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そういえば昔も同じことをしていた

日曜日の夕方に子供をあやしながらぼーっとテレビを観ていると、バラエティ番組で短い制限時間内に細かい作業のお題(CDの封を開ける、ウェットティッシュの箱から一枚取り出す)などを次々とこなしていくという番組をやっていた。

「なんか良くある企画だなー」と少し冷めた目で見ていると、チュッパチャップスを短い時間内に開封するシーンが流れて来た。それまでぼーっとテレビを見ていたのに、その時なぜか急に中学生のころの記憶が蘇ってきた。

慌ててチュッパチャプスを開封する謎の過去の記憶とかでは無く、なんか一時期チュッパチャプスにハマっていた時があったなーと。

中学生のころ、友達と遊ぶ時は決まって集まる場所があって、よくそこでみんなでDSのマリオカートをしたり、PSPでモンハンをしたりとゲームをして遊んでいた。

その遊びに向かう道中で、一時期コンビニに立ち寄ってチュッパチャップスを2個買うのが日課になっていた時期があった。

2種類違う味を買って、100円払えばお釣りが来る。ゲームをしながらのおやつには、手が汚れないチュッパチャップスは丁度良く、味の種類もあり気に入って買っていた。

そのチュッパチャップスを2個買って余ったお釣りを、レジ横の募金箱に入れて少額ながら良いことをした気分になって子供ながらに満足していた。飽き性な性格だけど、それなりに覚えてはいるからある程度は続いていたのだろう。

大人になった今では、チュッパチャップスを食べることは無くなったが月に1回はYahoo!ネット募金で少しでも募金をするようにしていて、自分の募金をしたいという気持ちはあの頃からあったんだなーとしみじみと考えていた。

大人になって社会に出て感じたこと、将来を考えるようになって変わったこと、価値観や考え方が変わったことは数多くあったと思うが、昔から変わらずある価値観もあった。

30歳になって家族も増えたからなのか、最近は仕事やらお金のことやら、将来のことを色々と考え込んでしまうことが多い。元々こんな性格だったのか、チュッパチャップスを食べていたあの頃からこうだったのか、今ではもう覚えていない。

もしあの頃もそうだったとしたら、これまでの人生悩むことも多かったけど、幸せなことになんだかんだ上手くいっている方だと思う。そう考えるとあまり難しく考えなくてもなんとかなるのかもしれない。

また今度どこかでチュッパチャップスを見つけたら、あの頃のように2種類の味を買ってみようかな。そんなことを、たまたまテレビで見たワンシーンからしみじみと考えていた。

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ゆうまる
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