引きこもりの病(2/2)
#30日間チャレンジ 23日目
引きこもる時期が存在することをようやく認識し始めて、何とかしようと思った。
熱量がある時、わくわくしているときは動けているので、
いつも何かをしている状態をつくることにした。意識的に刺激を求めて、新しいことをたくさん始めてみた。
すると、頑張る期間と引きこもる期間のスパンが短くなった。
以前は数ヶ月単位で交互に訪れていた。
今度は、3日頑張ったら3日引きこもる。1日動いて1日引きこもる。
引きこもりの頻度が増え、ますます虚しくなった。
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ダメ人間だ、変わりたい、変わらなきゃと思う。
引きこもっているときは、大抵は何も考えずに部屋でダラダラと1日を過ごす。映画や漫画、Youtubeを見たりしていると、1日が終わる。
1日の最後になって、ああ、やらなきゃいけないことがあったんだと焦り出して、嫌々取り組みはじめたりする。そしてまたダラダラして、結局夜が遅くなる。
夜ふかしをすると、当然次の朝も遅くなるので、どんどん生活リズムが崩れる。以下ループ。
沼にはまっているような感覚だった。ダラダラしていても、ドロドロとした泥のようなものが、心にくっついているようだった。
癒やしとか、リフレッシュとか、自分を休ませている感覚では無いのだ。
頑張れば頑張るほど、沼にハマるなら、いっそのこともう頑張ることをやめたい。
じゃあ、刺激の少ない、平和で穏やかでスローな日常を楽しめるようになればいいんじゃないか。
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そういうわけで、東京の西の方でアパートを借りて、日常を平和に”暮らす”ことを試してみたりするのが今の時期だ。
最近何してるの?という問いかけに対して「暮らしているよ」と答えるのはこういうこと。
それでも、やっぱり心は刺激を求める。”まだ”求めているのかもしれないし、”ずっと”求めるのかもしれないが、
依然として、引きこもりの病にはかかったままだ。
頑張りたい気持ちは収まらない。
もう、そういうもんなんだよ。沼にはまることが必要なんだよきっと。僕という人間は、そういうものなんだ。認めて前に進んでいくべきだよ。これは、5月病なんだ。先天性の病気みたいなもんだ。認めてしまえ!!!
引き込もり体質は、性格とか、人間の本能とかと同じように、元々僕が持っているものの一つなのだ。きっと。
頭で考えれば理解はできる。
でも、心ではどこか認めたくない。割り切れない。
自分ができないということ、変われないということ。認めてしまったら、負けのような気がする。何に負けるかって?わからない。
自分の可能性が、そこで終わっちゃうような気がするんだ。
病気なんて言い訳なんだ。言い訳であってほしいんだ。
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できない自分、変われない自分、情けない自分。そんな弱っちい自分も、自分だと受け入れること。大切な友として、抱きしめてあげることが必要なのだろうか。正しいのだろうか。
わからない。どうすればいいかわからない。
みんな、どうやって生きてるの?