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YouTubeとニコニコ動画のゲーミフィケーション

企画とかマーケティングの世界でよく出てくるゲーミフィケーションに関するお話。
サービスを企画する上で、自分が大事にしていることメモ。

ゲーミフィケーションとは

一言でいうとそのサービスにどハマりする仕掛け。有限資産である時間とお金を投下したくなるような要素だ。
ゲームの要素を他のサービスに適用することから、こう言う言い方をする。

ゲーミフィケーションについては、リチャード・バートル氏が提唱している4つのタイプ(バートルテスト)など、色々な手法や考え方がある。

が、結局のところ競争要素が大事なんじゃないかと思い始めた。

競争要素の考え方

競争要素と言っても、自分のサービスと他サービスが競争するわけではない。

サービス内での競争を促す仕掛けが大事となる。

ここで考える必要があるのが以下の2点だ。
①誰と誰を競争させるのか
②何に対して競争させるのか

これだけ書くと物凄い当たり前のことだか、これをしっかりとサービス設計に落とし込めているかが重要である。

この競争要素についてサービス設計の違いが面白いなと思ったYouTubeとニコニコ動画の違いを見てみる。

YouTubeのゲーミフィケーション

まずYouTube。
これは比較的わかりやすい。

YouTubeというプラットフォームサービスの中で競い合っているのは、YouTuber同士だ。

YouTuberの目的は収益を得ること(全員がそうではないかもしれないが)なので、競い合っているのは再生数やいいねの数だ。

なので、YouTuberは再生回数が稼げるような目を引くこと、目立つこと、面白いことをコンテンツ化し、時間も見やすい尺(基本は10分以内)のものが多い。

コンテンツ製作者であるYouTuber同士が競いあっているので、日々新しいコンテンツが制作され、その内容も研ぎ澄まされていく。

そしてこれだけ日常に深く入り込んだプラットフォームになっている。

ニコニコ動画のゲーミフィケーション

一方、ニコニコ動画はちょっと異なった競争要素の設計をしている。
ニコニコ動画で競い合っているのは視聴者同士だ。

ニコニコ動画の最大の特徴は、画面に流れてくるコメントだろう。あのコメントは、コンテンツ製作者ではなく、コンテンツ視聴者が投稿している。

コンテンツ視聴者は、動画に対して如何に面白いコメントを書けるかを競い合っているのだ。

なので、コンテンツもYouTubeに比べて割と垂れ流し的なものが多く、時間も長い。また、ツッコミどころが満載なテイストになっている。

コンテンツに隙を作ることで、視聴者を煽り、コメントを投稿しやすくしている。

動画プラットフォームにおいて、この視聴者同士を競わせるゲーミフィケーションの考え方は面白いと思った。

自分のサービスは?

ゲーミフィケーションは競争要素だけではない。ポイントプログラムやスタンプなど、コレクション的な観点も勿論ある。

だが自分が企画するサービスについて、この競争要素を意識してみると、サービス設計の仕方も変わってくるかもしれない。



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