるような勤務の仕方をしてないのに。
これは私の気持ちの問題だが、フリーランスで仕事もしているので、自分で負担10割で国民年金を払う方が、まだ納得できる気がしてしまう。

色々と引かれすぎて、働こうと思えなくなってきてしまうので、絶対に給与明細は見ないことにした・・・。

使い道

2025年1月、私の愛する弟が成人式を迎える。初任給から、弟の成人祝いを用意する。ほかは全額貯金。

次に使いたいものは、妹の成人祝い。

あとは、就労支援の利用期間中に立てた目標に『自分で稼いだお金でイチゴを買う』があるので、それを達成したい。


担当支援員から

とりあえず仕事納めまで乗り切れたね。
よくがんばったね。本当に成長したね。よかったわ。信じてるよ。連絡なくても心配してないよ。今のゆめさんなら、元気に楽しくやれていると思うし、なにかあってもどうにもならなくなる前に連絡くれるでしょ?
両親のことで悩んだら、うさぎさんやパワーさんを頼ればいいからね。とにかく、お疲れさま!

お星さんより

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