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安藤日記 ユンボ安藤 2024/09/28

こないだから夜に変身した夕方。
チャリンコ。コキコキ。
公園でひと休み。
ナイスな公園があると、ひと休みしてしまう奇病持ち。
現代医学も見放した。

こちらで暮らすことも可能。
耐性は数多のアバンギャルドな生活で身につけました。大丈夫です。

端っこでシャドウピッチングをする高校生か大学生。
大学生かな。

シャドウピッチングや素振りはとても退屈な練習でしたが、とても大事な練習でしたね。
私は率先してサボっていました。

やり直したい。小5くらいから。
ダメだ。小5からやり直すと、小6の時に受けた安藤幕府へのクーデターで、みんなにシカトされるので中1からやり直したい。
あの時はツラかった。暴食で切り抜けた。
サンキュー!ホットケーキミックス!

今はYouTubeのおかげで、野球技術動画が簡単に見れていい感じ。良い時代になりました。
スマホで撮影してスイングなどのチェックもすぐ出来ちゃう。
ガキの頃の私にスマホでもiPadでもプレゼントしたい。
どうせエロ動画ばっかり見ちゃうんだろうな。それもあの頃のひとつか。

おそらく「フルタの方程式」を頂点とする、元一流プロ選手による技術動画はホントおもしろいですね。
「そういうことなのか」と。40年越しの答え合わせいっぱい。

ちなみに、大好きな野球系YouTube番組はたくさんありますが、私の一番のお気に入りは、日本ハム、ヤクルトで活躍した、今浪隆博さんの番組。
「今浪隆博のスポーツメンタルTV」
元プロ野球選手がお送りする唯一無二の番組だと。

京都・平安高校時代のチームメイトと醸し出す心地の良いグルーヴ感、関係性、安心感、取り上げる内容の秀逸さ。何よりどう見ても聞いても抜群とわかるお二人の人間性。

登録者数が三桁の頃から、見させていただいていますが、今や10万人を突破して嬉しい限りです。
ちょい前、千駄ヶ谷で行われたイベントには行きたかったのですが、すぐ売り切れてしまっていてグッスンでした。

静かに厳かに野球界に革命を起こしていると思います。
多分みなさん、今浪さん、天の声さんのこと好きになると思いますね。

Anyway、すげえ時代です。
文明大好き。
答え合わせ大好き。

今思えば、少年野球時代。
僕らをコーチしてくれた、地域の野球好きのおじさんたちのツイスト&シャウトはなんだったのかと。
土日に現れる謎のおじさんたちはなんだったのかと。

いや。でも、あのおじさんたちには、大変感謝しています。
僕らの土日はあのおじさんたちに委ねていました。
あそこが学校以外の唯一の社会でもありました。
おもしろいおじさんいっぱいで楽しかった。

試合会場に向かう車内。
分散して各コーチ陣、父兄らの車に乗り込みます。
岡島コーチ車は大人気でした。
信号や踏切が近づくと
「やべえ!止まんね止まんね!ブレーキ壊れた!どうすんべ、どうすんべ」
と僕らをパニックに陥れます。
「わあー!」叫ぶ僕ら。
「あ〜止まった。ふぅ〜」ニヤリと岡島コーチ。
車内は大盛り上がりです。

私がもし少年野球のコーチになっていたとしたら、岡島イズムの正統な後継者になっていたことでしょう。

ちなみに岡島コーチは破れたグラウンドのネット修復や、ヒビの入った木製バットの破損箇所を謎の太めの釣り糸のような何かで巻き上げ再使用可にする等、匠の技術を持った方でした。

岡島コーチに限らず、あの頃の大人というのはなんでもデキてしまう人のことを指していたようにも思います。
デキてしまうというか、なんとかしちまうというか、やんなきゃしょうがねぇべというか。
豊かな発想に富んでいました。
とにかくスーパーマンに見える瞬間が多々ありました。

ただただ歳を取っただけで、未熟で華奢な自分が情けなく。
あの日の近所のスーパーマンに何にも追いついていないような気がします。
私の直近の発想は、コーンマヨパンに、追いマヨをすると幸せです。ということくらい。
なにが、追いですか。
幸せとはなんですか。
これが大人の発言ですか。
私は私が嫌になる。

平日。私の通学時と、村上コーチの車での出勤時が重なる瞬間は嬉しかったです。
いつもフロントガラスの向こうから100万ドルの笑顔で、私に手を振ってくれました。
声は聞こえないけれど、村上コーチはいつもガラスの向こうから何か言っていました。
とにかく優しかった。

シートノックの最後を締めくくるキャッチャーフライ。
打ち上げるのが難しいキャッチャーフライ。ノッカーの腕の見せどころ。
大袈裟な話でもなく、相手の試合前シートノック時のキャッチャーフライを見て、そのチームの守備力を測っていたところもあります。
こんなキャッチャーフライを上げられる指導者がいるとこは、きっとヤルぞと。

我らが高橋コーチが放つキャッチャーフライはどこまでも大気圏に向かって飛んでいきました。
グングンと関東平野の青空に吸い込まれました。
やっと落ちてきたキャッチャーフライがミットに収まる頃には、高橋コーチはもうベンチでハイライトを吸っています。
これはもう、地方を回れる芸です。

いろんなところで、語っている話です。
いつも、かわいい子犬を引き連れグラウンドに現れる高橋コーチ。
いつになっても大きくならない子犬。

「高橋コーチ、なんでワンちゃん、大きくならないの?」
「日本酒飲ませて成長止めてんだ」

ベースボールとアナーキーは僕の財産。

今の野球小僧たちは、とてもうらやましいですが、僕らの時代もそうそう悪くはなかったのかな。
でもやっぱ今がいいかな。
うん。今がいい。
今の時代にあのおじさんたちもいたら、もっといい。

今夜もヤンキースでクリーンナップを打っている妄想をしつつ眠ります。
ツーベースを打った松井秀喜さんが2塁上にいます。
彼を返さなければ。

おやすみなさい。

コトだぜ!

本日のユンボ名曲アルバム
「STRONG」
MAMORU & The DAViES
※あの頃。グラウンドにはストロングで、いささかイカれた、大好きな無名な天才おじさんたちがいっぱいでした。ありがとうございます。

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