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Photo by
rarodado
ジョーカー
【映画の感想:ネタバレあり】
ダークナイトでの敵役ジョーカーが主役の映画
とあるコメディアンを目指したピエロの物語
母子家庭なうえに母は精神的な病をもつ
世の中の理不尽さと共に母の妄想と付き合い
自分について向き合ううえで殺人鬼として目覚めた
この世の中のくだらなさ不当さに呆れかえり
「金持ちを殺せ」という風潮を作り出し
不遇な立場の人間たちから大きな称賛を得た
そんな物語
ジョーカー自身も精神病で笑いが止まらなくなるというのがあるが
その世間に対する呆れるような笑いこそが自分の正体だった
毒親と同時に精神異常について考えるような作品だった
個人的にもよほど裕福で恵まれた家庭でないと
このジョーカーの立場として共感してしまうんじゃないかという気がした
狂っているのは自分かそれとも世間か
なにか上手くいかない事があったり理不尽な目に遭った時
間違っているのは自分かそれとも相手か
自分に立場が無い場合に不当に扱われた時
なぜか自分だけが悪ものであるかのように扱われる
これが本当に正しいのか
映画としてスケールは大きく描かれているけど
小さく考えたら日常でもたくさん当てはまるんじゃないだろうか
他にも現代的な問題をいろいろ込められた作品だと思う
差別や何かを排他する世界が続けば
みながみなジョーカーになりえる